
心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2017年8月28日)
夏も終わりに近づくと、なんだか寂しい。
あれだけ「暑いー!」と怒っていたのが、嘘のようだ。
今年も都内のアチコチで盆踊りが行われたようだ。
「盆踊りとは何か?」をいつものようにネットで調べたら、「盆の時期に死者を供養するための行事」とあったが、最近はどうもその趣旨が忘れられているようだ。
8月2日から5日まで、私の菩提寺である築地本願寺でも盆踊りが行われた。
そこで私は3日の夜に本願寺に写真を撮りに行ったら、なんだか様子が変だった。
盆踊りの櫓はあるが、提灯に電気が点いていない。屋台だけはやっている。
近くにいた坊さんに聞いてみたら、「今日の盆踊りは築地市場の火災の為に中止となりました」と言っていた。
お寺で盆踊りなら、「死者の供養になる」と思うが火事の鎮魂にはならないか。
私は富山県の「おわら風の盆」を見に行ったっことがある。
この盆踊りは三味線と二胡と控えめな太鼓の伴奏で悲しげな音楽で、踊り手も囃子言葉も発せずみんなが無言で静かに踊る。騒々しい東京音頭に慣れている私には新鮮に映る。
踊る場所も櫓など無く、街角で静かに踊る。いつどこで踊るかは分からないのである。
しかも街角で少人数で踊るので、二胡の演奏が悲しげで、むせぶような感じとなる。
今回は8月25日に「日比谷公園・丸の内音頭・大盆踊り大会」に行った話である。
帝国ホテルの前を日比谷公園に向かって行くと、遠くから「東京音頭」が聞こえて来た。東京人にとっては「盆踊りと言えば、東京音頭」である。
全国的には色々な歌が使われているようで、花笠音頭、炭鉱節、よさこい節、チャンチキオケサ、八木節などだろうか?、東京五輪音頭も外せないかな?
日比谷公園で日比谷花壇を見ながら入口を入ると、右手に櫓が組まれていて、ここで太鼓の演奏と共に東京音頭が流されていた。
中心の大きな噴水の周りは大変な人出で、ここを時計と反対周りで踊る輪が出来ている。都心のせいか、外国人も浴衣姿で踊っている。見物客も外国人だらけである。
会場の奥は屋台街となっていて、色々な食べ物、飲み物を売っている。
私は昔から踊りもダンスも全くダメで、これはリズム感と関係があるだろうと思う。
踊りが苦手な私は「なんでこんな踊りが楽しいの?」と思うが、こんな私は例外らしい。私はカラオケをやるが歌詞が字幕で出て、メロディに合わせて字の色が変るから歌える。「なんでも,ある程度は人並に出来る」と思っている私だが、踊りの場面では自尊心を打ち砕かれる。
盆踊りは地域の行事で、この時は都会に出ている友人達も田舎に戻り旧交を温めるのだが、都会の若者が旧交を温める必要は無いはずである。
それが日比谷公園は若者だらけなのであるから、とても不思議に感じる。
その日はプレミアム・フライデーだったので、仕事を午前中で終えたサラリーマン達かもしれない。でも、死者を供養することにはならないのでは?
(おまけの話)
盆踊り会場の喧騒を離れて、松本楼の前を通り過ぎて「鶴の噴水」を見に行った。
松本楼は毎年、「10円カレーの日」という企画をするが、今年は9月25日だそうだ。
私はここへ越して来た年に1度だけ行ったことがあるが、とんでもないほどの長い行列が出来ていたし、なかにはホームレスも並んでいると聞き1度だけで止めた。
松本楼の前を通り過ぎると、鶴の噴水を横目で見ながら霞ヶ関に抜けられる。
公園の裏の通りを渡ると弁護士会館で、その先が東京地方裁判所などの官庁街となる。
薄暗い細い道を鶴の噴水に向かうと、池の前のベンチに人影があった。
カップルがいて女性の方が男にしな垂れ掛かってベッタリとくっ付いているのが見えたが、この蒸し暑い夜に汗だくじゃないか?
「ご苦労さま」と言いたかったが、我慢した。
羨ましいような、羨ましくないような光景だった。
暗い中でなんとか鶴の噴水の写真を撮ろうと頑張ったが、暗すぎて難しい。
遠くの僅かな光を頼りに、ISO感度を上げて撮影する。
すると、遠くで東京の盆踊りの定番である「東京音頭」が微かに聞こえて来た。
遥か昔に聞いたことがある懐かしい感覚だ。子供の頃、友達と盆踊りの会場の小学校の校庭に向かって行くと、微かに聞こえる東京音頭の音が段々とハッキリ聞こえるようになる。音を頼りに、暗い夜道を歩いた子供の頃を思い出した。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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