心の伊達市民 第一号

「A I」を騙して楽しむ  

今の私は暇な時間を家で過ごす時には、本を読むかネットで遊ぶしかない。
しかしネットは広告が多く、嫌になる時もある。
動画の場合は広告を途中でスキップすることも出来るが、文章の場合はスキップ出来ない。
書く人によっては異常に多くの広告が文章の途中に出て来て、腹が立つ。




台湾のパイナップルを買ったら、それ以降、いつも出て来る。

 

クリック数で広告代金をもらうような仕掛けになっているので、稼ぎたさが目立つ人もいる。
過激な動画や違法な動画を投稿して、稼ごうとする人も出て来る。


一方でそれを阻止するために、プラットホーマーという投稿を管理する会社が削除したり、投稿禁止処分にしたりすることも起きている。私の見ていた動画で「新型コロナウィルス」に関して異論を唱えたサイトは一時的に凍結された。




「幸楽苑」のラーメンを買ったら、それ以降、いつも出て来る。

 

そのプラットホーマーの代表例が、アメリカの元大統領のアカウントを永久凍結にした「Twitter社」である。私はこれは変だと感じている。
自由主義の国「アメリカ」で、現職の大統領の発する意見を凍結するのは、どこか変だ。


これは考えてみれば、政府以上に民間企業が力を持っていることになるからだ。
日本は巨大なプラットホーマーが無くアメリカのGAFAに依存しているので、私の見ていた動画もGAFAが気に入らなかったのだろう。




広告の右上の×印をクリックすると出て来る文章。

 

さてここでやっと「AIを騙す」に入る。
インターネットの広告は従来の多数の人をターゲットにしているのとは違い、個人を特定して広告を送っている。誰か分からない他の人と同じサイトを見ていても、私の画面に出て来る広告は他の人とは違う。


AIが私の行動や好みを把握していて、それに見合う広告を送っているのである。
だからどうしても偏った広告が次々を現れるようになる。




出て来た文章から「この広告に興味・関心がない」をクリックする。

 

そこで私は「それならAIを騙してやろう」と考えた。
暇人の私だから出来ることだが、広告が出たら右上の「×印」をクリックする。


するとそこには次のような文言が現れる。「この広告について報告する」。
すると次の画面で「この広告が何度も現れる」、「この広告に興味・関心がない」、「広告の内容が不適切」、「既に購入済み」が現れる。この並び方はランダムで、いつも同じとは限らない。




するとこのような文章が続けて出て来る。

 

その中から「この広告に興味・関心がない」をクリックする。
すると「Googoleはこの広告の表示を停止しました」に続き、「今後、その広告を表示しないようにします」と出る。


暇人の私はタブレットで他の動画を見ながら、この作業を続ける。
同じサイトで100回以上も、飽きずにこれを続ける。すると段々と出て来る広告に変化が現れる。




性別が分からなくなったAIは家具などを表示するようになる。

 

私がつけた×印により、AIが私の好みを推察するようになる。
そしてAIは私が「女性かもしれない」と思い、女性用の広告が出て来る。
それをまたしつこく消して行く。


すると困ったAIは中立なところで、家具や医療関係を表示する。これも×印をつけると、遂にAIは「ユニセフ」を表示した。これも×印をしたら、今度は消せない広告が出て来た。
しばらくは私とAIの戦いは続く。




どうにもならなくなったAIはユニセフを表示する。

 

(おまけの話)
我々の油断している間に、デジタル世界が生活に深く入り込んでいる。
それを気付かせてくれた小さな事件があった。
中央区が区民の為に発行する「ハッピー買物券」の募集が、区報でお知らせがあった。
5万円で6万円分の買い物券がもらえる。


ネットで申し込んだら、「抽選に当ったので、手続きをして下さい」とあった。
そこで中央区のホームページからクレジットカードで支払いをしたら、買い物券も来ていないのにすぐに引き落とされた。




よく使われているカードの種類

 

次に私の菩提寺の築地本願寺から、納骨堂利用の本年度の請求書が届いた。
その手紙を良く見たら、「クレジットカードの支払いも出来ます」とあって驚いた。
お寺に行って社務所で支払いの手続きをしたら、仏様にお供えするご飯で作ったお煎餅をくれた。


そして後日、カード会社から請求と引き落としのメールが届いた。
まだお寺のHPから支払うまでは行っていないが、お寺まで「そうなったか!」と感慨深かった。




右上に×印の無い広告が現れ始めるので、消すことが出来ない。

 

電子決済には3種類あるそうで、自分の持っているカードを調べてみた。
その3種類とは「コード決済」、「クレジット・プリペイド」、「電子マネー」だそうだ。
私はコード決済のカードは持っていない。クレジットカードは持っているが、プリペイドカードとクレジット・プリペイドカードは違うもののようで、よく分からない。


電子マネーはマンションに入る時の電子キーの裏側に元々、付いているので、たまに使うことがある。
コロナ感染蔓延もあって、今や現金を使うのは高齢者だけとなってしまったようだ。




女性と勘違いしたAIは女性用のものを表示した。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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