心の伊達市民 第一号
大雪とダイヤモンド富士
2月9日の天気予報では、10日に東京に大雪が降るようだ。
中央区役所からもメールで次のようなお知らせがあった。
『気象庁によると、2月10日(木)は朝から11日の未明にかけて雪や雨となり、23区でも注意報級の大雪となる見込みです。気温が予想より低くなると、大雪警報が発表される可能性もありますので、くれぐれも最新の気象情報にご注意ください。また外出の際は交通障害や路面凍結によるスリップ、転倒に注意して下さい』。
雪の中を作業を続けるタワーマンション建築現場
朝のテレビでも「大雪」に関するニュースがトップだった。
しかし8時頃に窓から外を見たら、通勤する人は誰も傘を差していないし、雪も降っていない。
私は昨夜の内に『大雪になったら、どこへ写真を撮りに行こうか?』と考えたりして期待していた。
今回は1月6日の大雪に続いて、2回目の大雪である。東京で1シーズンに大雪が2回も降ることは珍しい。
左下の倉庫ビルに吹き付ける雪
ところが、期待していた雪は、いつまで経っても降り出さない。「これで大雪警報?」と腹が立って来た。
それでも我慢していたら、10時になったらチラチラと雪が舞い出した。
この調子でもっと降れば、「撮影に出掛けよう」と準備をした。
今回の私ははオミクロン騒動で寝ていた病み上りでもあるので、遠くには行かず近場で撮影することにした。
雪で築地方面は霞んでいた。
我が家の隣で建設中のタワーマンションは現在30階付近を工事中である。
まだ雪が小降りなので、作業は続けられている。きっとコロナで工事が遅れているのだろう。
窓を開けると、外はかなり寒い。こんな中でも、作業を続けなければならない作業員が気の毒になった。
多分、下の方の階では内装工事を行っているだろう。そちらの作業員は室内なので、少しは楽をしている。
ここではビル風で雪は横に降る(お隣のマンション)
昼頃になったら、雪は止んでしまった。
このまま止んでしまったらブログネタにもならないと諦めかけていたら、午後2時頃から横殴りの風に乗って雪が舞っているのが窓から見えた。でもそれも一時で、すぐに止んでしまった。
夜のテレビニュースを見ると、多摩方面はかなり降っているようだし、積雪もあるようだ。
『都心は朝までに1センチの積雪』と報道していたので、翌朝を期待して寝た。
清澄通りも霞んでいる。
ところが翌朝になり外を見たら、ビルの屋上に全く雪が無かった。
そこで多摩方面に住む同級生のKさんに,すぐにメールを出した。
『大雪のブログを書こうと用意していたのですが、都心は雪の写真がありません。多摩地方は積雪があったとニュースで知りましたので、雪景色の写真を送ってもらえませんか?』。
Kさんが送ってくれた雪の中で咲いている「クリスマスローズ」
Kさんからすぐに返信があり、『昨日の天気予報は大きく外れて、昨日の昼間に降った雪が日影に残っているだけです。雪掻きをせずに、ホッとしております。従って、雪景色の良い写真が撮れませんでしたが、積雪が少なかったことをご確認ください』とあった。
どうも最近の天気予報は外れることが多いように思う。
しかも「不要不急の外出は控えて」とか、「朝は道路が凍結しているので転倒に注意」など、先生が子供の言うようなことをテレビが伝えている。日本人が幼児化したのかもしれないなー。
雪の写真の代りにKさんが送ってくれた趣味の水彩画
(おまけの話)
2月10日は私の住むマンションから「ダイヤモンド富士」が見える日のはずである。
昨年も2月10日だったので、今年も同じはずだ。
8日も9日も朝から快晴で、ダイヤモンド富士のテスト撮影をするには絶好の天気だった。
太陽が富士山に沈むのは、我が家からは午後4時55分頃である。
2月8日の日没前の太陽
ところが両日とも、午後4時頃になると間の悪いことに雲が富士山上空を覆ってしまった。
しかも西の方角だけというのだから、雲も意地が悪い。腹が立つがどうしようもない。
8日は窓から富士山を見ると、太陽は富士山の左側に沈んで行った。
9日の夕方も見たが、まだ富士山の頂上に太陽が沈むには1日、早いように見えた。
2月9日に太陽の沈む位置は富士山より左側だった。
しかし東京から富士山を撮影するには、少し無理もある。
特に冬場は都会のビル群の暖房によりモヤが発生しているし、車の排ガスの影響もあり空気が淀んでいる。
小金井に住んでいた時は、何度も山中湖にダイヤモンド富士の撮影に行った。
間近で見る澄んだ空気の富士山と、都会の淀んだ空気を通して見る富士山は美しさが全く違う。
オフィスが休みとなる正月にダイヤモンド富士が起きれば、ここからでも美しいダイヤモンド富士が撮影できるが、自然現象だからそんなことは起きない。そして本番の10日は大雪で、富士山は見えなかったのであった。
太陽はダイヤモンド富士にならず、富士山の左角に沈んだ(2月9日)
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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