心の伊達市民 第一号
テレビのチャンネルを回していたら、「こんなところに神社が」という場面に出会った。3ヵ所の神社が出ていたが、銀座、月島、六本木だった。みんな私が知っている神社だった。狭い銀座にも神社があるのでブログのネタにしようと思い、早速、「銀座の路地裏」を徘徊することにした。
私は既に何回も行っているし、このブログでも取り上げたことがあると思う。
最初は銀座1丁目からスタートして、8丁目までの路地裏で神社を探して歩いた。
銀座は路地が多い。これは日本橋と比較するとよく分かる。
このことを研究した資料を見付けた。
それによると、『銀座通りは道幅が京間10間。裏の並木通りは京間7間。他はみんな京間5間。江戸時代の町人地は1区画が60間。武家地は120間になっていた。武家地を田の字型に割って、4つの大名屋敷が作られた』。京間1間は2メートルである。
『この他に「町屋敷」という単位もあり、この3つの組合わせで町人地はできている。その敷地単位は現在の銀座で確認できる。町人地は間口5間が基本で、銀座は京間5間で統一されていた可能性が高い。それを3分割して利用していた』ので、間口3メートルくらいの店が多いのかもしれない。
この研究のお陰で、現在の路地の存在も分かるような気がする。
銀座通りは大きな建物があるのは、武家地120間の名残ではないだろうか?
銀座4丁目交差点近くに、「あづま稲荷神社」がある。そこに入る路地は銀座で一番広いと思う。路地の名前は「三原小路」で、神社の先には飲食店が並んでいる。
私が近くで見ていると、地元で商売をしているらしい人は、必ず立ち止まって礼をする。
銀座の神社は「稲荷」が多いが、そのご利益は「五穀豊穣、商売繁盛、家内安全、火の用心」など、なんでもありだ。
神社というのは部外者には関係ないが、実は地元民のアイデンティティなのである。
銀座通りから裏に入ると、京間5間の三分割により路地が出来たのではないか?
1人がやっと通れる幅の路地。全く人は通れず、ステンレスのドアのある路地。通り抜けられる路地。物置になっている路地。突き当りはT字路の路地。 行き止まりの路地、暗くて困る路地など色々ある。
人がやっと通れる路地の途中に、飲み屋や天ぷら屋があったりする。
夜に出歩かない私なので、この路地が夜はどうなっているのか知りたいものだ。
路地に入ろうとした時に、向こうから人が来た。
そういう時には、先に入った人がこちら側に出るまで待つのがマナーである。
頑張ればすれ違えるかもしれないが、無理をしてはいけない。
路地は通りと通りを繋いでいるので、利用者は意外と多い。
地方からの旅行者や外国人観光客は、路地を通ることはしない。きっと怖いからだろう。
路地を探して歩いていると、思いがけずあちこちで小さな神社に出会う。
銀座の神社は、どこも神主がいない小さな神社である。
これは「兼務神社」と言うそうだが、祭礼の時はどこからか神主が来るのだろう。
まさか神輿が出たりはしないだろうが、それにしてもなぜ銀座にこんなにも多くの神社があるのだろう?
路地の出口で上を見上げると、そこには銀座の舞台裏が見える。
水道の配管パイプ、電気配線、太いのは下水管だろう。
こういう眺めも、路地裏散策の面白いところだ。さあ、みんな銀座に行こう!
(おまけの話)【銀座の神社】
狭い銀座にも神社がある。その数は、なんと14社である。
1丁目から順に紹介すると、1丁目(幸稲荷神社、安平神社)、2丁目(銀座稲荷神社)、3丁目(朝日稲荷神社、宝珠稲荷神社、龍光不動尊)、4丁目(歌舞伎稲荷神社、三囲神社)、5丁目(あづま稲荷神社)、6丁目(靍護稲荷神社、演舞場稲荷神社)、7丁目(豊岩稲荷神社、成功稲荷神社)、8丁目(八宮・コパ神社)である。
この中で読み方が難しい神社が2社ある。
「三囲神社」は三越デパートの屋上にあり、これは「みかこい」と読む。
もう1社は資生堂ビルの屋上にある「靍護稲荷神社」で、これは「かいご」と読む。
また普段はお参りの出来ない神社があり、それは2丁目の「銀座稲荷神社」で、呉服店の屋上にある。もう1社が資生堂の屋上にある「靍護稲荷神社」で、私はどちらも参拝したことは無い。
一番印象に残るのが、7丁目の「豊岩稲荷神社」で、暗い細い路地を入る。
神社の近くに来ても、暗くてよく見えない。
銀座の神社で大きなところは無い。ほとんどの神社は境内がなく、お参りは道で行うのである。
そんな中で令和5年に建立された「コパ神社」は狭いながら境内がある。
風水師のDr.コパが建てた神社で、銀座に神社を建てるほど風水は儲かるらしい。
今までに何回かに分けて、参拝できる神社は全て回ったので、私は長生きしているのかもしれない。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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