心の伊達市民 第一号

浅草素描

東京スカイツリーに「鯉のぼり」の写真を撮りに行ったので、久し振りに浅草へ行くことにした。東武電車に乗れば1駅だが、ブラブラと歩いて行くことにした。
表通りを行かずに裏通りを歩いて、下町の雰囲気を味わうことにした。

歩き出してすぐに、「小梅牛島通り」に入った。
どうということもない路地だが、通りの名前が洒落ている。


小梅牛島通り


この辺りは住宅街だが、小さな会社もある。人通りはほとんど無い。
「リリーパワーズレジデンスすみだ向島」という名の高齢者向け住宅があったが、名前が洒落過ぎている。

庭のある家は無く、軒先にメダカの鉢や、小さなサボテンを並べた家が見える。その先に神社があり、その名が「牛島神社」だった。それで「小梅牛島通り」だと分ったが、「小梅」は分からなかった。


 メダカが2匹


広い通りに出たので、右折して隅田川に出る。渡る橋は「言問橋」である。
向こうから外国人観光客が、続々とやって来た。
多分、彼らは浅草寺の見学を終えて、東京スカイツリーに行くのだろう。
若い人が多く、みんなリュックを背負っている。きっと個人での安旅行なのだろう。


言問橋から東京スカイツリーを振り返る


言問橋を渡ると浅草地区に入り、雰囲気が変わる。
人力車に乗った親子が、信号を渡っている。車夫は英語が出来るのか、なにか説明している。雷門に向かう道路を左折すると、一気に観光化して来る。
「花筏和服写真館」、「下駄・雪駄屋」、「食べ物屋」などが続く。

吾妻橋交差点で、映画「パーフェクトデイズ」の舞台になった「浅草地下街」に入ってみた。映画の影響か、かなり見物客が多かった。


 外国人で人力車が大繁盛


(おまけの話)
雷門から「仲見世通り」に入ってみたが、観光客で身動きが出来ない。
気温がグングンと上がり、昼過ぎには27度にもなった。
もともと薄着の外国人は、みんな半袖かノースリーブだ。

私が見ていると、土産物屋を見るがあまり買わずに写真だけ撮る。
食べ物屋では安くて食べ歩きが出来る店は、行列が出来ている。
みんな浅草を楽しんでいる様子が窺える。


 浅草寺「仲見世通り」


浅草では貸衣装を借りて、着て歩いている外国人女性が多い。
最近では過当競争となるほど、貸し着物屋が増えた。
日本人でも若い女性は借りているようだ。

宝蔵門の横で日本人女性が、狐の面を顔に当てて写真を撮っていた。
彼女達が借りているのは、和服といっても安い化繊の浴衣のようなものだ.
外国人で貸衣装が似合う人は、ほとんどいない。特に黒人女性やインド人は似合わない。


日本人女性か?


なんとか宝蔵門までやって来た。
雷門とここが撮影スポットらしく、記念撮影する人達で混雑している。
記念撮影で特徴的なのは、アジア人女性は大胆なポーズをすることだ。

誰が見ていようと、全然気にしない。「旅の恥はかき捨て」なのか?
本堂前の香炉では、意味も分からず日本人の真似をしている。


香炉の前で写真を撮る外国人


みんな興味本位で本堂の階段を上るが、賽銭を入れて拝む外国人は少ない。
私も若い頃は外国で異文化に接して、とても面白い経験をした。
だから彼らの気持ちも分かるので、多少のマナー違反は仕方ないと思っている。

浅草寺の境内の中でなら、オーバーツーリズムも関係ない。
最近は個人旅行者が多いようで、そのせいで彼らは観光コース以外の場所に出没するようになったのが困る。


 浅草寺の舞台で


浅草寺の前を左に行き、日本で一番小さい遊園地「花やしき」の様子を見に行くことにした。ところが右手の薬師堂の入口の道路に、外国人の人だかりが出来ていた。
私は「なんだろう?」とい思い、中を覗いてみた。

するとそこには小さな蛇がいたのである。人に囲まれてしまい、蛇もクネクネト動くが、出る場所が無く困っていた。家に戻ってからネットで調べたら、この蛇は毒の無い「ヒバカリ」だった。


浅草寺で蛇(ヒバカリ)が出た!


六区に向かうと、ここにもかなりの人数の外国人観光客がいる。
以前はここまでは来なかったが、いまはどこにでもいるようになってしまった。
六区の通りに新しく、モノクロで統一された看板が並んでいた。
そこには俳句のような文言が書いてあり、店の広告塔となっている。

「毎週が人生の一番勝負(浅草ウィンズ)」、「セクシーに踊る姿にロックオン(ブロードウェイ・ロック座)」、「芸人を明るくする舞台照明、お客さんを明るくする芸人(浅草フランス座」、「手に取った地酒は土産か晩酌か(まるごとにっぽん)。


浅草・六区の看板

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コメント

    日本のおのぼりさん(Y)

    日本のおのぼりさん(Y)

    日本再発見!! 外国からの観光客によって新しい日本を発見され、私たち日本人も改めて自国の良さを再発見した気分である。浅草界隈の素晴らしさを見直した。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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