ブログ閉鎖中の話題(2015年1月24日)


私が顧問をしているベトナムの会社から、現時点で1200名の実習生が日本へ来ている。多くの実習生は慣れない外国で、しばらくは大人しくしている。

しかし段々と日本の様子が分かって来ると、色々な問題が出て来る。
同じ会社に数名以上の仲間がいると、時間と共に仲間割れも出て来る。


新宿駅西口地下道のPR看板。


日本に来た大きな目的は「お金を稼ぎたいので、残業は多いほど良い」というグループ、「お金を稼ぎたいがあまり残業はしたくない」というグループ、「日本へ来たのは日本語、日本文化、習慣、仕事のやり方を学ぶため」というグループ、「日本で楽しく過ごしたい」というグループに分かれる。
問題は「お金」のグループと、「勉強」のグループの対立である。


海外旅行がバカ安。 安過ぎると、マナーの悪い人も外国へ行くようになる。


そんな時に事件は起きた。 地方に住む実習生の女性から、驚きのメールが届いた。下手な日本語なので分かりにくいので要約すると、仙台に来ている知らないベトナム人留学生にお金を騙し取られたのである。しかも43万円という大金である。
これは平均的なベトナム人の2年分以上の収入である。


歌舞伎町で「ほっ」とする工事用看板を見た。



その事情はこうだ。 ベトナムでは日本製品は非常に人気がある。
高機能のスマートフォンはお金のある人はみんな欲しがる。
そこで、日本に来ている留学生や不法滞在者の出番となる。

実習生の中の1人が、同じ会社で働いている実習生達からスマホを買いたいと相談された。日本では本人以外はスマホは買えない。振り込め詐欺に利用されるので、厳しいのである。そこで闇市場の登場となる。


ドンキホーテの店内は迷路のようだ。


みんなで専門店に行って買えばよいものを、言葉の問題からフェイスブックで知り合った仙台に住むベトナム人留学生を信用した。彼は自分の在留カードの写しも添えて取引を持ち掛けて来たのだった。

彼女は同じベトナム人だからと安心して闇とは知らず信用してしまい、また安いと思ったらしく6台のスマホ代金として43万円を振り込んだ。
そしてスマホは届かず、お決まりの「ドロン」であった。


歌舞伎町の海鮮丼屋。


焦った彼女は私にメールで知らせて来たが、私としてもどうしようもない。
私が顧問をしている東京支社のベトナム人社員に事情を話し、本人に電話をしてもらった。

そして私が彼女の地元の警察に届けたが、結論としては「詐欺犯に手紙を書いて、その写しを仙台の警察に送り調査してもらう」ということになった。
でも、見通しは暗い。もう犯人は日本から出国してしまっているかもしれない。


詐欺犯は「こいつ」。 国を出る前は真面目だったんだろうなー。


外国で言葉も不自由だと、その国の言葉、事情に明るい同国人を無条件に信じてしまう人が多い。
私がベトナムで日本語の先生をしていた時は、いつも「日本へ行ったら、あなたを騙すのは日本人ではなく、ベトナム人ですよ!」と伝えていたのだが、それが役に立たなかった。

私は大金を騙し取られた実習生のところに、2月に行く予定になっている。
こんな事件に巻き込まれた実習生のところに行くのは、気が重いなー。

(その後の経緯)
警察への届け出が早かったせいか犯人の銀行口座に残金があり、手続きも私がして6ヶ月後に取り戻すことが出来た。彼女は嬉しくて泣いていた。


新宿西口界隈を見る。


(おまけの話)
これから日本へ来たいという人にも問題がある。
私の知っている日本語の先生は、「日本へ行けばアルバイトで生活し、学校へも行ける。そして借金も返せる」という嘘を信じ込んでいる。


歌舞伎町のゲームセンター。


私がメールで「そんなことは出来ない。日本人でも生活は大変なのですよ!」と言っても信じようとしない。 信じたくないのである。
日本に来ている彼女のお友達を通じて話すように伝えたら、「彼女にとっては一生に一度しかない、日本に来たいという夢を壊したくない。」と言う。


こんなところに流れていかなければ良いのだが・・・・。


この調子だと、やがて彼女は借金をして日本へ来てしまうだろう。
その行く末は見えている。女性なら、風俗に行くようになるだろう。
ベトナムで先生をしているような人がこれなのである。

困ったものだが、私にはもうこれ以上はどうしようもない。
考えようによっては、それだけベトナム人から憧れられる国に住んでいる私達は幸せ者だ。


入ったことは無いが、何を無料で紹介するのか?


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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