心の伊達市民 第一号

ショート・ショート  

新型コロナウィルスが収まりそうにもない。
テレビでは「今日の感染者はXX人で過去最高」とか、「緊急事態宣言の最中なのに、盛り場の人出は増えている」と報道して我々を脅かし外出自粛を強要している。

感染者が減ると、「日曜日では過去最高」と脅し、更に減ると「1000人を越したのは4日連続」などと、なんとしてもTVは私を脅かしたいようだ。


検温の時に試しにマスクを外してみたら、検温機から「マスクをしてお入りください」とアナウンスが流れた。


その一方で、ある日には医者が出て来て、『外出自粛によって「ロコモティブシンドローム」、通称「ロコモ」になる。外出の自粛やスポーツの制限で、移動能力が低下することが心配されています。移動能力の低下を示す言葉がロコモなので、新型コロナ感染症によりロコモの危険も高まります。高齢者はロコモにより、介護が必要になる恐れがあります』と脅かす。
じゃー、どうすりゃいいんだ!!


虎ノ門ヒルズの飲食店で渡された「マスク入れ」


毎日、毎日、コロナの話題で気持ちも暗くなる。
そこで考えた。なにか元気になる方法はないか?
そして気が付いた。深川地蔵尊に行って、護摩供養を見て来よう。

護摩供養では10人もの僧侶が登場し、法螺貝を吹き、大太鼓を叩き、鉦を叩き、僧侶が護摩木を盛大に燃やす。これを見れば、誰でも元気が出るはずだ。
午後1時の護摩供養に間に合うように、ランチを食べてからお寺に行った。
入口で検温、手指の消毒をさせられて、これは仕方ないと思った。


数寄屋橋公園の岡本太郎の「太陽の塔」は元気が出る。


前回は昨年の5月頃に行ったと思う。
その時の検温、手指の消毒はあったが、僧侶はマスクをしていなかった。
それが今回は僧侶が入場の際に法螺貝を吹くのを止めにしていた。

更に今回は僧侶が全員、マスクをしていた。
護摩供養では大太鼓を叩く僧侶も、鉦を叩く僧侶も、読経する僧侶も全員がマスク姿だった。でもさすがに法螺貝を吹く僧侶だけはマスクを外していた。
マスクでは法螺貝は吹けないからだ。
元気をもらいに行ったのに、ここでもまたコロナ対応で、元気が出なかった。


深川不動尊の境内入口に飾られている「大きなワラジ」


マンションの友人のXさんと一緒にランチに行った。
その時に前日に来た遺品整理業者の話になった。
1年少し前に奥さんを亡くしたXさんは、やっと奥さんの遺品の整理をする気持ちになったようだ。

彼の奥さんは洋服・着物の趣味があり多くの遺品があるので、かなりの値段で引き取ってくれると思っていた。ところが実際には何もお金にならず、全部で20万円も持ち出しとなったそうだ。


隣のビルの屋上にある煙突あたりが火元らしい。


夕方、何気なく窓の外を見たら、下の方に消防自動車が集まっていた。
ビルのガラスにも赤いランプの点滅が反射しているので、消防車は8台くらい来ていたようだ。屋上には消防士が6人で、アチコチを点検している様子が見えた。

でもボヤ程度だったのか、しばらくすると消防車は去って行ってしまった。
ここへ越して来て10年だが、今までに窓から見えた火事は築地場内市場で2回、場外市場で1回だった。「火事と喧嘩は江戸の華」と言われたが、今も同じか?


「ウォーデン 消えた死刑囚」★★★


昨年は映画を30本しか見なかった。しかも4月、5月、12月は1本も見ていない。
これもコロナのせいである。今年になり1月に初めて見た映画はイランの映画だった。タイトルは「ウォーデン・消えた死刑囚」で、なかなか見ごたえがあった。

もう1本も同じ映画館で見たイラン映画「ジャスト6.5 闘いの証」である。
色々と制約が多い国で、かなり面白い映画が出来たことに感心した。


「ジャスト6.5 闘いの証」★★★


(おまけの話)
1月17日にお年玉付き年賀はがきの抽選結果が発表となった。
今年の私は13通の年賀状を受け取った。
現役の時から見たらもの凄く少ないが、自分から年賀状を出さないのだから、こんなものだろう。長年の年賀はがきの抽選で、今までに「切手シート」以外は当ったことがない。


年賀葉書には「富士山」、「牛」、「宝船」の3種類ある。


13枚のはがきでは、全部、外れだろうと思いながらも、念のために17日の夜にネットで当選番号をチェックした。すると驚いたことに、1枚だけ当たりがあったがやはり「切手シート」だった。切手シートが当たる確率は、50枚に1本だそうだ。
13枚で当たったのだから、今年の私は「運が良い」と思うことにしよう。


3等の当選番号の末尾「58」


当りの年賀状の送り主はY弁護士からだった。
引退した今は弁護士は全く関係の無い生活をしているが、現役の時にお世話になった弁護士事務所が今でも年賀状だけは送って来る。

これも私の亡くなった後の遺産相続の為の営業活動かもしれないと勘ぐる。
現役を卒業して弁護士とも無関係になったと思っていたが、切手シートが当たってしまったので、その時は依頼しようかな?、でもその時は私はいない。


「賞品の切手シート」

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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