心の伊達市民 第一号

ホタルの撮影旅行(1) 

              ブログ閉鎖中の話題(2017年7月5日)

同じマンションに住む友人から「ホタルの撮影に行かないか?」と誘われた。
私は車を持っていないし、免許証は返納してしまったので、車で行くお誘いは大歓迎である。6月28日に行くことだけは決ったのだが、27日  になっても「どこに行くのか? どこに泊まるのか?」も知らせて来ない。


不法投棄された古タイヤの中から顔を出した野良猫の子供。


27日の夜になってメールが入った。
「明日の朝、8時に出発するので、いつもの場所で待っていてくれ」だった。
だから女房に「どこに行くの?」と聞かれても、答えようがない。
翌日の朝7時過ぎになって携帯メールが入った。「8時30分にしたい」。
私から「OK」と返信した。


 「吹割の滝」は思っていたより、迫力があった。


しばらくして、またメールが入った。「9時に延期したい」。「OK」と返信する。
でも、どこに行くのかまだ分からない。
9時少し前になり、諦めて玄関で靴を履いていたら電話が鳴った。
「今から計画書を送るから、プリントして持って来てくれ」だった。


途中で立ち寄った牧場では「レンゲツツジ」が満開だった。


やっと出発となったら、近所のパン屋で朝食用のパンとコーヒーを買うと言う。
それが終ったら、今度はガソリンスタンドに行くと言う。
もうこの頃になると、私も相当に頭に来ている。それでも車に乗せてもらうので、笑顔で我慢する。


    田舎は緑が多くて、目に優しい。


昼飯は伊香保の街道沿いの「うどん屋」に行く。
この辺りは「水沢うどん」が名物なのだが、讃岐うどんのようにコシが無いのが私の好みに合わない。食後は遅れを取り戻す為に先を急ぐ。
途中で吹き割の滝と武尊牧場を見物し、今夜の宿泊先の川場温泉に到着したのは午後5時を回っていた。


 田圃の向こうに見える川場温泉「悠湯里庵」


部屋に案内されて本来なら温泉に入るのだが、あまり乗り気でない連れを説得して今夜のホタルの撮影の為に、現地の確認に出掛ける。
宿で場所を聞いたのだが、やはり分からない。これが暗闇になったらお手上げだった。
やっとホタルの出る場所を見付けて、今夜の撮影に備える。


ネットで検索した撮影条件(ISO/800、3.5F、20秒)では写らない。


夕食を食べてから現地に向かう。なにしろ田舎の田圃道なのであるから明りは無い。
8時近くになりホタルが飛び出した。
アチコチで飛ぶのでカメラをどこに向けていいのか迷っている間に、時間ばかり過ぎて行く。ネットで調べた条件では、ホタルは写っていなかった。
午後9時になり、ホタルはどこかに去って行った。
何でも初めてのことは上手く行かないものだ。明日の夜の2回目は上手くやろう!


ホタルはどこに現れるか分からないので、相当の経験者でないと良い写真は撮れない。


(おまけの話)
川場温泉というのは聞いたことがなかった。ところが宿に着いて驚いた。
田圃に面した小山の傾斜を利用して作られた、茅葺屋根の豪華な一軒宿だった。
フロントでチェックインすると、宿の番頭が部屋まで案内してくれる。
宿はこじんまりしていて、部屋数はたったの18部屋だけである。


宿の入り口の門も茅葺屋根だった。        至る所に宿の気配りが感じられる。(鬼灯)



部屋に行くためには、先ず電動カートに乗せられる。
それを降りると次は山を登るモノレールに乗る。
それを降りて、エレベーターに乗る。そして階段を1階登って、やっと部屋に着く。
旅館中に骨董品が飾られていて、「美術館の中で宿泊させて頂いている」という感じになる。


  電動カートに乗る。       次にモノレールに乗る。



部屋に行く順路は分かったつもりでいたが、これがとんでもなかった。
逆順路で風呂に行くと風景も変るので、迷いに迷った。旅館は広くて、聞く人もいない。夕食は豪華な会席料理風で、「しゃぶしゃぶ」も出た。
私は過去にはずいぶんと豪華な旅館やホテルにも泊ったが、これほど凄い旅館は初めてだった。番頭さんに聞いてみたら、オーナーは産廃業で滅茶苦茶に儲けた男だそうだ。
もしかして、罪滅ぼしで庶民を安く泊めさせているのかもしれない。


 廊下も部屋も美術品だらけ。

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コメント

    山本英次

    山本英次

    同じマンションに住むというこの「友人」さんの奔放さといい自然に任せた自由人は、付き合うには難があるが、H君のブログで読むと微笑ましく好感を持てるから不思議である。
    H君の忍耐力を称えよう!

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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