
心の伊達市民 第一号
台湾産のパイナップル
このブログでは、なるべく政治的な話題は取り上げないようにしている。
しかし今回は例外である。
私と深い縁がある台湾が中国からイジメられているからだ。
そのイジメ方が子供っぽい。
自分で「大国」と言っている割には、やり方が情けない。

台湾総統の蔡英文さんが日本語でツイッターで発信している。
ニュースによると、【中国の税関当局は2月26日、台湾産パイナップルから「害虫が確認された」として、3月1日から輸入を禁止すると発表した。台湾のパイナップル生産量は年間40万トン前後で、9割が台湾内で消費され、残る1割程度の4万2000トンが輸出されており、その97%が中国本土向けだった】とあった。

パイナップルの輸出は全生産量の10%しかないので、あまり心配ない。
私は台湾とは浅からぬ関係があるので、これには怒った。
そして少しでも台湾の為になるのならと、台湾産パイナップルを買いに走った。
ところがフィリピン産ばかりで、台湾産のパイナップルはスーパーでは売っていない。そこで私は1階のスーパー「マルエツ」に、「台湾産のパイナップルは扱わないのですか?」とメールで問い合わせた。

1階のスーパーで1本637円(税込み)で売っていた。 隣の棚でフィリピン産は427円(税込み)で売っていた。
すると次のような回答メールが届いたのである。
『早速では御座いますが、3月19日(金)に販売させて頂く手配をさせて頂きましたので、ご利用頂ければ幸いです。なお数量に限りがあるとのことで御座いますので、何卒ご理解賜りますようお願いします』とあった。
でも「頂く」が「3回」もでは変じゃないか?
しかしスーパーマーケットも客商売だけに、時流には乗るんだと感心した。

とりあえず、2本、買って帰った。
台湾の友人のプロカメラマンのKさんにメールで「私は台湾を応援しているので、スーパーで売り出したらすぐに台湾産のパイナップルを買います」と連絡した。
するとKさんから「Triple Pineapple quality is very good, especially no.17 called Golden diamond. If you possible, I suggest you should try」と返信が来た。
Kさんは日本語は喋れるし、読むのもなんとか出来るが、書くのは苦手のようだ。
そして、どうやらゴールデン・ダイヤモンドという品種が美味しいようだと分った。

家ですぐに切ってみた。
そして私は18日にスーパーに『台湾産パイナップルは明日の何時に店に並びますか?』と電話した。そしてその答えに驚いた。
「入荷が早まったので、本日から販売となり、既に売り切れました』。
エー!、腹が立つなー!
翌日、出掛けた帰りに念のためにマルエツを覗いてみたら、なんと台湾産パイナップルを売っているではないか! また腹が立った。 どうなってんだー!
すぐに食べたら、値段はフィリピン産の1.5倍ほどだが甘くて美味しかった。

4分の1本を1人で食べる用意をした。
台湾の総統である蔡英文さんのツイッターを見たら、日本語で『台湾のパイナップルはまもなく本格的な収穫期を迎えます。これから美味しいパイナップルが日本にどんどん輸出されます。日本の皆さん、どうぞ宜しくお願いします!』とあった。
私は前回の台湾訪問の時に、丁度、総統選挙の最中で、選挙カーに乗っている蔡英文さんを見たことがあるので、なんだか知り合いのような気になっている。

芯まで食べられて、甘くてとても美味しい。
(おまけの話)
私が初めて台湾に関わったのは、今から50年前のことだった。
その時は作家で「お金の神様」と言われていた邱永漢に引率されて、台北の輸出加工区の見学と観光だった。
その頃の台湾は国民党支配の国だったが、外国資本を導入して経済発展の政策を実行するために台湾から逃げて日本に滞在中の邱永漢、金美齢などを呼び戻していた時期だった。

台北のランドマーク「101タワー」
次の機会はロータリークラブの関係で、台湾からの留学生のLさんの面倒を見た時だ。彼は金門島での兵役を終えて、東京の日本語学校に入学した。
そして成蹊大学に入学し、卒業と同時に私の友人の商社に入社してシンガポールに駐在した。
その後、独立して小さな電子関係の輸入商社を始めた。
しかしそれが失敗して、自己破産などの手続きのために私は弁護士を雇ったことがある。

台湾名物の夜の屋台は大賑わい。
その前にはLさんの父親が亡くなり、夫婦で台中で葬儀にも参列した。
そこで知り合ったプロカメラマンのKさんが永住権を取るためにカナダに一時移住をした時は、トロントまで行って1週間を共に過ごしたこともある。
その後はなん回も台湾を訪問しているので、特別な思い入れがある。
そんなことで、今回はなんとしても台湾を応援したいのでパイナップルを買って食べたのである。

台北のお寺で。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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景色がごちそう☆ “ モントーヤ “ ですごす ゆったり時間
温泉街から国道230号線を車で走ると、洞爺湖の上、畑の真ん中に突如現れる黒いコンテナ。 直線道路なので、気になりながらも通り過ぎ、農機具の倉庫かな?一体なんだろう?と気に留めていた昨年。 そんな、筆者のような読者の方もきっといらっしゃったことと思います。 そして今年、どうやらOPENしたらしい!との情報を得て、謎を解くべく取材をさせていただきました。 ↑この束石がポツネンとあるだけの国道からの入り口 ちょっぴり勇気がいる入り口からコンテナを目指して奥へ向かうと、そこには遮るものがほとんどない空間。 畑だと思っていたこの土地は、実は畑ではありませんでした。 周りを見渡して感動しました。 ぐるっと300度くらい見渡せます。 しかも、羊蹄山・尻別岳・ニセコ連邦・昆布岳・有珠山などなどが一望でした。 尻別岳 羊蹄山 取材に訪れたことをうっかりと忘れ、うっとりとゆったりモードにスイッチが入りそうになってしまったほどの眺望です。 「危ない 危ない」と、気を取り直して玄関に向かうと、思わず開けたくなる可愛らしい赤いドアがありました。 ↑入り口にメニューがあるのは安心します ↑ドアを開けると可愛いくて不思議でユニークなディスプレイ ↑厨房で忙しそうないずみさん こちらは、2022年5月にオープンしたカフェ&キャンプサイト “ モントーヤ “です。 札幌から6年前に移住して来られた オーナー 井上啓二さんと奥様 いずみさんが営むお店です。 実はお会いして驚いたことがありました。 ご縁というのは不思議なものだとも思いました。 ↑大きな窓からは遠くの山がよく見えます 奥様のいずみさんは2年前、筆者が企画したワークショップに参加してくださった4名様のうちのお一人だということ。 オーナーの啓二さんは、筆者がどうにも気になって気になって、何度も探しに行った洞爺湖畔の幻の珈琲ソフトクリーム屋さんのオーナーさんだったということ(数ヶ月で満足して閉店)。 そうだったんだ! そうだったんだ! このような形でお会いできるとは! と、敷地に入った最初から少々興奮気味の筆者…^^; 店内は、外からは想像できないくらい落ち着いていて、どこか懐かしい雰囲気の調度品が並んでいます。 ジャズが心地よく流れ、レコードジャケットやコレクションの古いカメラが並びます。 ↑筆者好みのアーティストとレコードジャケット ↑昭和感漂うレトロなコーナー。 「東京に居た頃は服飾デザインの仕事をしていました。いわゆるDCブランドの服です。札幌に戻ってからは、もともと好きだった馬の仕事に携わりました。馬の競りのためのプロモーションビデオを制作したり、牧場のWebを制作したりする仕事です。札幌競馬があるときは、競馬場で売店も営みます。だからまあ、そちらの仕事が本業かな。」 ↑こちらはオーナーの本業。代表取締役としての会社「inox」のwebページ なるほど…。 馬に関わる映像のお仕事と“ モントーヤ “の関連がいまひとつ見えませんでしたが、飲食業にはすでに携わっていらっしゃったわけです。 そして、奥様とのご縁も馬が取り持ったとか♡ ↑コンテナは雨よけにもなり、イベントなどのショップにもご利用いただけます。 1本だけ残したドロノキ(ヤマナラシかも)は、シンボルツリーになっています 「この5000平米の土地は、僕が買う前は何十年も手付かずだったそうです。太くなった木も草も伸び放題のジャングル状態。崩れ落ちた家もそのままで荒れ放題。呆然としてしまうような荒地となっていました。水道も通っていませんでしたので、大掛かりな工事になりました。途方に暮れるほどの手間を掛け、足掛け4年がかりで開墾していきました。」 「そこまで苦労して…。この場所の何にそんなに惹かれたのですか?」 「景色です。どこを見ても山があるこの景色を見ながら珈琲が飲みたかった。ただそれだけです。」 それまで、クールな面持ちで話をされていたオーナーの目が、ふっと力が抜けて優しくなった瞬間でした。 この景色を見ながら一杯の珈琲(お店の珈琲は札幌の有名焙煎ショップ「斉藤珈琲」の豆使用)が飲みたいというそれだけで、4年間も開墾をしてしまう井上夫妻がなんとも素敵です。 「でも、そもそも何故札幌から移住して来られたのですか?」 「きっかけはスイスを訪れたことでした。もう本当にスイスが素晴らし過ぎて、人生観が変わりました。ほんと、絶対に行ったほうがいい!」 この時のオーナーの目はキラキラに輝いていました。 そのご様子だけで、どれほどスイスが素晴らしかったのかが分かりました。 「帰国後、札幌に住まなくても今の仕事はできるよね?と夫婦で話すようになりました。その時の場所の候補は、北海道の都会ではない景色の良いところ、もしくは南阿蘇でした。 そうして洞爺湖畔に居場所を見つけ、その2年後、周りの山々が見渡せるこの場所が気に入り購入しました。」 それから、足掛け4年の開墾の日々が始まったのでした。 店舗は、コンテナ7つを繋げて造られています。 大きな窓の店内はオーナー自らがデザインされたもので、お気に入りの調度品は、山を楽しむためのレイアウトになっています。 「ところでメニューを見せていただけますか?」 とお願いし、見せていただいたのがこちら。なんと、絵本でした。可愛い〜♡ ↑画像はありませんが、珈琲おいしくチーズケーキが絶品です! ↑次回はこちらを食べてみたい! ↑生パスタも美味しそう〜♡ そういえば、入り口にも店内にも絵本が飾られていました。 てっきり、いずみさんのご趣味かと思いきや…。 なんと、「僕のアイディアです」と。 この時のオーナーはちょっとハニかんだ笑顔でした。 ↑思い切り照れたお顔で振り返ってくださったショット ところで、“ モントーヤ “ の “モン“ とは、フランス語で “私の”という意味だそうです。 つまり” 私の洞爺”。 それでも湖畔ではなく、300度にわたり遠くに山を望めるここを選んだのは、「ここで珈琲が飲みたかったから」。 ここがオーナーにとっての「私の洞爺」なのですね。 「洞爺湖も有珠山もいい。でも、ここから眺める羊蹄山も洞爺湖町のランドマークであって欲しいのです。阻害するものが何もない畑のど真ん中で、この景色を楽しみに来ていただきたいです。」 ↑キャンプサイトご利用の場合は店舗の玄関フード内のトイレが共用利用できます 今後は、プライベートキャンプサイトも整備して行くそうです。 ただし、利用できるのはオーナーの友達か、友達の紹介限定だそうです。 優しく尖った カフェ&キャンプサイト“ モントーヤ “。 広大な土地にポツンとコンテナは目立ちますが、素敵な隠れ家を見つけました。 ―モントーヤ情報―虻田郡洞爺湖町成香19営業日時はInstagramまたはHPをご確認ください。Instagramhttps://instagram.com/montoya_108?igshid=YmMyMTA2M2Y=HPhttp://montoya.jp/*イベントのご利用も可能です。HPのお問合せフォームよりご相談ください。
Rietty
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