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じもとブロガー
心の伊達市民 第一号
1人旅の3日目である。前日の夜に9時半に寝たので、午前4時に起きてしまった。
やることがないので、風呂に行ってみた。
こんな時間に来て、洗い場で頭を洗っているオヤジがいたのにはビックリした。
私は内湯を通り越し外に出て、露天風呂に入った。
私がオムレツを注文したら、子供じゃないのにコックはケチャップで牛を描いた。
風呂の奥にポールが立っていて、「標高1800Mの雲の上の露天風呂」と書いてあった。露天風呂に入り頭を縁石に乗せて、空を見上げて驚いた。
真っ暗な晴天の空に星が輝いていた。温泉から立ち昇る湯気に遮られて見えたり見えなかったりしたが、それでも18個の星を数えることが出来た。顔は冷たい。体はポカポカ。硫黄の香りが心地良い。気分は最高。
「至福の時」とは、こういう時のことを言うのだろうかと思ったのである。
窓からゲレンデの草を刈る車が見えた。
あまりに気分が良いので、風呂から出て縁石に腰掛ける。
体が急速に冷えて来る。そしてまた風呂に入り、空を見上げる。
なん度かこれを繰り返す。その時、私の入っている風呂に、太ったオヤジが入って来て話しかけて来た。
『ここのホテルは古いねー。この先の日進館はどう?』と聞く。
私が源泉に行く時に見掛けた旅館なので、『日進館は新しく大きいですよ』と言ったら、『失敗したなー』と言っていたが、『あちらは値段も高いです』とは言えなかった。
目の前の庭に出ると、タンポポ?が咲いていた。
私は1人で夜空を楽しんでいたのに、とんだ邪魔が入ったので、それを区切りに出ることにした。
ところが長湯で頭がクラクラしていたらしく、内湯に戻る時にフラフラした。
部屋に戻り、朝食までの時間をタブレットでニュースを見たり、YOUTUBEを見たりして過ごした。
そして時間になったので食堂に行ったら、早起きのジジババが既に大勢来ていた。
「牛池」は音もなく静かだった。
帰りの送迎バスは午前11時発なので、もう一度、牛池に行ってみた。
やはり誰も来ていない。池に小石を投げ入れてみたら、波紋が広がり水面に映った白樺の木が揺れた。
ホテルに戻りバスを降りる時にホテルからもらった3000円分の買物券と、飲み放題券がテーブルの上に置きっ放しだったことに気が付いた。
それと「エコフレンドリー」と言って、【省エネルギーと環境保全の為に、連泊する人を対象に部屋の掃除、シーツ交換、アメニティの交換を控えて頂ければ500円の値引きをします】と書いた紙が置いてあったので、これは1泊目の時に電話で申し込んだおいた。
水の波紋が白樺を揺らした。
買物券を持って売店に行き色々と見たが欲しいものが無いので、ジャムと蕗味噌瓶詰で6個買った。
これで3500円強だったので、サービスは受けられた。残る「飲み放題」ばかりは、酒を飲まない私にはどうしようもないので置いて来た。帰りの荷物の整理をしてから、今回の1人旅の反省会を1人でした。
「この値段では十分に堪能した」、「1人旅は気楽で良い」、「熊四郎山の登山は参った」、「ナナカマドが綺麗だった」、「牛池が綺麗だった」など色々と思い返して時間まで過ごした。
「牛池」を周る遊歩道は枯葉が落ちていた。
軽井沢駅まではバスで1時間半なのに、ジジババばかりなので「鬼押し出し」でトイレ休憩がある。帰りの新幹線では私の乗った車両は横2席と3席で、前後15席にも私以外は座っていない。
列車が上野に近付くと、窓から見る風景で小さなマッチ箱のような個人住宅、アパート、会社が見える。
現役の時は何も考えなかったが、今回の旅では「あの中にも、色々な人生があるんだなー。コロナで苦しんでいる人も多いのに、私は温泉に入りに行って申し訳ない」なんて考えてしまった。
「人生いろいろ」なのである。
ホテルの庭からのお勧め撮影ポイントの鉄枠
(おまけの話)
暇人の私はツアー参加と個人旅行では、どのくらい料金が違うか調べてみた。今回のツアーは「トラピックス」という格安旅行会社を利用した。
その料金は4万2000円+保険料(2000円)で、4万4000円の支払いだった。申込みをした時は「これは安い!」と思った。
ホテルの前にある源泉の中継地。
旅行に行く日が近付いて、新幹線の切符と旅程表が送られて来た。
新幹線は東京から軽井沢までで、乗車時間はゆっくりの午後12時04分だった。
切符には料金が印刷されていなかった。
軽井沢駅から万座温泉までは自費で、ホテルの無料送迎バスに乗るか、時間によっては路線バスとなる。
見事なナナカマドの木(熊四郎山で)
家に戻った翌日に、「個人旅行で行った場合より幾ら安いか?」と思い費用を計算してみた。
「東京~軽井沢」のJR新幹線は「6020円の往復で、1万0040円」、軽井沢駅から万座温泉までを路線バスは自費なので計算から除外する。万座プリンスホテルに直接予約すると、朝夕食付きで、1万4493円×2泊=2万8986円である。
すると合計で、3万9026円となる。これに保険料をプラスしても、4万1026円である。
計算結果に驚いた。旅行会社は手配をするだけで、あとは何もしない。それで個人旅行よりも3000円近くも高いとは! 腹が立つなー。旅慣れた私が騙されるとは!
名前は分からないが、美しい紅葉。
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伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号
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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
引用元:洞爺湖周辺地域マガジン「むしゃなび」
https://mushanavi.com/author/jiyujin/blog2/entry-6944.html
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