心の伊達市民 第一号

トビハゼを探しに(2)

少し前に「トビハゼを探しに」というブログで、葛西臨海公園にトビハゼを探しに行った。しかし調査不足で、見ることは出来なかった。
その後もトビハゼのことが気になっていたので、葛西臨海水族園に電話で問い合わせた。すると水族園で「トビハゼ」を展示していることが分かったので、見に行くことにした。

10月1日は平日だし、台風の影響もあるから空いているだろうと思っていた。
ところが現地に行ったら、大変な混雑だった。その時に分かったのだが、10月1日は「都民の日」で学校は休みだった。
だからこんなにも親子連れがいるのだと、やっとその時に分かったのである。


 都民の日は入場無料なので、大混雑だった。



いつも私が行く時は、だいたいガラガラである。
この日は館内は、どの水槽の前にも行列が出来ている。
私は「トビハゼ」だけが目的なので、みんなと逆方向に出口の方から中に進んだ。

順路通りで行くと一番最後の水槽に、トビハゼがいた。
水槽内に泥干潟を作り、その上にトビハゼが10匹くらい見えた。
有明湾のムツゴロウの小型のような魚だった。


泥まみれの「トビハゼ」



ガラス越しに見ているのでハッキリは分からないが、大きさは5~6センチのようだ。
ほとんどの時間を陸上で過ごし、かえって水中は苦手のようだ。
トビハゼは見ていても、全く動かない。しかし目を離すと、たまにジャンプする。
目がむき出しになっているので、目に泥が入らないのかと気になる。

1匹のトビハゼが頬を膨らませていた。これは「鰓蓋(えらぶた)」というものだそうで、口の中に水を蓄えて、その中に含まれる酸素を吸収して呼吸をしているのだそうだ。


鰓蓋を膨らませているトビハゼ



トビハゼを見て安心してしまい、次に「東なぎさ」の近くに行ってみることにした。
こちらには広い「鳥類園」があり、野鳥が観察できるらしい。
小学生の男の子が3人で、草むらからなにかを捕まえていた。

私 『なにを捕まえているの?』
男子『カマキリだよ。捕まえたカマキリを見たい?』
私 『見せて』
すると男の子は背負っていたリュックを下ろし、中を見せてくれた。
その中には10匹以上のカマキリがいた。


木の葉っぱに同化しているカマキリ



この道路の両側には、野鳥を見るための小さな観察舎がある。
覗き窓から沼地を見たが、野鳥は全く来ていなかった。
またこの道には、今がシーズンの彼岸花がアチコチで見られる。
これも自然に生えたように演出しているのだろうと思う。

アゲハ蝶が飛んで来て、彼岸花に止まって蜜を吸っている。
動きが早く、なかなかカメラに収まらなかった。


 彼岸花に止まるアゲハ蝶



先に進み海岸に出た。向かい側は東京ディズニーランドである。
右手にトビハゼの保護区の「東なぎさ」が見えるが、そこへ渡る手段が無い。
足元の海岸線の一部に、泥干潟のある場所があった。
そこに行って泥干潟を見たら、たくさんの穴が見えた。

「もしかしてトビハゼがいるのでは?」と思い見つめていると、動くもがある。
一眼レフカメラで撮影して拡大したら、それはカニだった。


泥干潟にたくさんの穴があった。



ジーと見ていたら、なにか飛び跳ねたように感じた。
慌ててカメラを向けたが、遠くで場所がハッキリしない。
しかし間もなく、目の端でまた跳ねたように感じた。
なにしろトビハゼは小さい上に泥まみれなのだから、跳ねた後は分からなくなる。

そこへカモが3匹やって来て、泥の中にクチバシを入れてなにか取っている。
どうやらカニを取っているようだった。
そしてもうトビハゼは跳ねなくなってしまった。私はあれは「トビハゼだった」と思いたい。


カモが3匹やって来て、なにかを取っている。



(おまけの話)
葛西臨海公園に行く時は、いつも「新木場駅」で電車を乗り換える。
そして1つ目の駅が「葛西臨海公園駅」である。
この駅では「JR京葉線」と「りんかい線」が乗り入れているが、どちらに乗っても次の駅は「葛西臨海公園駅」である。

だからいつものように来た電車に乗った。荒川を渡ったので、もうすぐ駅だと感じて席を立った。ところが電車は「葛西臨海公園駅」を通過してしまった。
JR京葉線は、時々だが快速という途中駅を飛ばす電車があるのを知らなかった。今までは偶然に快速に乗ったことがなかったのである。


 左側は東京ディズニーランドのお土産売り場



次の停車駅は「舞浜」で、ここは東京ディズニーランドがある。
舞浜駅で乗客のほとんどが降りてしまった。
私も一緒に降りて、反対側のホームに来る電車を待つ。その時になって考えた。

『舞浜駅まで来てしまったのだから、改札口を出て東京ディズニーランドの雰囲気だけでも味わってから戻ろう』。
そしてブラブラと東京ディズニーランドの方に向かった。
ここは駅を出たら、もう「ディズニー」である。他のものは無い。


 アーチの向こうにホテルが見える 



思い返してみたら、ここへ来たのはもう10年以上も前だった。
その時はベトナムからやって来た、若い実習生の女性を東京ディズニーランドに案内した。駅から入口までの間の光景は、その時と変っていない。昼前なのに、もう戻って来る人達もいる。立ち止まって見ていると、みんなすっかりディズニーに取り込まれている。

ミッキーのカチューシャを頭に付けている程度はまだ初心者で、中には全身で白雪姫の姿の女性もいる。駅から入口まではかなり距離があるので、私は途中で引き返し電車に乗った。


 ここから入口までは、まだ遠い。

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    Disneyの客吸引力はまことに凄いですね。イメージが集客し、金を生み出す、という図式そのものがここにある!と。
    彼岸花の赤とモンシロチョウの白と黒が、鮮やかな対比で美しい。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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