引退オヤジにはゴールデンウィークのような、長い休みは本当に困る。
働く人の為の休日なのであるから、私はなるべく彼らの邪魔をしたくないと考えている。自分が現役の時に感じたが、『いつでも行ける暇人は、わざわざゴールデンウィークに出て来るな!』と思っていたからだ。
今年のゴールデンウィークは4月29日から、長期の人だと5月7日までの9日間にもなる。


 「豊洲大橋」の下をレガッタが(東京海洋大学)



この間を「どう過ごすか?」は、毎年の私の悩みだ。
家に9日間も居続けたら、それこそ「高齢離婚もの」である。
テレビニュースで見たが、「東京湾にクラゲが大発生」を確認しに行くことにした。

1階のスーパーでお弁当とデザートを買い、それを持って「豊洲ぐるり公園」に行くことにした。昨年もいつ頃かは忘れたが、そこでクラゲを見たからだ。


「豊洲ぐるり公園」の先端の階段ベンチ。



先ずは図書館に行って予約した本を借り出した。
時間を潰すために、それを「豊洲ぐるり公園」の橋の下の階段状のベンチで読めばいい。本に飽きたらクラゲを見たり、東京湾を行き交う船を見て、潮風に吹かれてノンビリすればいい。ジョギングをする人、釣りをする人も見られる。
ここに居れば、誰にも迷惑は掛けない。


バーベキュー広場は満席状態。



豊洲大橋を渡っていたら、丁度、橋の下を東京海洋大学の生徒達の漕ぐレガッタが通過した。滅多に出会えないので、「ラッキー。なにか良いことが起きるかな?」と思った。橋を渡り、公園のテラスに降りる。
この川は隅田川の分流で、晴海運河という名前で川幅は広い。

海鵜が時々、水面の顔を出す。小魚を探して潜るが、どこに出てくるか分からない。
とんでもない方角に現れるが、魚を咥えていない。海鵜でも魚を捕まえるのは難しいようだ。


「海鵜」が獲物を求めて。



少し先に豊洲市場の船着場がある。
そこのテラスとの隙間には、いつもはクラゲがいるはずである。
下を覗いて見て驚いた。大量のクラゲはゆらゆらと波に揺られて泳いでいた。

その数は何万匹というほどである。ゆらゆらと揺れながらも、上下にも泳ぐ。
水面に近付いたところを、カメラで捉えようと思うが、これが結構難しい。


「ミズクラゲ」の大群



クラゲの種類を「Google Lens」で調べてみた。
するとそこには「ミズクラゲ」と出て来た。便利な世の中になったものだ。
目の前で泳いでいるのは「ミズクラゲ」の1種類だけだった。

ゆらゆらと浮上しては沈んで行く様が面白く、いつまでも見ていた。
通り掛かりの人も、私に見習って覗いて行く。


浮き上がって来た「ミズクラゲ」の模様は美しい。



ひとしきりクラゲを見た後に、豊洲ぐるり公園の先端まで行き、階段ベンチに座り持参したランチを食べる。目の前で何組もの親子連れが、なにが釣れるのか竿を出している。大袈裟な装備をしたオヤジ達も来ているが、私の見ている間に釣り上げた人はいなかった。

直射日光が暑いので、豊洲大橋の下に移動して借りて来た本を読む。
たまにジョギングの人が通過するだけで、静かな時間である。
しばらくしたらマンションの友人から、カフェのお誘いがあったの家に戻った。


「豊洲ぐるり公園」から見た正面の「東京オリンピック選手村」



(おまけの話)
記憶力テストで「10枚の絵を見せて、その後、関係無い会話をしてから、10枚の絵を回答する」というのがあるが、私はやったことは無いが、せいぜい5枚しか答えられないだろう。

そんな記憶力だから、「昨年のゴールデンウィークは、なにをしていたか?」などは、全く思い出せない。近年は記憶が駄目になって来たので、記録を取るようにしている。そこで手帳を開いて、昨年の5月を調べてみた。


寄せる波が太陽の光を浴びて、アートになった。



4月29日(築地本願寺ランチタイム・コンサート)、4月30日(新宿住友ビル・イベント)、5月1日(日本橋・神輿展示)、5月2日(エルメス・メゾン映画)、5月3日(鉄砲洲神社祭礼)、5月4日(愛宕神社)、5月5日(銀座柳祭)。

ゴールデンウィークの1週間で、一番遠くへ行ったのが新宿だった。
これを見ると、いつもと変わらず大したことはしていないし、1人で行動しているのが分かる。


 ゆらゆらと漂うミズクラゲ



人の記憶なんて、当てにならないものだ。でも、私だけかもしれない。
現役の時でさえ、バカバカしい記憶間違いをしていたのだから。
ある時、新宿から電車で家に帰ったら、駐車場に私の車が無かった。

私以外に運転する者はいないので、『盗まれた』と思った。
家の中に入り女房に『車が盗まれている』と話したら、『あなたは車で出かけたのに、電車で帰って来たの?』と言われてしまった。こんなような話は他にもあった。


 数え切れない数のクラゲがいた


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

アクセス総数:1,395,612

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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