心の伊達市民 第一号

アメリカ大西部 (モニュメントバレイの巻)

ブログ閉鎖中の話題(2014年9月~10月)(家族旅行の抜粋)

この日は旅の最大のイベントである「モニュメント・バレイ」の見学である。
モニュメントバレイと言えば、我々の年齢では西部劇の「駅馬車」である。
英語では「Stagecoach]と言うらしい。


モニュメントバレイへの道。


ジョン・フォード監督、ジョン・ウェイン主演で作られたこの映画は子供の頃に見て興奮した。
荒野を行く駅馬車がアパッチ族に襲われるが、最後の最後に騎兵隊が現われて救われる。ジョン・ウェインが駅馬車が到着した町で悪人3兄弟と対決し、恨みを晴らして町を去る。その映画の舞台となったのが、このモニュメント・バレイである。


遠くにモニュメントが見えて来る。


久し振りにこの映画をモニュメント・バレイに行く道中のバスの中でビデオで見た。
アメリカの本場の西部でこんな懐かしい映画を見るとは思わなかった。
ガイドのエステバンの心憎い演出とサービスであった。


夕暮れが近付いて来て、到着までに暗くなってしまうのではないかと焦る。


「おまけの話」に書いてあるが、出発時間が5時間20分も遅れてしまい、今回の最大のイベントである「モニュメント・バレイ」に行けるのかどうかが心配だった。
しかし結果は「災い転じて福となす」で、夕暮れのモニュメント・バレイの撮影が出来たのである。

モニュメント・バレイなどの観光資源はナバホ族が管理している。
ガイドの話では、彼らのような先住民はアメリカ人であると同時に「ナバホ国の国民」でもあるという。
アメリカ政府も先住民の虐殺などを反省して、彼らを優遇しているようだ。


ナバホ族の住居群の向こうにモニュメントバレイが見えて来た。


現地ではナバホ族のオバちゃんの運転する観光自動車に乗り換える。
デコボコ道を相当のスピードで走るので、振り落とされそうになる。
それでもモニュメント・バレイの風景は素晴らしい。


このトラックに乗り換えて近くまで行く。


「自然の造形美」とはこのことだと感じた。
私は自然の緑より、このような荒々しい自然の方に魅力を感じる。
暗くなるまでの1時間半を場所を変えながら、不思議な造形美を撮影をする。


モニュメントは方向によっては暗くなってしまっている。


夕暮れの中に浮かぶモニュメントは幻想的で、この旅で最大の感動であった。
これを生で見れば、ここがナバホ族の聖地であることも頷ける。
出来ればこの町に宿をとり、早朝のモニュメントの撮影もしたかった。
次の目的地であるペイジ市までで、この日の走行時間は6時間だった。

【宿泊地・・・・・アリゾナ州ペイジ】


埃だらけの赤茶けた道を行く。車の埃が立っているのが遠くまで見える。


(おまけの話)
朝食を食べ、集合時間の午前8時にホテルの前に駐車したバスのところに行く。
するとなんだか様子が変だ。
ガイドに聞いたら、「バスのエンジンが掛からなくなった」と言う。


故障したバスを牽引しに来た大型特殊トレーラー。


黒人のバスの運転手はアチコチに電話している。
その内に修理屋が来て、すぐに直った。・・・と思ったら、また駄目になった。
結局は旅行会社が代車を手配することになったが、なかなか手配がつかない。

バスは専門業者が来て牽引の準備をしていたが、この男がプロだった。
たった1人で大型バスを牽引する作業をやっている。
バスの下に潜り込んだり、エアー配管や電気配線を牽引車と繫ぐ。


夕陽が落ちる。


大型車を牽引するのは、ただ引っ張って行けば良いというものではないと知った。
私達が出発するまでに牽引は出来ず、牽引準備作業に4時間は掛かったと思う。
この牽引代金は相当に高いと思う。

観光会社は旅行原価を安くしようと思っていたのだろうが、それを安値で受けたバス会社もとんだところで大赤字となってしまった。 


お気に入りの「この1枚」。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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