心の伊達市民 第一号

海を見に行く

3月中旬から急に気温が上がり、春めいて来た。
そうなると「スギ花粉」も飛んで来るし、中国からは「黄砂」も飛んで来る。
なかなか「全てが良い」というわけにはいかないものだ。
しかし暖かくなると、広い場所に出たくなるから不思議である。



豊洲大橋から来た道を振り返る


そこで我が家からも歩いて行ける「豊洲ぐるり公園」に行って、海を見ようと思い立った。
「豊洲ぐるり公園」は晴海運河に架かった「築地大橋」を渡ったところの埋立地である。
築地から移転した豊洲市場に隣接していて、市場を外から周遊できる。
「ぐるり」と廻れるから「ぐるり公園」と名付けられたようだ。



晴海運河に架かる「豊洲大橋」


公園近くにも園内にも売店が無いので、家を出てコンビニで「オニギリ」と「最中」を買った。
飲み水は家から持参した。都道2号線の側道を進み、元東京オリンピックの選手村を過ぎて築地大橋を渡れば「豊洲ぐるり公園」である。家から歩いて15分くらいである。
その日は平日の午前中なので、公園に来ている人はとても少ない。



「豊洲ぐるり公園」の遊歩道から晴海埠頭方面を見る


晴海運河に面したテラスをレインボーブリッジの方へ歩いて行く。
私の横をジョギングしている若い女性が走り抜けて行く。
右側には選手村が見える。その先には既に解体が決まり、閉鎖となった晴海埠頭客船ターミナルが見える。海面を覗いてみたが、以前に見たボラの大群やクラゲの姿は無い。



レインボーブリッジの下をお台場に向かう観光船「卑弥呼」


レインボーブリッジが目の前に広がる公園の先端に行ってみる。
右手奥に東京タワー、その手前に大島へ渡る船が停泊している「竹芝桟橋」が見える。
「日の出桟橋」から「お台場」に向かう観光船「卑弥呼」がレインボーブリッジの方へ進んで行く。
色々な作業船が行き交っている様子を見ながら、ベンチでボーと海を眺めている。
冬の日のようにハッキリとした光景ではない。春霞なんだろうか?



若者たちが釣りをする(なにが釣れるのか?)


目の前では若者たちが釣りをしている。
なかなか釣れない。仲間の2人は諦めて、ベンチで横になって寝ている。
そこをジョギングの女性が通り過ぎて行く。
「なんだか平和な光景だなー」と、正反対のウクライナのことを思い浮かべる。
「平和」というのは、「こんな大したことでなくていいんだ」と思った。



浚渫船か?


昼時になったので、買って来たオニギリを食べた。
すると雀がおこぼれをもらおうと思い、私に近寄って来た。
家から持参した携帯ラジオでニュースを聞いたら、相変わらずウクライナのことを報じていた。
暖かな日差しの中で潮風に当り、なにも考えずにいても時間が過ぎて行く。
持参した本を読む気にもならず、2時間ばかりを過ごしてから家に戻った。



私のオニギリを狙うスズメ2匹


(おまけの話)
この日は私の誕生日だった。
『正月や 地獄の旅の一里塚 めでたくもあり めだたくもなし』という言葉がある。
今の私は全く「めでたくない」と思っている。


昔の日本では誰でも、「正月に1歳、年をとった」ものであるが、これを「数え年」と言った。
それが私の小学生の頃に「満年齢」に変り、誕生日になって1歳、年をとるようになった。



お誕生日プレゼントは「ウクライナ産ハチミツ」だった。


家族もあまり「めでたくない」と思っているのか、誕生祝いは「ハチミツ」だった。
私は毎朝、パンにハチミツを塗って食べるので、もらえば嬉しいのである。
ところがラベルを見て、ビックリした。
そのハチミツの原産地が、いま大騒ぎとなっている「ウクライナ」だった。
まさかこんなことで、自分がウクライナに関わるとは驚きだった。



1年ぶりくらいで「トラジ」で焼肉を食べた。


夕食にはお誕生祝いで夕食を食べに行った。
「年をとったら、肉を食え」と、なにかで読んだ覚えがある。
そこでトリトンスクエアの中にある「トラジ」という焼き肉屋に行った。


ネットで直接、店に予約を入れた時に『誕生日祝いです』とコメントを入れておいたら、食後のデザートとして「Happy Birthday」とチョコレートで書かれたアイスクリームがプレゼントされた。
予約の時の電話で私から「誕生祝い」とは言えないので、メールが良いと思ったトラジだった。



お店からのお誕生祝いのデザート

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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