
心の伊達市民 第一号
散歩でアート
私はアートの特別の興味があるのではないが、現代アートを見に行くことがある。
ある時、偶然にネットで「Art Sticker」というサイトに出会った。
ここは若手の芸術家を応援していて、各地で開かれるアート展の案内と作品の販売をしている。
私が最初にここに興味を持ったのは屋外のアートで、しかも誰でも無料で見られるからだった。

日本テレビの宮崎駿デザインの「大時計」
しかし一度、サイトで登録をすると、その後、次々とアート展の案内が送られて来る。
中には有料のアート展もあるが、ほとんどが無料である。
現代アートを見られて、しかも無料というのはありがたい。
12月になり、「Hi-NODE」という場所でのアート作品の展示の案内が届いた。

汐留で紅葉の向こうに新幹線が見えた。
「Hi-NODO」とは初めて知る場所だった。場所を調べてみたら、日の出桟橋のある場所だった。
お隣の竹芝桟橋には「WATERS takeshiba」が出来てから、何度か行った。
その先に「Hi-NODO」という場所があるとは全く知らなかった。
「NODE」というのは「結び目」という意味で、サイトで調べたら、『この水辺に生活を取り戻すことで生まれる「人と人のつながり」に東京の魅力を向上させる大きな可能性があると確信します』とあった。

「ゆりかもめ」の橋脚に絡んだ蔦が真っ赤に紅葉していた。
そこで早速、「Hi-NODO」に作品を見に行くことにした。今までなら歩いて行く距離だが、寒くなったので新橋まではBRTに乗って行った。停留所の「BRT新橋」といっても、場所は汐留にある。
日本テレビの前の宮崎駿デザインの大時計の前を通り、「ゆりかもめ」の「汐留駅」を通り過ぎて海岸通りに出る。そこから10分も歩けば、「Hi-NODE」に着く。ここは定期遊覧船「浅草行き」の出発港でもあるので何度かは来ている。「Hi-NODE」は2019年8月にオープンしているので、私が気が付かなかっただけのようだ。

「Hi-NODE」の前庭は人工芝。
「Hi-NODE」の建物の前は広い人工芝となっていて、椅子などが置いてあり休めるようになっている。
片隅に植えられた木が、最後の紅葉を見せている。私は寝椅子に転がって記念撮影をした。
午前11時だというのに、誰もいない。建物内に入っても誰もいない。
大きな部屋の片側の壁に、目指すアートが飾ってあった。ガラスにはデザインされたTシャツが飾ってあった。これも作品らしい。誰もいないところで、1人で見るアートは贅沢だが、少し寂しい。

CHRISの作品は難解だ。
今回の企画を家に戻ってから、案内メールで読んでみた。
【世界はいつも、 路上で育まれた愛と独創性から生まれたものによって 変革を遂げてきた。 歴史に名を残す革命家、世界の仕組みを変えた発明家、 誰もが知る起業家もアーティストも】
【 BanksyやKAWSに始まり、MADSAKI、VERDYなど話題の潮流は常にストリートから生まれファッション、アートへとボーダレスに繋がりを見せている。今回のアーティストは東京のストリートカルチャーから多大な影響を受け、 膨大な量のストリートカルチャー誌をデコラージュするという独自の技法で業界内外で話題沸騰の気鋭アーティスト、「CHRIS(クリス)】。

Tシャツも含めてアートだ。
アートの解説は、いつも私には難解である。更に作品も凡人の私には理解が難しい。
作品を見てから、2階に上がってみた。
そこにはお洒落なレストランがあり、テラスからは東京湾が良く見える。
潮風に当り、しばらく休む。そこにはソファまで用意されている。
なんと贅沢な場所なんだろう。しかもこれが無料なのだから、申し訳ない気持ちになった。
最近はアートを見る機会が増えたが、いまだに私のアート心に変化は無く凡人のままだ。

2階のテラスは気持ちが良い(我が家が遠くに見えた)
(おまけの話)
「Hi-NODE」の後は歩いて銀座まで行き、同じく「Art Sticker」のお知らせにあったアートを見に行った。
そのアートは銀座4丁目角にある「RICOH ART GALLERY」で開催されている、井田幸昌の版画展であった。
エレベーターで8階に上がる。手指の消毒の後に、係の女性が検温をする。
壁いっぱいに展示された作品は、色こそ色々だが、みな同じように見える。
リトグラフなので、作品に1/20などの制作枚数が記入されていた。

井田幸昌の作品群(HPから)
作品の解説には『井田は、瞬間瞬間に存在する「今」を捉え、「一期一会」をコンセプトに絵画、彫刻、版画など幅広い表現で作品を制作しています。日本国内では約2年ぶりの個展となる本展では、2.5次元印刷技術であるStareReap(ステアリープ)、リトグラフ、シルクスクリーンという3種類のプリント技法で制作された版画作品を発表いたします』とあった。また難解だ。
ここでは見学者は私以外に1人だけだった。

竹筆で書いた書と大きな竹筆。
内階段を上がり、9階に行ってみた。
そこでは「地域の力×リコー」展を開催中で、愛知県の「竹筆」が出品されていた。
私は竹筆というものを初めて見た。
私以外に見学者がいないので、そこにいた係員と話をしてみたら「1本の竹から手作りで、筆に仕上げる」と聞き驚いた。その忍耐と繊細な技には参った。
どうやら私には現代アートより、伝統芸術の方は似合っているようだ。

竹筆の制作工程を並べてあった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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白老町北吉原の「かのうち珈琲」オーナー 鹿野内賢士さんを訪ねました。 遠軽ご出身で伊達に在住の方が白老町にお店を出したのは、「両親がここに土地を持っていたから。」 なのだそうです。 「かのうち珈琲」がオープンしたのは今年の9月22日のこと。 まだ出来て2ヶ月も経たないお店です。 白老町ゆうかり団地の住宅街に突如現れる「かのうち珈琲」は、隠れ家というよりはあまりにも唐突な現れ方で(失礼)そこにあります。 正直 「え!? ここ!?」と車の中で声を上げてしまったほどでした ^^; ところで、このベレー帽を被ったブタさんと、オーナーさんのお名前でピンと来た方はいらっしゃいますか? はい! 正解です♡ 実は、鹿野内さんは先日ご紹介いたしました「intime time アンティムティム」のオーナー浩子さんの旦那様なのでした。 「かのうち珈琲」の店舗はユニットハウスを2棟ジョイントして作られており、電気と水道以外の内装外装や棚などは全て、半年間をかけてご自身で作られたそうです。 ↑長居したくなる座り心地の良い椅子。 ↑壁をポンと叩くと灯りが点きます。 「元々大工仕事が得意だったわけではないので、妻には無理だと思われていました。」 と笑いながら話す鹿野内さん。 これは、一度ハマるととことん頑張るタイプとお見受けしました。 筆者から拝見する限りは、オホーツクサイクリング仲間だった頃から「とにかく優しい方」という印象でした。 定年すこし前に福祉関係のお仕事を辞められたのですが、それより以前から、夢を形にするための準備を少しずつ始めていらしたのだそうです。 元々珈琲好きだったこともあり、札幌単身赴任中に、200gまでを焙煎できる「テストロースター」を購入し独学で焙煎の勉強を始めていました。 これにはかなりハマって日々研究をされていたそうです。 ほらね、やっぱり…ハマるととことん凝るタイプ ^^ ↑札幌単身赴任中に手に入れたテストロースター。 「昔からただ漠然と喫茶店をやりたいなあ・・・とは思っていましたが、正直接客には自信がありませんでした…。」 と語り始めた鹿野内さん。 「長年、人と寄り添う福祉の仕事をしていたので、利用者さんたちからたくさんのことを学ばせていただきました。 ですから人はもちろん大好きです。でも営業的に接客をするのは自分にはあまりイメージできなかったし得意な方ではないと思っていました。 だから珈琲焙煎専門店にして、豆だけを売ろうと考えていたのです。 でも、せっかくならば自分が焙煎して挽いて落とした珈琲を目の前で飲んでいただきたいなあ…。と思い始めました。」 ↑じっくりと丁寧に淹れてくださいます。 と、照れ臭そうに話してくださいました。 けれども、そんな心配は無用でした。 早くもリピーターさんが多くいらっしゃり、地域住民の皆様にも好意を持っていただいていらっしゃる様です。 「夜遅くまで焙煎をしていると、伊達への帰りを心配してくださり “ 泊まっていきなさい “とか、“ 風呂に入っていきなさい “とか言っていただくのです。 でも店をオープンする前は、伊達から来るならきっと野菜の直売所だね!という噂が広まってしまっていて ^^; ドアを開けたら珈琲ショップだったので驚かれたこともありました。」 ↑珈琲は、アンティムティムさんでも購入できます。 これってきっと、鹿野内さんの優しく気さくなお人柄に惹かれたご近所さんたちが、何か世話を焼きたくなったり、顔を見に行きたくなってしまうということなのだと思います。 ↑立派なプレーヤー。近々ジャズをかけたいと思っていらっしゃるそうです。 「そういえば先日、テレワークの場として営業をしませんか?というお誘いを受けました。でも…お断りしました。 ここではゆっくりと日頃の疲れを癒して欲しいと思っているので、ここで仕事はしてほしくなかったのです。」 鹿野内さんらしいなあと、とても納得しました。 でも、焙煎への頑固なこだわりはしっかりとお持ちでした。 「毎日2kg~4kgの豆を焙煎しますが、ピッキングだけは絶対に手を抜きたくないと思っていますし、 それを店の持ち味にしたいと思っています。」 この言葉も激しく納得。 珈琲の袋を開けた時、変な豆が一粒でも入っていると本当にガッカリします。 筆者もカフェを営んでいたので、「丁寧にピッキングしていること」は焙煎所選びとして絶対に譲れないことでもありました。 ↑Kブレンドをいただきました。ドミニカベースで香りも豊か、本当においしかった〜! ↑ケーキは浩子さんが作っていらっしゃいます。お互いの夢を支え合う素敵なご夫婦です。 鹿野内さんが焙煎し淹れてくださった珈琲は、すごくクリアで雑味をまったく感じない本当に美味しいものでした。 量もたっぷりで160cc~170ccは入っています。 一杯を仕上げるため、丁寧に丁寧に珈琲豆を扱っていらっしゃることが、とてもよく分かる味でした。 またこんなお話もしてくださいました。 「仕事としての福祉への未練は全くありません。でもライフワークとしてはずっと関わっていきたいと思っています。要支援者は、障害者やご高齢の方だけでなく、例えば刑務所に入所していた方が社会復帰するときなども支援を要します。保護士としては現在も引き続いて活動していますので、将来はボランティアとして要支援者の皆様に珈琲を淹れて差し上げたいとも考えています。 私がお付き合いをさせていただいた利用者さんたちは、珈琲が大好きなんです!」 長年勤めた仕事を退職し、珈琲焙煎&喫茶店をオープンさせたことのまだ先に、鹿野内さんの夢は続いていたのでした。 「かのうち珈琲」的 夢の形は、分け隔たりなく多様な人々が癒されるように珈琲で橋渡しをすることだと気付きました。 壮大な夢にも思えますが、きっと鹿野内さんならばコツコツと一歩ずつ近づいていかれることと思います。 取材を終え外に出ると、昼間だというのに今にも大雨を降らせそうな空は黒くなっていました。 でも、暖かく周りを照らす太陽のような鹿野内さんとお話をさせていただいた筆者の心はポカポカでした。 住所 〒059-0923 北海道白老郡白老町北吉原661-337 ゆうかり団地
Rietty
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むしゃなび編集部
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