心の伊達市民 第一号

小さな旅・・・人形町

中央区の人形町で「人形市」が行われたので「どんな様子かな?」と、野次馬になって見に行った。「築地駅前」から都バスに乗って、「蛎殻町」で降りた。
いつもは1つ先の「水天宮前」まで乗るのだが、最近、人気急上昇の「小網神社」の様子を見ることにした。

コロナ前に行った時も大勢の若者で溢れていたが、今回もお参りの行列が出来ていた。
更に社務所が立派になって、お札を売る巫女さんが2人もいた。
この神社の御利益は「強運厄除け、銭洗い」であるが、多くの若者はお金を増やしたくて銭洗いに来ているように思う。
ジジイの戯言「小銭を洗っても増えても、小銭だがなー!」  


 「小網神社」


小網神社を横目で見て、裏道から水天宮前交差点に出た。
途中には贔屓の新規開店のラーメン屋あるが、この日はパスとした。
信号を渡ってお参りするほどの熱意も無いし、お願い事も無いので交差点からお参りした。そのまま進めば「明治座」があり、その先が隅田川で、川を渡ると江東区森下である。


 「水天宮」



人形町という町は飲食店はかなり多いが、なぜか和菓子店も多い。
水天宮をバックに人形町通りの左側は、煎餅と和菓子の「三原堂」である。
入口を入ると、なぜか「ヒマラヤ塩」の塊が飾ってある。この塩を煎餅に使っているらしい。女房と一緒の時は、彼女は煎餅を買い、私は豆大福を買う。


 和菓子「三原堂」



交差点の右側角はゼイタク煎餅と、人形焼きの「重盛永信堂」である。
この店の前を通ると、いつも「なにがゼイタクなんだろう?」と疑問に思っていた。
今回、初めて調べてみて、その理由が分かった。

『信州伊奈出身で1917年に人形焼きの店を創業した重盛永信が考案した。戦時中、貴重品だった卵や砂糖を使った「贅沢なお菓子」ということから「ゼイタク煎餅」という名が付いた。生地の中にはピーナッツ、フライビーンズ、けしの実、根ショウガ、青のりが入っていて鉱泉煎餅に似ている』。


「ゼイタク煎餅」(重盛永信堂)



さて肝心の「人形市」だが、道路の両側にテントを張って、45店舗の人形店が出店している。1店づつは小さく、品数も少ない。

有名大店舗も出てはいるが、本気ではない感じだ。
多くが個人店やアーチストの店で、自分で制作した人形やアクセサリーなどを並べている。安いものは100円からあり、商売と言うよりは「お祭り」である。
それでもかなり多くのお客さんが見に来ていた。


 「人形市」の店舗



途中には「甘酒横丁」がある。この辺りが人形町のメインストリートである。
多くの老舗が道路の奥の方まで店を構えていて、そのまま進めば明治座に突き当たる。
今では珍しい「つづら」の「岩井つづら店」などは、一見の価値がある。

名物の鯛焼きの「柳屋」も、この通りにある。
豆腐屋の「双葉」は明治40年創業の老舗らしくなく、店が派手である。
この辺りで店のマスコットがあるのは、双葉だけである。


 とうふ屋「双葉」のマスコット



最後になったが、人形町の簡単な歴史である。
『人形町商店街は江戸の昔から栄えた商業文化都市であり、近代的商業組合となって100年の歴史がある。江戸・明治から続く老舗が数多くあり、・・・』

『江戸時代初期に創られた歴史ある町で、中村座・市村座の江戸歌舞伎座が開場し、その二座を中心に人形浄瑠璃や芝居小屋、また人形師たちの多く集う町として栄えた。「俚俗人形通り」が町名の由来となっている』。



(おまけの話)
私が贔屓にしていた店に洋食の「芳味亭」がある。
以前は表通りからかなり引っ込んだところにあり、二階建ての「しもたや」で営業していた。玄関を入り靴を脱ぐ。右手に調理場が見える。奥の板張りの急階段を2階に上がる。和室が3部屋あった。そこは10畳ほどの座敷で、知らない人と一緒に座布団に座る。私の好きなハヤシライスを注文する。

しばらく前にそこから表通りに近い場所に店を移した。その時に行ってみて分かった。
「しもたや」で食べていたから美味しかったのであって、洒落たレストランになっては美味しさを感じない。


 日本の洋食「芳味亭」



老舗の「今半」はデパートにも出店していて、かなり有名である。
以前に伊達市から知り合いの女性が上京した時に、浅草の今半で「すき焼き」を食べてことがある。今回の人形町徘徊で、「今半」を調べたら意外なことが分かった。
なんと浅草の今半と、人形町の今半は別々の会社だった。

老舗の店にはよくあることで、同じ名前を使っているが、経営は別なのである。
長く続けていると、兄弟などで経営権の争いが起きて分かれるようだ。
だから気を付けて見ると、小さく「人形町」とか「浅草」と書いている。
カステラの文明堂などは、もっと多く6社にも分かれているようだ。


人形町「今半」



人形町へ行くと必ず食べるものがある。それは鯛焼きである。
「人形町で鯛焼き」と言えば「柳屋」に決まっているが、私は違う。
水天宮から地下鉄浅草線「人形町駅」に向かう左側にある「鳴門鯛焼本舗」で食べる。
柳屋の鯛焼きの皮は柔らかいが、「鳴門鯛焼本舗」は固い。

こちらの方が好みなのである。
今回1個買ったら、値段が300円に値上がりしていて高過ぎると感じた。
私が熱々を店の前のベンチに座り食べていたら、外国人観光客が私に釣られて買っていた。


 鳴門鯛焼本舗(300円)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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