
心の伊達市民 第一号
地下鉄に乗る時は、ほとんどの場合は「大江戸線」である。
都バスも使い時間を気にしなければ、都内ならどこでも行ける。
たまに急ぐ場合には「東京メトロ」を使う。
ある時、「東京メトロ」の車内の吊り広告で、「地下鉄博物館・METRO MUSEUM」というものがあるのを知った。大して面白くはなさそうだったが、暇人なので行ってみた。場所は東西線の「葛西駅」近くらしい。葛西駅で降りたら、目の前に「地下鉄博物館」の大きな看板が出ていた。
案内図に従い進むと、駅を出て道路を挟んだ向かい側に見えた。
そこは東西線の高架下になる。入館料は220円で、チケット売り場で昔の固い切符を手渡される。入口には現在の駅の入場に使われている自動改札機があった。
そこに切符を差し込んで館内に入る。見学者が色々と楽しめるように考えている。
館内に入ると、先ず目に入るのが実物の地下鉄車両である。
左側は真っ赤な「丸の内線」で、右側が「銀座線」の車両である。
床に描かれた線路の上を歩き後方に廻ると、階段があり乗車口と同じ高さになっている。丸の内線は車内に入ることが出来る。これは現在の地下鉄車両と同じなので、どうということもない。
平日のせいか、見学者はあまりいない。小さな子供を連れた親子連れが多い。
子供は車内に入れて楽しそうだが、私のようジジイ見学者はいない。
「東京メトロ」は正式には「東京地下鉄㈱」で、株式も公開している。
5月初旬の株価は1800円くらいである。
東京の路線は全部で9路線もある。
それは「銀座線」、「丸の内線」、「日比谷線」、「東西線」、「千代田線」、「有楽町線」、「半蔵門線」、「南北線」、「副都心線」である。
隣の「銀座線」の車両には乗れない。
ガラス越しに中を見ると、昔の着物姿の乗客親子が置いてある。
車内構造は木製で懐かしい感じがあるが、私はこの時代は知らない。
日本で最初に地下鉄が開通したのが1927年で、「浅草」~「上野」間で2.2kmだった。
その開業に最も貢献したのが、後に「地下鉄の父」と言われる「早川徳次」である。
銀座駅の近くに誰かの銅像があるのを見たことがあるが、これがこの人とは知らなかった。
この博物館は鉄道の高架下を利用しているので、なにしろ細長いのである。
端から端までは、200メートルくらいありそうだ。
展示物の中に、懐かしいものがあった。それは切符である。
私でも使ったことがある「硬券(こうけん)」で、厚紙の切符である。
それを駅に入る時に駅員がその硬券にハサミをいれて、「使用済み」にしていたものである。昔の国鉄時代には、私達はこの切符だった。
紙の展示資料はあまり面白くないので、私はパスして先に進んだ。
途中に半地下の場所があり、そこには「シールド工法」の巨大なカッターの半分が飾ってあった。シールド工法というのは、写真の巨大なカッターをグルグルと回しながら地下を掘り進む方法である。
これだけ大きなものを回すのだから、相当の馬力が必要で油圧を使っている。
私の現役の時に会社では一時、この油圧装置を製造していたこともあるので、とても懐かしかった。
(おまけの話)
一番奥の方には楽しいものがあった。それは「電車運転シミュレーター体験」である。
それまでは見るだけだったが、ここは体験である。
地下鉄をリタイアした本職が、電車の運転シミュレーターの指導をしてくれる。
「銀座線」、「有楽町線」、「日比谷線」の運転席に座り、正面の画面に向かって運転して行くのである。実際の路線の風景が表示される。
右手はブレーキ、左手はアクセルである。
スタートはブレーキ解放、アクセル最大で地下鉄は走り出す。
そして次の駅まで運転して、ホーム先端で停止するまでを行う。
「有楽町線」の運転を終ったら、係員が『隣も試してみませんか?』と聞いて来た。
参加者がほとんどいないので、私は「同じだろ」と思いながらも、少し離れた場所の運転席に座った。こちらは本物の運転席である。
ブレーキを開放し、アクセル最大で地下鉄は動き出した。その時、驚いた。
電車の正面画像の動きに合わせて車体が動く。電車が走る音もする。まるで本物だ。
これは面白い。前にやったのは子供だましで、面白くはなかった。
駅に付いて『面白かったー!』と言ったら、『もう1駅、運転しますか?』と言われた。私は喜んで、もう1駅の運転をした。これは大変にお勧めである。
運転シミュレーターを終ったら、向かい側で「ジオラマ」の地下鉄のデモが始まった。
巨大なジオラマの中を、地下鉄の9路線が走っている。
係の女性が解説をする。次々と地下鉄が走り抜ける。私は動画撮影で忙しい。
どこから電車がやって来るか分からないので、どの場所にカメラを向けたら良いか分からない。それでもなんとか撮影をして、満足の「地下鉄博物館」だった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
詳しくはこちらハッシュタグ
月別アーカイブ
「むしゃなび」はこちらの皆様に支援して頂いています
人気の記事

イベント
「観光・体験」カテゴリーのおすすめ記事
-
2025/05/02(金) 靖国神社「春の例大祭」
心の伊達市民 第一号
0
1
-
2025/05/19(月) 神田明神の「神田祭」
心の伊達市民 第一号
0
1
-
2025/03/03(月) 毎年恒例になったコト
ホテルマンの幸せ
0
-
2024/12/13(金) 写真で見る東京(70)・・・東京ゲートブリッジの夕陽
心の伊達市民 第一号
0
2
-
2025/02/18(火) 写真で見る東京(78)・・・「梅」を見に行く
心の伊達市民 第一号
0
1
観光・体験に関する
特集記事
苦手な(Y)