
心の伊達市民 第一号
海技教育機構の帆船「海王丸」が、晴海ふ頭専用桟橋に停泊中なので見に行った。
天気の良い日で、空は晴れ上がり真っ青であった。
翌日の3日には出航予定だが、船上には誰もいない。帆船はなぜか、とても旅情を誘うものである。
私は東京海洋大学の越中島キャンパスに置かれている帆船「明治丸」には何度か乗ったことがあるが、動いている帆船に乗ったことが無い。いつも「乗ってみたいなー」と思っている。
海王丸は10月3日の午後2時に出航予定である。
次の目的地は高松港で、11日着の予定になっている。
前回の「日本丸」の出航の時は晴海ふ頭に行ったのだが、計画時間より早く出航してしまった。そこで今回は1時頃には、レインボーブリッジの上で待つことにした。
昨日、あれだけ晴天だったのに、空模様が怪しくなって来た。
レインボーブリッジから晴海ふ頭を見ると、まだ海王丸は動いていない。
台風の影響があるので、もしかして出航取止めの心配をした。
午後1時30分頃になり、2隻のタグボートが現れて「海王丸」の方へ向かって行った。
これで出航は確実となった。この調子だと2時前に出航するのではないかと考えた。
ところが、それからが長かった。もしかして中止かもと、心配になった。
なにぶんにも「安全第一」の世の中なので、外洋の様子が分からない私はイライラした。
午後2時になっても、海王丸は出航しない。
「長い協議の上で、中止になったのか?」と、ガッカリし出した。
我慢して待つと、2時20分になって海王丸が桟橋を離れた。2隻のタグボートが伴走する。
東京湾では帆船は帆を張れないので、小さなエンジンで進むので非常に遅い。
かなりゆっくりと海王丸は進む。
少し進んだところで舵を切り、こちらに向かって来た。
レインボーブリッジのどの辺りを通過するかは、まだ分からない。
慎重に進んで行く方向を見定めるが、また分からない。
2隻のタグボートは、まだ伴走している。
タグボートが任務を終えたのか、離れて行った。
「海王丸」がこちらから見て、左に舵を切っている。
このままでは私のいる場所を通過しない。慌てて私も芝浦方面に移動する。
海王丸の通過地点が、ほぼ確定したようだった。
その場所で私は待つ。また距離があるので、動画のテスト撮影してみた。
あまり長い動画は見る方も嫌になるので、どの場所の「海王丸」が来たら、動画撮影を始めるかが難しい。
なにしろ一発勝負なのである。そして動画撮影を始めた。
私の足元を通過するまで撮影したら、1分22秒にもなってしまった。でも納得の映像になった。
(おまけの話)
レインボーブリッジの上は風が強い。天気が良くないので寒い。
横を大型トラックが、ビュンビュン飛ばして行く。「よりかもめ」も通過して行く。
ここで待つのは、かなり条件が悪いのである。待っている間にも、他の船の動きがある。
竹芝小型船船着き場から出た、「東京みなと丸」がやって来るのが見えた。
これは13時45分発の便で、15時に戻って来ることになっている。
同じような時間に「セブンアイランド(愛)」のピンクの船体が見えた。
これは13時45分発の大島行きで、15時30分に大島に着く。
この船は少し前にニュースになった。
『7月24日、東京と伊豆諸島・式根島に向かっていたジェットフォイル(ジェット船)の「セブンアイランド愛」が航行不能となり、一時的に漂流するというトラブルが起きた。乗客116名・乗員5人にケガなどはなかったものの、タグボートなどによる港への曳航は困難を極め、もっとも近い伊豆大島・岡田港への着岸は、出航から22時間後であった』。
レインボーブリッジの上にいると、色々な船がここを通過するので飽きないのが救いだ。
帆船「海王丸」がレインボーブリッジを通過したのは、2時30分を過ぎていた。
「これからどうしようか?」と考えた。
ズーと動かずに待っていたので少し歩こうと思い、お台場まで行って、そこから都バスで帰ることにした。
正面には私の住むマンション、右手には豊洲市場、左には東京タワーが見えている。
お台場に近づいた時に、「東京みなと丸」が戻って来た。
帰りはレインボーブリッジのかなり右の方を通過し、豊洲ぐるり公園の近くで大きく左へ旋回して戻って行く。幸いに最後まで雨には降られなかったが、前日のように天気が良ければもっと奇麗な写真が撮れた。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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