心の伊達市民 第一号
【帰って来た水中翼船】
東海汽船の高速ジェット船が7月24日に、千葉県沖で自力航行出来なくなったニュースを見た。船は竹芝桟橋を出て、式根島に向かう途中の故障だった。この船は水中翼船で、時々、窓から竹芝桟橋に停泊しているのを見ていた。
その後も気になって、竹芝桟橋を見ていたが船は見られなかった。
8月23日(金)の朝に窓からみたら、そのピンク色の船が停泊していた。
ネット情報では7月24日から運航を再開したそうだが、船が竹芝桟橋を出るのが午前7時45分なので、私が気が付かなかったのかもしれない。
【2階建てのロンドンバス】
いつものように家を出た。築地6丁目で都バスを降りて、築地本願寺にお参りすることにした。行くところが思い付かない日には、築地本願寺の本堂で静かに時を過ごす。裏門から境内に入ると、駐車場に真っ赤な2階建てのロンドンバスが停まっていた。
「なんだろう?」と思い近付いてみたが、なんだか分からない。
最初は個人所有のバスかと思った。お参りに来た人達が写真を撮ったり、中には2階に上がる人もいた。
前に廻ってナンバープレートを見たら「青」なので、営業車だと分った。
オーナーなのか、会社の人なのか、バスの近くで数人と話をしている。
希望者にはバスに乗せているようだ。
よくは分からないが、お参りに来たのか? 或いは「宣伝」のために来たのか?
もし宣伝なら築地本願寺も迷惑なことだ。
私はロンドンで乗ったことがあるので、この時は乗らなかった。
【果樹とハーブの見本園】
築地本願寺を出て銀座方面に向かい、東銀座の首都高の手前で左へ曲がる。
この道から「新橋演舞場」が正面に見える。
突き当りを右折すると「釆女橋」を渡り、左手は「築地川釆女公園」である。
「釆女」という字を読めるだろうか? 私は読めなかった。
ネットで調べたら、これは「うねめ」と読むと初めて知った。
この公園では昼時には近くで働いているサラリーマンが、お弁当を食べているところを見掛ける。
私はこの公園に初めて入った。
全体でも100坪くらいの公園だが、中ほどにアーチがあり、そこには「果樹とハーブの見本園」と書いてある。「なんだろう?」と、興味津々でアーチをくぐる。あまり手入れの行き届いていない木々が茂っている。足元には柿とカリンの青い実が落ちていた。
ここは新橋演舞場と接していて、非常に陽当りが悪い。肥料と太陽の不足で、熟する前に落ちてしまっているらしい。風も通らず暑くて堪らず、公園を出た。
【大道芸】
そのまま昭和通りに出て、日高屋があったので店に入る。
涼しい! 混んでいるので、料理が出て来るのは遅いだろうと考えて、その間に体も冷えるので熱いラーメンを注文した。食後に歩いて1丁目の富士フォトギャラリーを覗き、有楽町の都バスの停留所に向かった。
東京国際フォーラムの横を通ったら、ギターの音が聞こえたのでそちらに行ってみた。
そこには時々、見掛ける、大道芸のダニエル・コクリンがギターを弾いていた。
この暑いのに立ち止って聞いているのは、オバサンだけだった。
【施設予約のトラブル】
家の帰りに、マンション3階でカラオケルームの予約の支払いをしようと思った。
11月にロサンゼルス在住の親戚のIさんが来日して、マンションのゲストルームに宿泊することになっている。マンションの施設予約のシステムが変わったので、試しにカラオケルームを予約したのである。私のIDとキーワードを入れても、エラーになる。
何度繰り返しても同じだ。記入欄が小さくてよく見えない。
眼鏡を出して確認したら、IDが間違っている。これは私が間違えたのではなく、マウスが勝手に連打しているのだった。
ダブリの文字を削除してやっと支払いが出来たが、私のPCと同様に寿命が来ているらしい。
(おまけの話)【ポーラ・ミュージアムANEX】
銀座1丁目のポーラ化粧品の3階に、「ポーラ ミュージアム アネックス」がある。ここで「Everyday Life・HERE & THERE」という作品展を開催しているのを知った。三越デパートで朝食のパンを買った後に、そこに行ってみた。
作者は「RYU ITADANI」という名のアーチストで、ベルリンを拠点に活動している。
ありがたことに「入場無料」だった。その上、写真撮影もOKだった。
パンフレットには作者が次のように書いている。『ほぼ毎日、自転車に乗る。家からアトリエに移動する。自分の動力で進むから、自分のペースで景色が流れる。ちょっと「そこ」に見えたものに追いつくと、いつのまにか「ここ」にある。時々、信号で停まるなら、より鮮やかに建物や緑、歩く人の顔が見えてくる。止まることで見つかる発見もあるけど、止まってばかりだと進まない。自転車でアトリエに着いたら、「そこ」はもう「ここ」になった』。
なんだかよく分からないことを書く芸術家と違い、彼の言葉は優しくて気持ちを穏やかにしてくれる。
広い会場に入ったら係の女性が1人でいるだけで、見に来ている人は誰もいない。
パンフレットの言葉と作品はかなり違い絵画は原色で、圧倒される。
奥の床に置かれた椅子は、同じように原色で色付けされている。その近くの小部屋には、アッと驚くようなソファが置いてある。その奥には作者の作業部屋のモデルが作られている。
こんな素晴らしい作品を私が「独り占め」は、申し訳ない気持ちになった。
銀座にはHERMES、SHANEL、資生堂、そしてポーラと、化粧品メーカーはアートギャラリーを持っていて、どこも無料開放している。暇人の私にはありがたいことだ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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