今回の旅で300枚くらいの写真を撮った。
家に戻ってから整理してみたら、いつものように納得の写真は少なかった。
それでも前2回ブログでは投稿出来なかった写真を、少しの文章と供に「おまけの写真」としたい。

磐越西線で会津若松駅に着くと、どこにも雪が無かった。
テレビニュースでは、「市内の小学校の雪まつりが、雪が無いために困っている」と放送していた。川端康成の小説「雪国」では、「トンネルを抜けると雪国であった」であるが、私の場合は「トンネルを抜けると、そこには雪が無かった」であった。


 トンネルを抜けると、雪が無かった。



私の泊まった「つるの湯」は5年前に建て替えられたそうだが、昔の湯治場の雰囲気を残している。多くの客は「立ち寄り湯」に来ていて、私の泊まった日のお客は8名だった。露天風呂に入り只見川に降る雪を見るのは、至福の時だった。
また長生きしそうだ。それも困る。


吊るし雛(鶴の湯・温浴棟)



1月には北海道伊達市、壮瞥町、豊浦町などの友人が大雪の報告をして来たが、雪国では「雪かき」が大変なようだ。

「つるの湯」でも、まだ真暗な中でブルトーザーが駐車場の雪かきをしているのが見えた。早朝に出立するお客がいるといけないので雪かきをしているのだろう。
でも機械好きの渡しには、とても良い時間だった。


早朝の真っ暗な中を除雪していた。



早目に駅に送ってもらったので、駅の周りの写真を撮った。
来た時と違って、一面の雪景色である。
線路には列車が通った部分だけ、レールが現れている。

遠くに見える道路と線路の立体交差の向こうに、列車が現れた。
スピードが遅いので、余裕をもって写真が撮れた。


 午前9時発「会津若松」行きの列車がやって来た。



早戸駅の待合小屋で見た時刻表は、とても簡素だった。
なにしろ上り、下り共に1日6本しか列車が来ないのだから。
田舎の人はそこで車に頼る生活になるのだろう。

只見線に乗って分かったが、乗客は病院に通う老人、学生、そして私のような只見線好きのようだ。廃線にならないことを願う!


「早戸駅の時刻表」(上り下りとも1日6本のみ)



【JR只見線】福島県「会津若松」~新潟県「小出」まで135.2km(36駅)
私の降りた駅「早戸」は「会津若松駅」から17駅目です。

東京から只見線の「早戸駅」までの所要時間である。
「東京」~(新幹線)~「郡山」      1時間18分
「郡山」~(磐越西線)~「会津若松」   1時間16分
「会津若松」~(只見線)~「早戸」    1時間33分

合計で4時間7分だが、乗り継ぎ時間、列車待ち時間などがあるので、東京からは5時間以上は掛かる。只見線に乗るには、かなりの忍耐が必要である。      


 只見線は単線なので、たまに交差する駅がある。



この旅行で「どのくらいの費用?」と、気になる方もいると思うので・・・。
今回の旅行の費用である。
1、交通費「東京」~「早戸」      11,770円
2、宿泊費(鶴の湯)           6,090円 
3、食事(弁当・昼食2回・雑費)     3,298円 
4、会津市内観光             1,630円 
5、帰り(長距離バス)          3,010円
                                合計     25,798円

ずいぶんと安い旅行だと思われそうだが、結構、楽しんだのである。


「つるの湯」から見た雪の降る山の光景



(おまけの話)
「つるの湯」はメインが「温浴棟」で、付属に「湯治棟」がある。
宿は山の中腹にある感じで、私の宿泊した湯治棟は2階建てである。
私の部屋は2階なので、温浴棟に行くにはエレベーターで1階に下りる。
そこから宿泊客専用通路を通り、玄関から温浴棟に入る。

そこにまたエレベーターがあり、そこは3階なので1階に下りると受付と大浴場・露天風呂があるという建付けである。


 湯治棟の私の部屋は真ん中



家を出てバス停に行った時に、今回の旅行計画書を持って出るのを忘れていることに気が付いた。慌てて家に戻ったが、初めて履いたワークマンの靴が踵に当り痛くなった。家でバンドエイドを貼ったら、大丈夫になった。
雨の日に靴の中に水が入って困っていたので、友人の勧めで少し前に買っておいたのがワークマンの靴だった。

今回の旅では2日目の会津若松では、雪が溶け出して道路がビチャビチャのところが多かった。しかし靴に水は入らなかった。
たった1900円の靴だが、大いに助かった。


 ワークマンの足跡



2回目に露天風呂に行ったら、オヤジが1人入っていた。
黙っているのもやり難いので、私から話し掛けた。
私  『どちらからいらしたのですか?』
オヤジ『岩手だ』
私  『岩手県なら良い温泉がたくさんありますよね?』
オヤジ『かなり前から通っているが、ここが一番だ』

あまり話好きそうでなかったので、そこで会話は途切れた。
でも雪の降る中で、只見川を見ながらの温泉は贅沢で至福の時だった。


 露天風呂から見える光景と同じ。


伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    水墨画のような雪景色は綺麗ですが、実際にそこに行ったら、さぞかし寒いことでしょう。
    ワークマン靴がたったの1900円とは、信じ難い。

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