【閲覧注意!】とかタイトルに書かれていて
興味本位にクリックしてしまうあなた。


僕の方では責任を負いませんよ・・・・


さて。

神社境内の入り口の道にびっちりと密集していたヤツら。

いったいこんなに密集して何をしているのだろう?

もしかして交尾?


周囲を見るとケヤキの木がある。

ヤツらのマザーツリーである。




ケヤキは本来北海道にはない木で、
本州から持ち込まれた木らしい。

このアブラムシ、

「ケヤキフシアブラムシ」というくらいなのだから、
ケヤキ出身なのである。


それでネットで調べると・・・

卵で越冬し,4月に孵化した幼虫は新葉の裏側からストロー状の口を刺して吸汁します。その刺激によって葉が変形して,葉の表側に虫えいができます。虫えいの中で雌成虫になり幼虫を産んで繁殖・吸汁します。これらの幼虫は6月に雌成虫となって虫えいから飛び出し,タケ・ササ類の根に移住してそこで繁殖します。秋になると再びケヤキに帰って,樹皮の裂け目などで越冬卵を産みます。 
http://www.ffpri-kys.affrc.go.jp/kysmr/data/mr0056s1.htm 独立行政法人 森林総合研究所九州支所 森林動物研究グループ 伊藤 賢介氏の説明から

なるほど葉っぱのところどころにある虫えい


ヤツらこの虫えいから出てくるんだ・・・


そうか。

秋になるとまたケヤキに帰ってきて卵を産むんだな・・・

それでケヤキの割れ目で卵は越冬するというわけか。

なるほど。

ヤツらはメスだけで「単為生殖」をして夏に増殖するわけだが、
卵で越冬するために交尾も必要だということなんだな・・・

それにしても集まりすぎだ。

そんなヤツらをヤツらの目線でじっとみていると
触ってみたくなった。

それで手を伸ばしてみると・・・









わお・・・

ふかふかしているが、湿っぽい感触。

カメムシ科で異臭を放つといわれているが
そうでもない。


せっかくだから持ち帰ってみようと考えた。


ペットボトルいっぱいにして
カミさんにプレゼントしてやろうと思ったが、
口が小さすぎてなかなか入れにくい。

悪戦苦闘しているうちに、ヤツらがたくさんまとわりついてきたので
退散することにした。

これ、何か有効利用できないかな?

アブラムシだけに
絞って油をとるとか・・・・

団子にして
観賞魚の餌にするとか・・・

天敵であり、害虫であるてんとう虫の
一挙撲滅のための誘引剤をつくるとか。

まあ人間視点で有益性を考えるのもなんだろうな。


まさしく吹けば
飛ぶような存在のヤツら・・・

ヤツらは幼虫から成虫になり、
たった1週間、空中を浮遊し、
最後にはこうしてみんなで集まって最期を迎える。

なんでこんなことしてるんだろうと
ここに理由を見出そうとする僕のスタンスは
全く間違っているのかもしれない。


有効活用できないかな・・・

考えてみれば、
人間だって大してヤツらと変わらないのかも。

短い一生。

宇宙の誕生が1月1日だとすると
ヒトの出現は12月31日21時30分。
縄文時代が始まるのが23時59分37秒だという。

その中のひとりの人間の一生なんて
本当に一瞬じゃないか。

この大きな宇宙の中で
ほんのちっぽけな存在としてうごめき、
ほんの一瞬の存在時間で
我々もいったいなんのために生きているのか。

ある人はいう。

終えるまでに子孫や何か形にしたものなどを遺すこと。

だが
自分の痕跡を遺すことの目的は遂げられない。

たとえ残すものがあっても
何代かすればみんなに存在自体も忘れられ
てしまうのだ。

第一、自分が死んだあとに
自分の痕跡をずっと覚えてもらっていても
自分はいないのだから
そもそも意味がないではないか。



まあそこに意味を見出そうとするのは勝手だが、
意味を見出そうとすること自体、
やはり意味がないと思える。


生きることに意味はないのだ。


ただただ生きるだけなのだ。

生きている間の体験でいろいろなことを感じ
ただただ日々それを味わっていく。
僕らの一生も長くはないのだ。
明日朝、目が覚めるかどうかもわからないのだ。


つまり

僕らもヤツらと一緒。
大して変わらない存在なのだ。

ヤツらを観察してて
そう思った・・・・

(おわり)



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豊浦町でワンコたちと暮らし、たまに海で遊ぶ日常をつづります。

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