
心の伊達市民 第一号
いつも使っている手帳で、5月の予定を見た。
そこには欄外に、「ユリノキ」、「ツバメの巣」と書かれていた。
これは私がその時まで覚えておくのは無理なので、昨年の手帳の12月の後のメモに書いておいたものである。
手帳を新しくした1月に、メモに書いておいたこの年の予定を色々と書き写すのである。この2つは昨年の5月には見られなかったので、「今年は見るぞ!」という記録なのだ。
中央区の観光特派員のブログに『花椿通りを築地市場方面に進み、「銀座ときめき橋」陸橋を渡ったところにユリノキの街路樹がある』と書いてあった。この道もたまに歩くので、場所は分かっている。
この日は2ヶ所の「ユリノキ」を見るつもりで、出掛けて行った。
築地場外市場の前の道を銀座方面に向かう両側に「ユリノキ」の街路樹が植えてあった。その数は40~50本くらいはありそうだ。
だが全く花が咲いていない。どうしたんだろう?
国税庁の前に来たら、たった1本だけ花が咲いている木があった。
なぜ1本だけ花が咲いているのかは、全く不明である。
仕方ないので、そこから歩いて銀座4丁目の三越デパートへ買い物に行った。
女房に頼まれた「明太子」、「干物3枚」、「柏餅」、「ヤクルト1000」、そして私の朝食用の食パンである。
買物を終えてから、贔屓にしていた歌舞伎座裏の「歌舞伎そば」に行った。
この店は改装工事の為に長く閉店となっていたが、5月1日から再開するので一番乗りをしようと思った。ところが店の前に行ったら、貼り紙は「5月1日まで閉店」となっていた。私の勘違いではないと思う。
前回に確認しに来た時は、「4月30日まで閉店」と書いてあったはずだ。
仕方ないので都バスで新橋まで行って「うどんを食べよう」と、バス停で待っていた。
15分も待ってもバスが来ないので「どうしたんだ?」と思い、時刻表の横の貼り紙を見たら、「本日はメーデーの行進がある為、1時まで休止します」と書いてあった。
全くこの日はツイテいないなー。
一番乗りを目指していたので、改めて翌日の5月2日に「歌舞伎そば」に行った。
ところが営業開始時間が過ぎているのに、店のシャッターは閉まっている。
そして前日と同じく、「5月1日まで閉店」の貼り紙が出たままだ。
外から見た感じでは、本当に改装中かどうかは分からない。
私の想像では人手不足の最近の状況では「職人が辞めてしまい、店が開けない」のかもしれないと思った。
昼飯を食べる予定が狂ってしまったので、近くの築地川銀座公園に「竜舌蘭」の様子を見に行った。昨年は花が終った時に竜舌蘭は刈り取られてしまったが、今年になって新しい株が植えられた。
もし昨年の株から分けたものなら、今年も花が咲くのではないかと考えた。
そうならそろそろ竜舌蘭の中心から、茎が伸びて来る頃ではないかと思ったのであった。だが残念ながら、なにも変化が無かった。やはり70年に一度のことかー。
前日に続き、この日もダメな一日だった。
(おまけの話)
中央区から支給されている、「浜離宮恩賜庭園」の無料入場券の期限が5月7日と迫って来た。御衣黄の咲いている時に1回行ったが、まだ残りが2枚ある。
自分でプリントすれば、更に何回でも使える仕組みになっている。
そこでゴールデンウィークの中休みの、カレンダーでは平日の5月1日(月)に行ってみた。「休み中の中休み」も変な表現だが、5月1日と2日は平日である。
4月28日の浜離宮恩賜庭園のHPのお知らせを見たら、「ユリノキの咲き始め」と出ていた。手帳に書き留めてはあるが、私は「ユリノキ」を知らないし、ましてや花は見たことも無い。
先ずは「ユリノキ」をネットで調べた。『高さ45メートルにも達することもある大木で、花期は初夏で黄緑色の花が上向きに咲く。北米東部原産である。英語名は「tulip tree」と呼ばれている』。
浜離宮恩賜庭園の入口を入り、そのまま進み水路を越えた右側に2本の大きな「ユリノキ」があった。この木のあるのは知っていたが、「ユリノキ」とは知らなかった。
背の高い木である上に、花が上向きに咲くのでは写真に撮れない。
なるほどー、アメリカで「チューリップ・ツリー」という意味が分かった。
よく見たら、枝が下がっている個所があり、そこで手を伸ばして花の中の写真を撮った。この場所に来る人はほとんどいない上に、花が咲いているのは分からない。
私だけの秘密になったような気がして来た。
浜離宮のHPを見た時に、「蝋梅の実が生りました」と書いてあった。
それも見ようと思い、汐入の池の方に行ってみた。外国人観光客が大勢来ているが、ユリノキの花も蝋梅の実も知らないらしい。蝋梅の実を見て、驚いた。
あの可憐な花とは全く似つかわしくない、ゴツイ茶色の実だった。
初めて蝋梅の実を見たが、「見なきゃ良かった」と思ったほど、衝撃的な実だったのである。その後は何回も来ている私には見たいものも無いので、そそくさと庭園を出て歩いて家に帰った。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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10/15(金) アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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06/02(金) 『染まらないために染める』パンチラインな大和魂 〜異端児染師Aizome『I』
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