テレビ番組で「プレバト」というのがある。
毎週木曜日の午後7時から8時までの1時間番組である。
あまりテレビを見ない私だが、以前にニューヨーク時代のお仲間のJ子さんからこの番組を教わった。

「プレバト」とは「プレッシャーバトル」の略だそうで、人気芸能人が出演して俳句、水彩画などの才能があるかどうかをテストするのである。



カニ道楽の俳句大募集の応募葉書


この番組の俳句部門を見るのが好きで、特に先生の「夏井いつき」さんが和服姿で登場し、鋭い指摘と同時に「これでもか!」という「辛口批評」が面白い。
意外なのは、出演者で大衆演劇の梅沢富美男が永世名人なのが驚く。
私には俳句の趣味も無いので、見て楽しむだけである。



カニ道楽の俳句大募集には「夏井いつき先生」の写真が。


ここから話が飛躍するが、俳句に関係はある。
5月のある日に、予約をして銀座8丁目のカニ道楽に食事に行った。
家族の誕生祝いをするためである。
家の前から東京BRTに乗り汐留で降りれば、そこから歩いて数分で店に着く。



マンション前から乗車できる「東京BRT」


いつも注文するメニューは決っている。コロナのせいで、客席は空席が目立つ。
帰りの清算の時に、キャッシャーのテーブルの上に「俳句大募集」の葉書が置いてあった。
そこには見慣れた「夏井いつき先生」が審査員として、顔写真が載っていた。

私は「夏井いつき先生」の顔写真に釣られて、葉書を持ち帰った。
俳句募集のお題は「写真を見て一句」とあり、そこにはズワイガニの写真があった。



カニ道楽(銀座8丁目店)


この企画は6月22日の「カニの日」に合わせて行われているそうだ。
私は「カニの日」があるなんて知らなかったので、調べてみた。
すると『6月22日が星座占いで蟹座の日であるということと、ひらがなの50音表で「か」が6番目で、「に」が22番目に位置することから定めたそうで、かなりこじ付け気味である。



「カニのから揚げ」


私はかなり時間を掛けて考えた末に、カニ道楽の喜びそうな俳句が出来た。
スポンサーが気に入りそうな俳句なら、「下の方の賞くらいはもらえるのでは?」という不純な俳句かもしれない。 それは【寿司か鍋 母の日参り ズワイガニ】である。

その意味は「母の日の墓参りの後に、カニ道楽でカニ寿司にしようか?、それとも鍋にしようかと迷っている家族の様子」を表したつもりだった。
これなら「五-七-五」に適っているし、ズワイガニも入っているので良いと思った。



「カニすき紙鍋」


そして発表の6月22日を待った。
その結果は、あえなく落選である。入選作を見ると、みんな上手だった。
私の句を良く見たら、「鍋」と「ズワイガニ」で2つも季語が入っている。

これでは「プレバト」で夏井先生が言っている「俳句の初歩が分かっていない。才能なし」である。そこで来年のカニの日の為に今度は入選しそうな俳句を考えたが、それは来年のお楽しみに・・・。



カニ道楽で注文する我が家の定番料理。


(おまけの話)
私にとって「カニ」と言えば、北海道である。
北海道で初めてカニを食べたのは、帯広の寿司屋だった。
新婚旅行で北海道に行き、レンタカーを借りて道内を一周した。

そして帯広で車を返した時に、レンタカー屋のオーナーの奥さんが美味しい寿司屋を紹介してくれたのである。その店で私は生まれて初めて、カニのにぎり寿司を食べて感激した覚えがある。



コテージから見るコースが目の前で美しい朝だった。


そのず~と後になり、引退して伊達市に行くようになり、そこで思いっ切りカニを食べた。それまでは東京ではカニは高価だし、冬の食べ物だと思い込んでいた。

ところが伊達市に行ってから、毛ガニは「高価ではない」、「最盛期は夏」と知って驚いた。地元の人にカニの茹で方を教わり、滞在先のゴルフ場のコテージで嫌というほど食べたのである。



トーヤレイクヒルGCから見た洞爺湖とウィンザーホテルの夕陽。


私が伊達市に滞在していた時は、イコロ農園に地元の友人達に集まってもらい、盛大にカニパーティをやったのも、今となっては懐かしい思い出である。有珠漁港のYさんに頼んで、毛ガニを50匹以上も買い込んだ。それをみんなでワイワイ言いながら食べた。

その時には五右衛門風呂も完成していたので、そこにも入った。
あの頃の親しくしていた友人の何人かは鬼籍にはいってしまったのが残念だ。(合掌)



有珠漁港の水槽の中の毛ガニ


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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