「春節」とは旧暦の正月のことである。春節を祝うのはアジア圏だけだと思うが、今年の春節は2月10日である。これはその年によって変わる。
アジアの国々の今年の春節の休暇を調べてみたら、次のようになっていた。

中国     2月10日~17日   台湾     2月08日~14日
韓国     2月09日~12日   ベトナム   2月08日~14日
シンガポール 2月09日~10日


 2月14日は全く雲が無い青空だった。



春節の2月10日に都バスで銀座を通り掛かったら、大変な人出だった。
そこで少し落ち着いただろうと思われる、2月14日のバレンタインデーに築地と銀座界隈を徘徊してみた。数寄屋橋交差点脇の宝くじ売り場は、この日が大安吉日だった。

年末のジャンボ宝くじを売り出した時は、100メートル以上の行列が出来ていたのに、この日は大安吉日なのに行列は無くサッパリであった。
係員が呼び込みをしていたが、天気も良いのに「億の細道」には誰もいない。


宝くじ売り場「億の細道」



4丁目交差点に行ってみたら、大勢の人が出ていた。
中国人も多いようだがみんなお洒落になってしまい、最近は韓国人、台湾人と区別が付かなくなった。中国人は団体客があまり来ていないようだ。団体客は身なりや態度で分かるが、個人旅行客は見た目は日本人と変らない。

中国人の「爆買い」は無くなったようだが、それでもブランド店には入店待ちの行列が出来ている。日本で買えば、「ニセモノは無い」と思っているからだ。


 銀座4丁目交差点



少し離れた日比谷で「瞳をとじて」というスペイン映画を見た。
粗筋は「人気絶頂の映画俳優フリオが、撮影中に失踪する。自殺と思われたが親友だった映画監督ミゲルが、失踪事件の謎を追うテレビ番組に出演したことで糸口を掴む。そして海辺の介護施設で記憶喪失となった彼を見付ける」。少し難解だが、なかなか良い映画だった。

その帰りにミッドタウン日比谷の地下で開催中の、「東京大回廊写真コンテスト」の入賞作品展を見た。私は以前に1回だけ入選したことがあったが、それ以降は全くお呼びでなかった。入選作は上手過ぎる。


「第8回大回廊写真コンテスト入選作品展」



東京に観光に来る外国人の多くが行く場所に豊洲の「チーム・ラボ」がある。
この施設は入場すると「裸足になって、体ごと巨大な映像作品に入り込む」もののようだ。入場料は3800円と高いが、大人気である。そこに行くために外国人は銀座4丁目から、都バスに乗るが停留所は4路線が一緒であった。

言葉の分からない外国人が、私の乗る路線のバスに間違えて乗り込んで大迷惑をしていた。それがやっと解決するべく、少し先に英語表示で別の乗り場が出来た。
ところが漢字も読めず英語も分からない中国人が、まだ乗って来る。


新豊洲行き方面行きのバス停が新しく出来た。



テレビニュースで「江戸川区の川津桜が咲いている」と放送していた。
場所は特定していなかったが、映像から木場公園脇の大横川だと分った。
そこで春節の中を、「ここなら観光客はいないだろう」と思い出掛けて行った。
ところが現地に行ったら、咲いているのは寒緋桜だった。

河津桜は咲き出したばかりで、TVのレポーターは寒緋桜と河津桜を間違えたのではないだろうか? 河津桜の見頃は、まだ1週間くらい先だと思う。


「川津桜」(木場公園)


春節の朝に女房が『たまにはニコラスのピザが食べたい。新橋まで買いに行ってくれるなら、小川軒のロールケーキも食べたい』と言った。
木場公園からどうやって新橋まで行こうかと迷っていたら、都合の良いことに滅多に来ない「新橋行き」の都バスが来た。

バスは遠回りをするので、1時間近く掛かって新橋へ到着した。
なんでも値上がりする時代に、ニコラスは値上げし過ぎだ。
ケーキ6個よりピザ1枚の方が高いのは、なにか変だ。でも美味しい。


ピザ「ニコラス」2400円     ケーキ「小川軒」2200円



(おまけの話)
私は春節の築地市場が大混雑と聞き、少し落ち着いた14日に市場を見て廻った。
ところが中国人だらけと思ったら、欧米系の人達も大勢来ている。
築地市場は外国人にとっては、「ワンダーランド」なのかもしれない。

ほとんどの観光客は、なにかを食べている。食べ歩き族ばかりだ。
私には手頃とは思えないが、彼等には手頃な値段で日本の新鮮な食べ物を味わえる場所なのである。みんなスマホで写真を撮って、それを投稿しているようだ。


 大混雑の築地市場(2月14日)



私が驚くのは、バカ高い値段の食べ歩き用の店に行列が出来ていることだ。
少し前までは1串100円だった玉子焼きが、いまは200円になっている。

和牛の串焼きは2000円、和牛寿司は2個で1000円、和牛ステーキは5000円、和牛ビーフバーガーは2000円、稲荷寿司は1個800円~3000円、サーロイン・ウニ串焼きは6000円、生ガキは1個1200円、刺身小皿は1500円~3000円である。

しかもみんな立ち食いである。食材を売っていた店も、みんな片隅で立ち食いを始めている。築地市場はバブルの真っ最中のようだ。   


 1串6000円は高くないか?



テレビニュースで見たが、今年の中国の春節での人々の移動人数が「90億人」と知らせていたが、私はなにか変だと感じた。人口が14億人の国で、どうやって90億人の移動ができるのか? 中国はなにかと数字を誤魔化す癖がある。昨年は若者の失業率が増え過ぎてしまい、公表を止めた。

今回の移動人数も「景気は良くなっている」と思わせるために、今までの計算方法を変えてしまった。実際は前年比14%減になるようだ。今年は日本への団体旅行客はほとんどいないようだが、私にはその方が良い。今は金持ちのマナーを心得た人達が来ている。


各種刺身の小皿盛


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. 円安効果?(Y)
    円安効果?(Y)
    返信

    孫の義理の母親が、アメリカからやって来ている。孫の実家である我が娘の自宅を訪ねてきたので、私も会いにいった。日本の大学を出てアメリカに渡り結婚して事業を起こした。渡米後数十年が経ってすっかりアメリカ夫人風に変身している。明るい性格もあるのだろうが、あらゆる日本文化?に喜んで、はしゃいでいる。一番の好みは、日本のコンビニである。品数が多くて、美味しくて、珍しくてキョロキョロして1時間も居てしまうそうである。特に「円安効果」を満喫できて何でも安く感じるそうである。
    築地の一串ステーキが、6000円など日本人から見るとトンデモナイ値段であるが、安いのであろうか?物価高に泣く日本人をしり目に円安を満喫できる外人さんを恨めしく感じる最近である。

  2. Shinji
    Shinji
    返信

    築地市場の様子がわかって、面白いです。値上げですが、串に刺した簡単なものが、6000円などとは、ちょっと信じられないです。

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