
心の伊達市民 第一号
【エスカレーター】
若い頃には思いもしなかったことが、年をとると起きる。その最たるものが「階段」である。駅などの階段では上る時はそれほどでもないが、下りる時が怖くなった。
いつでも手摺を掴めるようにして、ソロソロと降りて行く。
エスカレーターの下りは更に怖い。私の横を通り抜けて行く若者が多い。
なにかの拍子で私にぶつかったら、私は転げ落ちてしまう。あの鉄の段に顔から突っ込んだら大怪我をするだろう。打ち所が悪ければ、死ぬかもしれない。
でもエスカレーターの真ん中に立つ勇気は無い。
【同級生の写真展】
同級生のプロカメラマンの写真展が、四谷の「ポートレート・ギャラリー」であった。
タイトルは「12th COLORADO PLATEAU PHOTO-WORKSHOP EXHIBITIO」だった。
彼がライフワークとしているアメリカ西部の荒野の写真である。
私はマンションのデジカメクラブのメンバーで、最近メキメキと腕を上げ、写真展でも入選を続けているS子さんを誘って行った。
会場は賑わっていた。S子さんを同級生に紹介してから、写真を見て廻った。
写真には私も以前に行ったこちがある場所もあり、とても懐かしかった。
S子さんも入れて記念撮影をして、往きはバスだが帰りは電車で帰って来た。
【ペットの猫】
我が家には「ペッパー」と「ポアン」という雑種の2匹の猫がいる。
普通は「猫は呼んでも来ない」もののようだが、我が家の猫は「ニャー」と返事をする。そしてしばらくするとノソノソと寄って来る。
犬のように、飼い主に忖度しないところが良い。
2匹は姉妹なのだが、ペッパーはデブ、ポアンは痩せ型である。
私が外から戻ると、嬉しそうに玄関で出迎える。その反対に私が出掛けると、ポアンは怒ったようにニャー、ニャーと泣く。
ペットも長く飼っていると、家族の一員のようになって来る。お金は掛かるが、その分くらいの癒しを、家族に与えてくれる。
【同級生の電話】
大学時代の同級生に新年のご挨拶のメールを出したのに、全く返信が無かった。
彼は奥さんに先立たれ、いまは1人住まいの身であり持病があるので、「入院したかな?」、或いは「もっと最悪のこと」を考えていた。そんな時に電話があった。私が『なぜ返信をしてくれないの?』と話すと、彼は『女房の喪中だった』と言うが、奥さんが亡くなったのは1年以上も前のことだ。
その後、色々と話をしたが、現在は「要介護2」だそうで、1人での生活も大変なようだった。話題はスマホに飛び、『福島という名で、100通ものメールが来て困っている。開けない方がいいのか?』と聞くので、『受信拒否の設定をしろ!』と伝えたが、『その方法が分からない』と言う。仕方ないので『ドコモへ行け!』と伝えた。
同級生がこんな姿になるのは、見るに忍びない。「まだ大丈夫」な私の体に感謝した。
【溜り過ぎた遺影】
私が出掛ける時は、いつもコンパクトカメラを持って行く。
そしてブログのネタになりそうな話題があると、その写真を撮るのが習わしだ。
ある時からミニ三脚を持参して、タイマーを使って自分の写真を撮るようになった。
人生の終りの時に使う「遺影」になるような写真を撮るためである。
そうこうしている内に遺影とは関係なく、出掛けると自分の写真を撮るのが習慣になってしまった。
1ヶ月に25枚ほどは捕るので年間では300枚、5年も経つと1500枚を越えてしまう。
もうこうなると、その中から遺影を選ぶのさえ困難になってしまった。
【自動宅配ロボットが行く】
図書館に行くために家から月島まで、散歩がてらに歩いて行った。
すると前方から奇妙なものが、こちらに向かって進んで来た。
これは以前に私が実証実験の時に乗ったことがある自動運転ロボットの、料理版の無人自動宅配ロボットだ。
今回は第2弾で佃、月島、勝どきエリアでの実証実験だそうで、事業採算性を調べるようだ。テスト配送に参加のレストランの数は27社で、モスフード、サイゼリアなどが参加している。進むスピードは人間の歩く早さより、少し遅い。
これで自転車のフード・デリバリーに勝てるか?
【鳥インフルエンザ】
全国的に鳥インフルエンザが猛威を振るっている。既に1200万羽が殺処分されたそうだ。その影響で物価の優等生だった「卵」の値段が2倍になった。
野鳥などから養鶏場のニワトリが感染すると、75%以上が瞬く間に死ぬという。
私の住んでいるところは水路が多いので、野鳥は沢山いる。鳥インフルエンザに罹っている鳥も多いだろう。
では「野鳥は鳥インフルエンザに感染しても死なないのか?」と、私は疑問に感じた。
これをネットで調べたら、「野鳥は感染しても発症しない」のだそうだ。
やはり「ニワトリは過保護で軟弱なんだなー」と思った。
(おまけの話)
ロサンゼルスに住むIさんから、「帆立貝をコンクリートに混ぜて、脱炭素を行う」という日本の会社のニュースを知らせて来た。そして『確か伊達市で、似たようなことをしている人がいましたね』と書いて来た。
正確には「小松建設の小松社長が、ホタテ貝の貝殻を粉にして、壁材にしている」のである。折角なので、このニュースを小松社長に送信したら、彼は既に知っていた。
でもそれがキッカケで、彼の近況報告を知らせて来てくれた。
彼は元シンガーソングライターで、若い頃はメジャーデビューをして「手風琴」を率いていた。
その後、親から会社を引継いで頑張っていた時に、私は彼を「歌う建築家」と呼んだ。
そして私が作詞した「2人の旅を探して」に、曲を付けてくれた恩人でもある。
そんな縁もあり私は彼の仕事の相談に乗り、私の顧問先のベトナムの会社を紹介した。
そして現在はベトナム人の技術者も採用している、進んだ考えの持ち主である。
小松さんからのメールで驚いたことがある。
なんと彼は一昨年に北海道科学大学大学院博士課程を卒業し、学位を得たという努力家である。 学位を得た論文を送ってくれたので読んでみたが125ページもある大作で、学問から遠ざかって久しい私が読み終えるには1ヶ月は掛かりそうだ。
論文と一緒に「手風琴」の新しいCDも同封されていた。
まだまだ音楽も続けているようだ。
このように頑張っている人を見ると、私も「頑張らねば」と思うのだが、実際には「なにを頑張ればいいのか?」。それが分からないのである。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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02/27(月) 『自然と科学のミュージアム「森の工舎」』 〜自然と人への愛を感じる癒しと学びの時間
2Fから吹き抜け越しに1Fのフロアを覗くと見えるこのソファ(?) 何をモチーフにしているのかお分かりでしょうか? 時間が経つのを忘れてしまう。 白老虎杖浜にある『ナチュの森』は、1日中居られる… いえ、1日では足りないと感じる心地よく学びの多いところでした。 今回は『ナチュの森』の中に2022年12月OPENされた「森の工舎」の取材で訪れたのですが、 ナチュの森の全てを案内していただきました。 丁寧な案内をしてくださったのが、「ナチュの森」広報担当の 山本祥史さんです。 さて。 皆様、いろいろな名前が出ているので、そろそろ混乱し始めていらっしゃいますよね…。 そこでちょっと、「ナチュの森」のこれまでの歩みと背景について簡単にご説明しますね。 ナチュの森の運営会社は東京本社の株式会社 ナチュラルサイエンスという名の低刺激スキンケア商品メーカーと北海道本社の株式会社 ナチュラルアイランドという名の北海道素材に着目したスキンケアメーカー 2011年 白老虎杖浜の工業団地用地を取得 2014年 地域説明会、協議会などを経て、閉校した旧虎杖中学校(1988年使用開始の校舎)土地建物売買契約を締結 2017年 ナチュラルアイランドの北海道工場竣工 2018年 ナチュの森オープン 2022年 自然と科学のミュージアム「森の工舎」オープン “ 校舎 ” が ” 工舎 ” に生まれ変わった時でした。 このような歩みを経て、虎杖中学廃校跡地を活用した工場&ガーデン施設「スキンケア工園 ナチュの森」は完成しました。 ただ、このように箇条書きにしてしまうと、その道は淡々と着々と進めてこられたように見えます。 けれども、「北海道の自然の恵みを素材にした商品作りをしたい」という構想から15年、 この地に出会ってから完成まで10年が経過しました。 このプロジェクトに向けられた大きな原動力は、自然と人への大きな愛でした。 それを実感できるのがこちら。 こちらの冊子は「ナチュラルアイランド」のものです。 表紙の花は、皮膚のガードマンとも呼ばれる万能ハーブのカレンデュラ。 ナチュラルアイランドのカレンデュラ製品は、全てナチュの森のファームで栽培された花を使っているそうです。 この冊子、「ナチュの森」を訪れた時、ぜひ開いて見ていただきたいです! 筆者は全26ページの冊子を美しい写真とともに読み終えた時、 胸が熱くなり幸せな気持ちになりました。 今やどこでも溢れている言葉。 「持続可能な」や「環境にやさしい」という文字はこの中のどこにもありません。 読み進めながら感じるのは、 「大切なものは敬意をもって守る」という自然へのリスペクトと人へのリスペクトでした。 さて、それではいよいよ今回の主役的な建物、 旧虎杖中学校校舎「森の工舎」のお話に入ります。 と、その前に。 実は〜 アポイントメントの時刻は13:00でした。 私が到着したのは10:00。 山本さんにお会いする前にどうしても体験したかったのがこちら。 「蒸留カフェ」も魅力的でした。 「花のある暮らし」〜エッセンシャルオイルを楽しめるドライフラワーアレンジ ワークショップ(こちらは2/28までの期間限定メニューです) 季節ごとにワークショップメニューが変わります♡ ワークショップが行われるスペースは「森の工舎」の無料スペースです。 このスペースには、「蒸留カフェ」と「ショップ」があります。 取材前のランチには、スパイシーでお肉ごろごろなカレーセットをいただきました。 この前に、蒸留した高知産生姜エキスを使った甘味ゼロのジンジャーエールもいただきました。 スッキリ爽やか!初めての味でした。 ママと赤ちゃんが一緒に使える、「ナチュラルサイエンス」看板商品の低刺激スキンケア製品も販売されています。 これすごい! 他の商品を知りません! 皆様、俱多楽湖や虎杖浜の語源をご存知ですか? どちらも「イタドリが生えるところ」を意味しているのです。 まさにここならではの商品です。 さて、それでは本題。 そもそも何故、「ナチュラルサイエンス」は北海道白老町の虎杖浜に『ナチュの森』『森の工舎』を作ったのでしょうか? 「弊社が北海道の豊かな自然の恵みで化粧品を作りたいと考え、 低刺激化粧品にとっての最も大切な原料である「水」を探し求めていたときに、 ようやく巡り会えたのが白老町に位置する倶多楽湖の湧水(カムイワッカ=神の水)でした。 それは、他の素材を最大限に活かせる肌に優しい軟水でした。 そして、湧水口の近くには既に閉校になることが決まっていた虎杖中学校がありました。 その中学校を見学させていただき大変驚きました。 校舎は古いのに、とても掃除が行き届いていて落書きひとつありませんでした。 ずっとずっと大切に綺麗に使われてきたことがすぐにわかりました。 そのとき、『この建物と、これまでの生徒さんたちや先生たちの想いを 「ナチュラルサイエンス」で引き継いでいきたい!』と強く思ったのです。 本当は水を探して北海道中走り回っていたので、 物件探しをしていたのではありませんでした。 ですが、その時そう思ったのです。 そして、「虎杖中学校の跡地に湧水を引き込んで工場を作れないか」「校舎や体育館は取り壊さずに、そのまま残して再利用できないか」と考えるようになりました。」 なるほど…、それが「ナチュの森」が生まれるきっかけだったのですね!ちなみに「校舎」が「自然と科学のミュージアム 森の工舎」になったのは何故ですか? 「はい。ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランド」の工場と「ナチュの森」を運営している中で、この校舎を活用し、周辺地域の自然の恵みを利用させていただき、地域に貢献できることは何かを探っていった結果の形が、私たちが大切にしている「ものづくり」を体感する「自然と科学を通して物事を体験する」場としての「森の工舎」となりました。 また、とても重要なこととして、自然の恵みを得るためにはそのままでは毒になることもあるということがあります。 大学や研究機関との連携の中で判明した研究結果の共有も、ここを通して行いたいという考えもありました。」 訪れた時、「蒸留実験室」では、ちょうどタイミングよく釧路産モミ(トド松)の蒸留を行っていました。 使われる水はもちろん俱多楽湖のカムイワッカ。 フラワーアレンジメントを途中にして飛んで見に行った筆者です。 仕込んでから40分ほどでエッセンシャルウォーターが採れます。 先ほどのドライフラワーアレンジメントには、好きなエッセンシャルオイルが付いていました。 実は私、この後のお話を知らずにこの和ハッカのものを選ばせていただいていました。 和ハッカの貴重品種「JM-23」を、滝上町の農家 瀬川さんは2haの広さの畑で大切に育てています。 世界で唯一、瀬川さんだけが栽培されている和ハッカはとても貴重です! また、この実験室では、四季に合わせた様々な植物を使った体験会なども行われます。 この日はラベンダーサシェ作りの準備がされていました。 「アトリエ」では、お子様向けの自然と科学をテーマにしたモノづくりを体験できます。 「香りのラボ」には調香室も備え、様々な香りを体験しながら、今の自分に合う香りを分析する体験ができます。 そして「ライブラリー」では数千冊の本が並びます。 とにかく選書が素敵すぎです! ネイチャー関連の本もたくさんあります。 なんと、なかなか見ることがない貴重な本まで!! ホント、びっくり!! どんな本があるのかは、ぜひ実際に訪れて見つけてみてくださいね☆☆ 読書のための椅子の配置も心地よい。 ここだけで1日いられます。 そして。 なんて素敵な〜!! と思ったのがこの空間♡ 元々は半円形だった天井を丸く整え、太陽をモチーフにした大きな照明をつけました。 灯りの点き方にも工夫が施されています。 そしてその下の吹き抜けのところには蛍光灯をリサイクルして作られたガラス照明「ウォーターバルーン」が、雨粒の如く各色ゆらゆらと煌めきます。 そしてその下には…。 そう、記事の最初に登場した丸いソファは俱多楽湖をイメージしたものでした。 そのソファーに寝転べば、こんな空が広がっていました。 太陽 雨 湖 それらの循環が表現されています。 そしてもっと素敵だったのがこちら〜 この日ちょうど、こちらのライブラリーで、旧虎杖中学校の卒業生の皆様と出会いました。 実は、山本さんのお隣にいらっしゃる女性は、虎杖中学校出身で現在は「ナチュの森」の工場の従業員の方でした。 そして、さらに左側の男性お二人も「ナチュの森」の従業員の方々でした。 こちらで働く従業員さんは、9割の方が地元採用だそうです。 だから、こちらの3名の方々の他にも、たくさんの卒業生がこちらで働いていらっしゃるはずです。 かつて、ここで学んだ生徒だった方々が、今度は働く場としてここに戻ってきている。 これもまた、素晴らしい循環です。 地域との関係の良さが窺えます。 学校ではなくなった今も、 こうして卒業生が気軽にこられる雰囲気作りをされていることに感動! あまりにも感動して、写真を撮らせていただきました♡ 「えほんの部屋」もあります。 0歳からのお子様と保護者の方のための部屋です。 ナチュラルカラーのマットを階段上に配置した向かい側には〜 人形劇などが上演できる舞台があります。 こちらでは今後、紙芝居などいろいろなイベントを開催するそうです。 「ギャラリー」では、北海道初上陸の「ようこそ絵本のまちへ展」を開催中です。 もと体育館だった「あそびのひろば」は、全天候型のあそび場になっています。 白老町の登別寄り、虎杖浜温泉から山の方に入ったところにある俱多楽湖のカムイワッカを引く親水公園の隣。 この水に惚れ込んだ会社「ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランランド」の建物が現れます。 ・自然の恵みを安全に大切に享受するために、自然を科学すること。 ・地域の人々の故郷への想いを大切にすること。 ・地域の人々と仲良くして、地域の役に立つこと。 これらを信条に、「森の工舎」は今後も進化していくことと思います。 朝から訪れたというのに、外に出ると薄暗くなっていました。 「森の工舎」は、時間を忘れて過ごせるところでした。 ―ナチュの森 森の工舎 情報― ナチュの森HP https://nachunomori.jp 森の工舎 https://nachunomori.jp/morinokousha_pre ナチュの森 Instagram https://instagram.com/nachunomori_official?igshid=YmMyMTA2M2Y= ナチュラルサイエンス Instagram https://instagram.com/naturalscience.official?igshid=YmMyMTA2M2Y= ナチュラルアイランド Instagram https://instagram.com/naturalisland_official?igshid=YmMyMTA2M2Y=
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