
心の伊達市民 第一号
東京オリンピック(5)・・・聖火台を見に行く
東京オリンピックの開会式では、テニスの「大阪なおみ」が点火をしたのを見た。
丸い銀色の玉が割れて、そこに点火するとは驚いた。
「なんと斬新的なデザインなんだろう!」と、私は感心した。
聖火台に関しても国際オリンピック委員会は、「全ての観客から見え、外からも見えるようにすべき」と決められているそうだ。しかし元々、新国立競技場には設計段階から聖火台は無かったのである。

新国立競技場の設計に関しては、当初はザハ・ハディド氏の案が採用されたが、後にキャンセルとなった。その時の設計でも、聖火台は外に置くようになっていた。
次に採用されたデザインは日本人の隈研吾氏の案だった。
彼の作る建物は木をふんだんに使うのが特徴で、今回の競技場もそうなっている。
「木と火」では具合が悪い。それもあると思うが、そもそもはIOCから聖火台の規定を知らされていなかったらしい。

今回の東京オリンピックは当初からゴタゴタ続きで、どうなるか心配だった。
更に新型コロナウィルスの世界的な蔓延で開催さえ危ぶまれたのが、やっと無観客で開催となった。
そして日本選手の金メダル・ラッシュは既に報道の通りだ。
聖火台だが、「全ての観客から見え、外からも見えるようにすべき」」という条件を満たしていない。
「外からは見えない」のである。

しかもこの聖火台は競技場のグランドに置かれているので、片付けないと競技が出来ない。
そこで考えて可動式とし、使用後は倉庫にしまうのだそうだ。
もう1つの条件である「外から見える」に関しては、苦肉の策としてお台場に小さめの聖火台を作ってある。以前にそこを通った私は「何の工事をしているのかな?」と思ったが、それが聖火台だったのである。

そこで暑い中を私はお台場に聖火台を見に行った。
テレビニュースでは「コロナ感染防止の為、見に行かないで下さい」と言っていたが、これでは多くの人には「見に行って下さい」になってしまう。
都バスの「東京ビッグサイト行き」に乗って終点の2つ前の「武蔵野大学前」で降りる。
そこにある立体交差の階段を上ると、そこから200メートルくらいのところに聖火台はある。

遠くから見ても緊急事態宣言下で、熱中症警報が出ている中を大勢の見物人が来ている。
周りは囲まれているが、写真撮影の場所は用意されている。
テレビで見た開会式に使われた聖火台に比べて小さいような気がするが、それでもシッカリと聖火は灯っていた。暑くて日影も無く参ったので、この日はこれで帰り、改めて夜の聖火を見に行くことにした。

最近は午後7時頃にならないと、暗くならない。
そこで翌日に現地に午後7時前に着くように家を出た。
現地に来てみたら、金曜日の夜ということもあるのか昼間より人出が多かった。
聖火台の係員が「立ち止まらないで下さい!」とうるさい。
夜景を背景に「聖火台」の写真だけを撮って、すぐに家に戻った。
全く興ざめの撮影だった。

(おまけの話)
今回のオリンピックでは「場外乱闘」みたいなこともあった。
1つ目は韓国チームで、宿舎の窓に「反日が書かれた垂れ幕」を掲げていた。
それをIOCから注意されたら、次に用意してあった垂れ幕を下げた。
更に選手村で提供される食事の福島産食材に「放射能が含まれている」からと難癖を付けて、自国の選手だけは外部のホテルを借りて弁当を作って届けている。
全く失礼極まりないが、「本当は選手だって選手村の美味しい食事を食べたいだろうに」と思っていたら、しかし実は内緒で食べていると分った。

ロシアチームは前回の2016年のリオデジャネイロ五輪で、国家ぐるみでドービングをしていたことがバレた。そのせいで、今回は「ロシア」での参加は認められず、「ロシア・オリンピック協会」の名前で出ている。それを根に持っているのか、ある選手がロシアのメディアに語ったとされる話が問題となった。
『部屋にはテレビも冷蔵庫も無い。中世のようだ』と語ったとされる。
しかしとんだ誤解で、事前にリース契約を申し込んでいなかっただけの話で、ロシアは予算の関係で申し込まなかったのだろうと思う。

オランダチームの自転車競技の選手は空港検査でPCRの陽性反応が出て、ホテルに隔離された。すると彼はオランダのメディアの取材に『外出できない。練習が出来ない。監獄だ』と不満タラタラであるが、これは日本では「自業自得」という。
またイスラエルの選手達は部屋の段ボール製のベッドの上に9人も乗って飛び跳ねて、ベッドを壊す動画をSNSで流した。スポーツで一流であっても、彼らが人格者というわけではない。
でも最低限の礼儀は弁えてから、日本に来て欲しい。

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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Rietty
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misaki
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