2月1日に「初物」が2つオープンした。
1つ目は東京BRTの新路線で、「晴海5丁目ターミナル~新橋」である。
この路線は元東京オリンピック選手村の端に工事中だったターミナルが完成し、2月1日に運行が始まった。

元東京オリンピック選手村は内装を改装して、分譲住宅として売り出した。その名は「HARUMI FLAG」で、人気が高く購入はかなりの競争率だったようだ。


「HARUMI FLAG」前のターミナル



ターミナルは私の住むマンションの運河を挟んだ裏手にあるので、歩いても5分ほどで行ける。そこで初物好きの私は、新橋まで乗りに行ってみたのである。
午前10時頃にターミナルに行ってみたら、テレビの取材班が来ていた。

私にコメントを求めようとしている様子なので、私は彼等から離れて行った。
そこに夫婦者が来たので、彼らに取材をしていた。
「HARUMI FLAFG」は、どうやら一部の入居が始まっているようだった。


「晴海5丁目ターミナル」は英語では「HARUMI FLAG」



バスがやって来たので乗車したら、この時の乗客は3人だった。
出発したバスは私の予想に反して、海の方へ向かった。
「HARUMI FLAG」の中を廻って行くようで、次に「晴海埠頭公園」で停まった。

その次に「はるみらい」で停まり、その後は新橋まで直行した。
新橋が都合の良い人達には、この路線は便利かもしれない。
私の住む「勝どき」は通過するので、新橋までは10分弱で着いた


ターミナルから私の住むマンションが見える



(おまけの話)
2つ目の初物である。2月1日に派手な折込広告が入っていた。
豊洲市場に2月1日にオープンする、「千客万来」の案内である。

この施設は温泉と飲食街で、本来は2023年のオープンを予定していたが、ここにも小池都知事の問題が現れている。「豊洲市場は安全だが、安心ではない」と訳の分からないことを言い出し、築地市場が豊洲へ移転するのが1年遅れてしまった。


「千客万来」の折込広告



そのために「千客万来」の事業主である「万葉倶楽部㈱」は一時は出店を考え直した。
これに慌てた東京都の説得で出店は行われたが、当初予定していたテナントの170店が63店に減ってしまったようだ。「始め良ければ全て良い」という言葉があるが、最初からあまり良くないオープンとなった。

東京BRTで「晴海5丁目ターミナル」から新橋に行き、そこでランチをしてから、また東京BRTに乗って「豊洲市場」に行った。私は初日の飲食店は大混雑で、入るのも難しいだろうと思ったのである。


 豊洲市場前の道路から見た「千客万来」



東京BRTを豊洲市場で降りると、もうそこから大勢の人達が「千客万来」に向かっていた。建物は3階建てで、全て飲食店のようだ。道路に面した店と、建物内の両側に飲食店が並んでいる。どの店も長い行列が出来ている。

通路は大混雑で、満員電車の中のようだった。これは私の予想通りで、新橋でランチをして来たのは正解だった。私だけでなく、みんなも初物が好きなようだ。


 2階の飲食街は大混雑



「千客万来」の多くの店は間口が2間ほどで、あまり大きくない店が並んでいる。
店内もユックリするような作りではなく、「食べたらすぐ出てもらう」ように感じる。
混雑の中を進み別棟の3階に行き、売り物の温泉「万葉の湯」を見に行った。

ここも入場待ちの人で溢れていて、中が見えない。料金は大人3850円と高い。
湯河原から毎日、タンクローリーで温泉を運んでいるとのことだが、それでも私は高いと思う。


「万葉の湯」も入場待ち



午後1時から2階の外でオープニング・セレモニーがあるので、少し前に行って待つ。
この日の天気予報では気温が16度と知らせていたので、私は薄着で出掛けて行った。
ところが午後からは天気予報がハズレ、とても寒くて困った。

ありがたかったのは式典で恒例のお偉方たちの挨拶など無く、いきなりイベントとなったのである。最初は江東区の13人のとび職の親方たちの木遣りである。
入れ替わり立ち代り、6人が木遣りを歌った。江戸情緒があり、なかなか良かった。


 江戸の粋な木遣りを歌う



木遣りを歌った親方たちは印半纏で、草履を履いて粋な感じだ。
足元を見ると、草履を突っ掛けていて履いているのではない。
草履の鼻緒に足の先端だけ入れているので、踵は草履の外に出ている。

私は「奥まで履かないと歩き難いのでは?」と思ってしまうが、これが江戸職人の粋なのだろう。中には腰に「煙管と煙草」を入れる「腰差し」を下げている粋な親方もいる。粋な姿で木遣りを歌うのが、なにより好きな人達のように感じた。


 草履は履かず、突っ掛ける



25分の木遣りが終り、少し時間を置いてから次は和太鼓である。
富岡八幡宮を中心に活動している和太鼓集団「葵和太鼓」の演奏である。
大太鼓は腹に染み渡る。日本人のDNAに訴えるものがある。
心地良い響きなのだが、寒くて寒くて、もう我慢の限界と感じた。

風邪でもひくと困るので、3曲の演奏を聞いてから東京BRTに乗って家に帰ったのである。寒かったが、「初物2つ」は良かった。


 和太鼓集団「葵和太鼓」の演奏


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    江戸情緒を価値あるもの、(文化的にも経済的にも)と認められるまでに、まあなんと時間がかかったことでしょう。浅草も、歌舞伎も、下町も、やっと天下晴れての主人公となりました。

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