
心の伊達市民 第一号
東京オリンピック(7)・・・宴の終り
8月8日で東京オリンピックが閉幕した。
私は最後の閉会式をテレビで見たが、その日の演出になにか「モヤモヤ感」が残った。翌日にネットで検索したら、私と同じように感じた有名人が多かった。
演出を好評価する声はほとんど聞かれなかったが、またもJOC橋本委員長とIOCバッハ会長の挨拶が長過ぎて、選手達は芝生に寝転んで話し込んでいた。2人とも「挨拶とスカートは短いほど良い」という言葉を知らないようだ。

オリンピックは巨大なイベントである。
イベントはお祭りのようなものだから、終ると寂しさがやって来る。
特に今回の東京オリンピックは選手村、色々な競技会場、バスの駐車場などが近かったので、私はとても身近に感じていた。外国人選手や観光客との交流は叶わなかったが、ただ「近くにいる」というだけなのに不思議な一体感があった。

築地市場跡地のバスの駐車場には、バスに代わってトラックが何台も駐車している。
そのトラックは選手達が去った後に、色々な備品などを運び出すのだろう。
閉会式の翌日に選手村を対岸から見たら、殆ど動きが無い。
僅かにトラックに積み込む為のフォークリフトの動きや、清掃関係者らしい女性達が歩いているのが見えるだけだった。

朝潮運河に停泊していた防衛庁の警備艇も、閉会式の翌日の昼頃には姿が見えなくなった。
「選手村はどうしているか?」と気になったので入口の様子を見に行ったら、やはり見物人はいるものだ。選手の乗ったバスが出て来るのを待ち構えて、写真を撮っている人がいる。
子供が手作りのパネルを持って、家族で選手達に感謝を伝えようとしている姿もあった。

アンケートによるとオリンピックの始まる前は、開催反対が70%もあったようだが、いざ開始となり日本選手の活躍が報道され、終ってみれば64%の人達が「良かった」と感じたそうだ。
新聞もテレビも開始前は「オリンピック反対」と言い続けて来たのに、日本選手が金メダルを取ると態度を変えた。そして連日、日本選手の活躍を報じていた。全くメディアは信用ならない。
でもオリンピックが終ったら、またコロナ報道に戻っている。

今回のオリンピックでも、数々のドラマが生まれた。
新型コロナウィルスの蔓延で開始が1年延び、場合によると中止もあり得るような雰囲気の中で開催となったことはとても良かったと思っている。
このオリンピックの為に人生を賭けて来た選手達のことを思うと、たとえメダルに届かなくても彼ら、彼女らにとって、これからの人生に大いに役立つだろう。

「私はどうか?」というと、毎日、いつもと同じように出掛けていた。
以前と違うのは都バスに乗る時にマンション前からでなく、少し離れているがオリンピック村の近くから乗るようになった。そしてオリンピック村の様子を見ていたのである。
その後、用事を済ませランチを食べて家に戻り、テレビでオリンピックを見ていた。
これからは「オリンピックをテレビで見る」という楽しみが無くなったので、私にとっては「宴の終り」である。

(おまけの話)
肝心の競技を私はかなり入れ込んで見ていた。
特に女子ソフトボールと男子野球はハラハラした。
ソフトボールでは、日本側に神業のようなファインプレーがあった。
ノーアウトでサードを襲ったライナーの強襲で、3塁手がボールをはじいた。
ところがそのボールを空中でショートがつかみ、2塁に投げてダブルプレーとなった。
この奇跡のようなプレーが無ければ、日本はアメリカに負けていただろう。

金メダルが確実と思われていた3人の選手が、初戦で敗退したことも話題となった。
「オリンピックには魔物が住む」と言われているそうだが、残念であった。
体操の鉄棒の内村航平選手は、まさかの落下。バトミントンの桃田賢斗選手は、良いところが無かった。
水泳個人メドレーの瀬戸大也選手は週刊誌ネタになったのが響いたか?
我々はただ見ているだけだが、選手には大きなプレッシャーも掛かっているのだろう。

私のような年齢になると短時間で勝負が決る競技は良いが、時間の掛かる競技は心臓に悪い。
ハラハラ、ドキドキしながら見るよりは、本当は結果が分かっている競技を後でビデオで見る方が心臓にも良い。でも気になって、そうはならないのが困りものだ。
成績を残せた選手、残せなかった選手、テレビで見ている観客、オリンピック関係者、ボランティアの人達、そんなみんなに、それぞれの「宴の終り」がやって来た。

北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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01/27(木) スノースポーツをストレスなく楽しんでいただきたい! 〜スポーツたきぐち “ Ski & Board Tuning Service Center “ @倶知安町
北海道の冬と言えばパウダースノー! そしてスノースポーツですよね。 そこで、「世界一のパウダースノー」として有名になったニセコエリアのダウンタウン 倶知安町において、長年、地元に根付いた経営をされている ” スポーツたきぐち “ を訪ねました。 ↑お話をしてくださったのは、スポーツたきぐち 専務取締役 企画販売部長 滝口 和久 氏です。 滝口専務は小さい頃からアルペンスキー競技をされていました。 赤と青のポールを立てて、その間を回転し潜りぬけながら滑るスピード競技です。 ですので、スキーヤーの気持ち、道具の取り扱い方、その土地の気候を含めた雪のコンディション、斜面状況、その他スキー(スノーボードも)に関するあらゆることに精通されています。 “ スポーツたきぐち “ は、スポーツ用品全般を取り扱っていますが、今回は店舗の方ではなく、スノースポーツマテリアルのメンテナンス部門 “ Ski & Board Tuning Service Center “ の方でお話を伺いました。 「メンテナンス部門 “ Ski & Board Tuning Service Center “ ができた経緯とその想いを教えていただけますか?」 筆者特有のいきなり直球&核心的質問を投げかけました。 そんな唐突な問いに対して、とても詳しく丁寧に応えてくださった滝口専務です。 ↑年間1000台以上の板をチューンナップされています。 アルペンスキー・テレマークスキー・スノーボード・クロスカントリーなど、スノースポーツのあらゆる板をメンテナンスされています。ビンディング・ブーツの不具合などもご相談ください。 「Ski & Board Tuning Service Center(以下 Service Center)が出来たのは2019年5月です。” スポーツたきぐち “ は1964年創業、地元密着型のスポーツ店として今日まであり続けてきました。レンタル部門は以前からありましたが、商品については『売るだけではダメ』だ、何か付加価値を付けるサービス体制を作らなければ!と常々考えていたことを実行に移したのがService Center でした。」 ↑用途に合わせて様々な器具・機械が並びます。 おそらく、” スポーツたきぐち “ 創業当初は全国にもたくさんあったであろう地方のスポーツ店も、量販店の出現により徐々に減り、人口減少と少子化により廃業を余儀なくされた店が多いと思います。 そんな中において、今もしっかりと地元に根付いて存在しているということ自体が偉大なことです。 「10年くらい前からお客様のニーズに変化が現れました。 その主な理由は外国人観光客(スキーヤーやスノーボーダー)の急増です。 以前はスポーツ店とチューンナップ店は別々に存在するか、ホテルのレンタルコーナーでチューンナップを行うことが多かったのです。 ところが、『明日使いたい』とか『この後すぐ使いたい』という要望が徐々に増えました。 けれどもそのニーズに応えられる所はありませんでした。 外国人に限らず観光客は短い滞在期間でスノースポーツをしたい!という思いで訪れています。 それなのに、道具に不具合があって滑ることができないのはお気の毒です。そんな様子を見聞きするうち、顧客の細かいニーズに応えて差しあげたい! なんとかストレスなく滑れるようにして差しあげたい!と強く思うようになりました。」 滝口専務とお話しをしていると、「〜して差しあげたい」という表現がしばしば出てきます。とてもサービス精神旺盛な優しい方なのです。 筆者もスキーヤーですので分かりますが、チューナップ店に持ち込み「この後使いたいから直ぐに仕上げて!」と言って対応してくれるところは他に耳にしたことがありません。 こんな風に考えて取り組まれていらっしゃることは有り難いことです。 ↑エッジを研ぐ機械です。これがあるところは日本で何軒もないそうです。 この他の機械は全て、スキーだけでなくスノーボードも扱える構造になっています。 ↑中央のドームの中では板が通過しながらエッジが研がれていきます。 ↑サンディングマシンです。滑走面をフラットにする機械です。 ビンディングを付けた状態でも通すことができます。 ↑サンディングマシンにかけた後、水平を測ります。 「従来、チューンナップ店はスキーメーカーとのタイアップのもと、競技スキーヤーのためのストラクチャー(滑走面に付ける溝のこと。滑走面に小さな溝を削ることで滑走性を妨げる水分(摩擦熱で溶けた雪)を効率よくコントロールできる)を入れるための店が多かったのです。けれども道具が多様になり、パウダー用の板やカービングタイプの板などの出現で、スキーヤーの志向にも変化が現れました。 スノーボードもしかりです。 また一方で、ホテルでのチューンナップは機械の音が煩いとお客様からのクレームが絶えなかったそうです。 結果、ホテル内で整備を行うことはなくなりました。 このように、ニセコエリアでもニーズが変化し多様化する中で、メーカーとタイアップしてチューンナップを行なっていた店は、それに応えるためには機械を入れ替えなければいけないという問題(板が太いと既存の機械は使えない)が生じました。 けれども機械の入れ替えには莫大なコストが掛かります。 結局、諦めて廃業せざるを得ない店が出てきました。 そして追い討ちをかけたのが今もなお続くCOVIT19でした。」 ↑ストラクチャーを入れる機械です。ダイヤモンドの砥石が入っています。 こちらももちろんスノーボードの板も扱えます。 これらのことは、地域の課題であったと同時に、顧客ニーズになんとか寄り添えないだろうか…という滝口専務の想いを具現化するチャンスでもあったのでしょう。 販売からレンタル・メンテナンスまで一貫して顧客に寄り添う体制を作ることで、レギュラーチェーンとの差別化を図ろう!と ” スポーツたきぐち “ は高額投資を決意しました。 高価な最新の機械を何台も導入し、店舗とは別棟にしてメンテナンス専門の場所として作ったのです。 “ Ski & Board Tuning Service Center “ の誕生です。 「実はもう一つ、Service Center を作った理由がありました。 スキーもスノーボードも道具が高価ですよね? ブーツと板を揃えたら10万円は下りません。 せっかく買っていただいても、滑った後に手入れをしなければ直ぐに傷んでしまいます。 傷んだ道具は滑り辛く上手くならない、上手くならなければ楽しくない。 それで結局買い換えるか止めてしまう。 その負の循環を断ち切って差しあげたい! 楽しくスノースポーツを続けられるようお手伝いがしたい! 道具が長く使えるようにお手伝いをしたい! そんな想いがありました。」 今、どこの企業もSDGsへの取り組みが盛んです。 “ スポーツたきぐち “ としても、企業としてどんな社会貢献ができるか?と滝口専務は常時考えていらっしゃるそうです。 それが一つに「物を大切にするお手伝い」なのでしょう。 物を売る者としての責任を、販売部門・メンテナンス部門・レンタル部門を通して一貫して顧客に寄り添うスタイルで果たす。 その上で、持続可能なスノースポーツ業界を目指しているのです。 これは、スノースポーツに精通し、世界のニセコを有する倶知安に根ざした “ スポーツたきぐち “ だからこそできることなのかもしれません。 ↑このような制度もあります。試乗会だけでなく、もっと乗ってみなければわからない。 乗ってみたらとても良かったから手に入れたい。そんな方にはRent&Buyがおすすめ。 ↑ワックスもチューンナップ道具も揃えたけれど、使い方や整備の仕方が分からないという方向けにこのような企画もあります。 「さらに、SDGsの観点から言えばワックスにも注目しています。現在販売に力を入れているのはヴァウチというフィンランドのブランドです。 こちらは環境に配慮されたフッ素不使用品です。 フッ素不使用はFIS(国際スキー連盟)の規格にも合致しています。特長としては寒い地域に適していて、ノルディック競技はもとよりアルペン競技にも『滑るワックス』として定評があります。 また、ウェアなどもリサイクルの生地や糸などを使用した物も仕入れるようにしています。 実際に10年ほど前から欧米からのお客様はそういう環境に配慮されたものを求められる傾向にあります。」 ↑上の写真が世界的にオフィシャルをとったヴァウチのワックス。 日本国内の販売シェア80%をスポーツたきぐちが占めます。 ↑滑走面のケバを取り、ワックスをかける機械です。丁寧な作業をされる滝口専務。 ↑上の機械でワックスをかけた後、この機械の赤外線で浸み込ませます。 ↑Service Centerのスタッフは3人。 左から、スポーツたきぐち 専務取締役 企画販売部長 滝口 和久 氏。 右はアドバイザリースタッフ 江川 信以 氏。ニセコパウダープロスキースクール&ニセコテレマークスキースクール現校長。 中央はカスタマーサービススタッフ 竹花 健汰 氏。元スキージャンプ選手。 全員、スノースポーツに精通しているスペシャリストたちです。 このように、全力でスノースポーツをサポートする会社 スポーツたきぐち。 そして “ Ski & Board Tuning Service Center “ 。 「もっともっと、スノースポーツをストレスなく楽しんでいただきたい!」 という想いのもと、スポーツたきぐちは、日本だけでなく、あらゆる国のウィンタースポーツ愛好者たち一人一人に寄り添いつつ、トータルサービスを目指している会社です。 北海道の地元密着企業。 存在し続けてくださることが嬉しく心強いです。 スポーツたきぐち https://www.spotaki.co.jp スポーツたきぐちサイバーショップ https://shop.spotaki.co.jp ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2022年)
Rietty
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