
心の伊達市民 第一号
安倍元首相の葬儀が7月12日(火)に、芝の増上寺で行われると報道があった。
有名人の葬儀は青山斎場で行われることが多いので、意外な感じがした。
そこで調べてみたら安倍家の宗派は「浄土宗」なので、大本山である増上寺になったのだと思う。増上寺は何度も行っているので、馴染みがある。
私は今回の事件が悔しくて仕方ない。
犯人は『政治的な意味合いで殺害しようとしたのではない。(旧名)統一教会に恨みがあり、安倍元首相が親しいと思い狙った』と供述しているそうだ。こんなことで殺されてしまうとは、残念で仕方ない。
「奈良地検は山上容疑者の刑事責任能力の有無を調べるため、鑑定留置を実施する方針を固めた」という報道があるが、鑑定の結果、「責任能力なし」となったら、多くの国民の気持ちのやり場が無い。
12日は朝から蒸し暑かったが、私は増上寺に行き安倍元首相にお別れを言いに行くことにした。
多摩地区に住む同級生、北海道伊達市と壮瞥町の友人達、それに外国に住む友人達など、行きたくても行けない人達の代りにも私は行くと決めた。私は暑さに弱く熱中症にならないように、しかし礼は失しないよう「黒ズボン」、「白半袖シャツ」で献花に行くことにした。
午前中はマンションのデジカメクラブの月例会があったので、それを少し早めに切り上げた。そして大江戸線で「大門駅」を降りたら、もうそこから増上寺に向かう人達がいっぱいだった。なぜみんなが増上寺に行くと分った理由だが、いつもと違い「黒服」の人ばかりだったからである。
また20%くらいの人達が、手にお花を持っていることからでも分かった。
増上寺の門に辿り着いたら、警察官に「中に入らず左に進め」と指示された。
指示に従って進むと反対側からは列が進んで来るが、どうやら先の方でUターンさせられるらしい。
道路を挟んだ反対側には、報道陣のビデオカメラの放列が見える。
芝公園に入ったところで、列はUターンして増上寺に向かう。
途中で増上寺の別の入口があったが、そこから関係者の車が中に入って行くのが見えた。
やっと増上寺の正門から中に入れたと思ったら、その列は中でUターンして門の外へ出される。そして左に曲がり、増上寺の敷地の端の道路を左折する。東京タワーに向かう道である。
しばらく進むと終点となり、そこでUターンして戻らされる。そして途中の入口から、やっと増上寺の中に入った。ここまでで約45分も掛かっている。
私のいるこの場所からは、先の方に「献花台」が見える。
「あと10分少々だな」と思ったら、列は動きを止めてしまった。時間は午後1時少し前である。
ここからは私の想像だが、増上寺内で葬儀が始まったのではないかと思う。
どこで葬儀を行っているかは、私の場所からでは全く見えない。
多分、岸田総理の弔辞、僧侶の読経、近親者の焼香と続き、この間は一般の献花を止めたのだろう。
(おまけの話)
午後1時15分ころになり、列は前に動き出した。
私の前で献花台に進む人数が制限になってしまい、私は先頭で待たされた。
そこから見ていると、一度に30人ほどの人達が献花台の前に進む。
献花台の前に進んだ人は、祈ったり、写真を撮ったりで動かない。
係の人が「交代して下さい」と言っているように見える。しかしみんな動かない。他の係員が来て、半ば強制的に前の人と後ろの人を入れ替えた。
出口に近い場所にも献花台があるが、そこにはあまり行かない人が多い。
私の前の係員が、我々を献花台に進むように指示を出した。
しかし前のグループを排除しないので、私は先頭だったのに一番後ろに付くしかなかった。立ち去る人がいたので、その隙間を見付けて端の方から一番前に出て安倍元首相の写真に向って祈る。
腹立たしくて仕方なかったので、「お礼とお別れ」の他になにを祈ったかも忘れてしまった。
後ろを見れば、増上寺の外に並んでいる人達が見える。
私は他の人のことも考えて、早目に切り上げた。葬儀場に来たことで、少しだけ気が晴れた。
(その日の夕方のニュースでは「献花に訪れた人が多過ぎたので、私の行った少し後に打ち切りになった」そうだ)
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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布でつづる千羽鶴 [1000PEACE / 室蘭・札幌]
布をつなぐ、人をつなぐ、命をつなぐ。 今、室蘭からじわりじわりと広がり始めている集団アートの動きがあります。 ひとつひとつ”はぎれ”を手で縫って作られた、ハートをくわえた小鳥たち。ハート部分には参加者の名前やイニシャルが刺繍されています。これをタペストリーに縫い付けていき、どんどん集まっていくと…… 月へ向かうことりの群れが描かれた、巨大なタペストリーとなります。完成目標は1,000羽、長さ14m相当です。 ”月は星座と違って、世界中のどこから見ても同じ形だから”、”欠けて見えなくなっても、必ず光が戻るから” 、このデザインにしたそうです。 このプロジェクトの名前は「1000のことり」。布でつづる千羽鶴、アートによる平和の意志表示です。政治的なスローガンや言葉は一切使わず、”ころさないで”の一点で、そしてサイン(イニシャル・マークも可)の刺繍だけで、1,000人が繋がります。このタペストリーは完成後、「非戦」を求める場に飾られます。サイン参加者が使用することも可能だそうです。 ひとりひとりの想いが込められたパッチワークの美しさにエネルギーを感じます。現在、北は札幌、南は佐賀県まで参加者がいるとのこと。平和に心をよせるアートの波が、ゆるやかに広がっていっています。 今年20周年を迎える 『1000PEACE』 『1000PEACE』は、「戦争は昔話じゃない。現在進行形のリアルだ。お金も、地位もない、無名の自分にできることは何?」と感じた人たちが集まってできた有志団体です。 「未来の世代につながる具体的な行動をしている個人や団体を応援する」のが活動内容。対象は、国外・国内を問わず、忙しい日常の中で自分たちにできることをしています。活動内容は、その都度集まった人たちで自由に考え、話し合って決めます。 戦後60年の年であった2005年7月、募金を集めイラクの水支援に送ったことが始まり。そして今年20周年を迎えます。主に札幌を拠点に活動していましたが、今は室蘭に拠点が移っています。 直近では、パレスチナのこども達の心のケアの一環として、「パレスチナへのことり」プロジェクトもありました。北海道パレスチナ医療奉仕団の後発隊メンバーに「日本からのお土産」を託そうと、2024年10月~12月の間に子どもが描いた絵とカードを集めたのです。しかし現地の状況が緊迫し渡航を断念。次の渡航がいつになるかはわかりませんが、集まった169枚の絵はそれまで大切に保管されるとのことです。日本のこども達の絵とことり達がパレスチナのこども達に届く日が早く来ますように。 『1000のことり』に参加するには 1000PEACE には公的な事務所がないため、代表個人の連絡先が問い合わせ先となっています。「自分も参加したい」「ことりを預かって周りに声をかけるよ」という方がいらっしゃいましたら、下記問い合わせフォームよりお問い合わせください。 ~『1000のことり』参加の流れ~ ①お問い合わせフォームから『1000PEACE』と繋がる ▶直接お会いできる方 ②好きなことりセットを選ぶ ③参加シートにお名前を記入して戻す(ご自身で刺繍してもOK) ④片方のことりは自分のものに! ▶遠方の方 参加ハガキに記入していただき、後日、片方のことりが届きます。 実はことり達は双子で、1セット2羽になっており、片方は参加者が貰えるんです!ことりのハートにサインを縫って終わりではなく、このタペストリーがどこかで飾られるとき、自分のことりを探せるというワクワクが残されるのです。その場で終わりとならない、日常で忘れてしまいそうなときに思い出させてくれることりが近くにいてくれるのも大切ですね。ご興味を持たれた方は下記リンクよりお問い合わせください。 ~参加希望、お問い合わせはこちらまで~(筆者が代表の方をお繋ぎします。)
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山本英次