私の菩提寺の「築地本願寺」から、封書が届いた。
このお寺の「「築地本願寺倶楽部」の会員になっていると、毎月1回、小冊子が届く。倶楽部の年会費は不要だが、会員数は2万9000人もいると知り私は驚いた。


それとは別に今回は「安心シニアライフ 第1回エンディングフェア築地本願寺」のお知らせだった。「エンディング」と英語で来たが、これは日本語ではなんと言えば良いのかなー?



「エンディングフェア」の案内。


私はこのお寺の門徒になり、築地本願寺倶楽部にも入会した。
そして以前のお寺と違って、「金取り主義」でないとことが気に入っている。
築地本願寺の住職に当る宗務長の安永師は、以前は経営コンサルタント会社の社長だった人だ。
だからお寺の古い体質を改革し、現在の繁栄の基を築いたのである。



封書には親切に「葬儀社」の案内も。


お寺では珍しい「ポイント制度」も導入している。
築地本願寺倶楽部の会員カードをお参りの時にセンサーに当てると、ポイントがもらえる。また境内のレストランで飲食をするとポイントと同時に、10%の割引き特典がある。
ポイントを貯めるとどうなるかまでは確認していないが、葬儀費用の割引でもあるのかな?



封書には親切に「相続税の相談」の案内も。


今回の封書に同封されていたのは、「エンディング・フェアのお知らせ」、「葬儀社の案内」、「税務案内」、「生前整理の案内」、「旅館の案内」、「TUKIJIアカデミーの案内」だった。
元気な内の温泉旅行と仏教の勉強、亡くなる前の生前整理、そして亡くなった後には葬儀社、相続税相談と至れり尽くせりである。


父が亡くなった時は、これらを全て私は手探りで行なったので、とても大変だった。私は若くて何も分からなかったので、かなり暴利を貪られたかもしれない。



封書には親切に「生前整理」の案内も。


築地本願寺にはかなりの人数の僧侶がいる。
そして彼等全員が給料制でお勤めをしているので、生活基盤は安心のようだ。
若い僧侶の多くはお寺の跡継ぎのようで、一定期間を築地本願寺で修行しているらしい。
そのせいか若い女性僧侶もいるし、多種多様な才能の持ち主がいて、中には英語で説教をする僧侶もいる。



封書には親切に「旅館」の案内も。


誰でも本当に困った時は、神仏に頼りたくなる。
私も現役の時に1度だけ、どうにもならなくなり、そんなことがあった。
「苦しい時の神頼り」という言葉があるが、なぜか「苦しい時の仏頼り」は無い。

ある時、僧侶が書いていた。『お寺は亡くなった方をお祀りしている場所ですから、お願い事をしてはいけません。「安らかにお休みください」と言って下さい』。



「TSUKIJIアカデミー」はお寺のカルチャーセンターである。


その時は「なるほど」と思った。
私がお願いしたのがお寺か神社か忘れたが、御利益があったのか、或いは努力の結果、事態が好転したのかは定かではない。

一方で、人はお願い事が叶わないと「神も仏も無いのか!」と怒ることになる。
人間なんて勝手なもので、いつもは無関心なのに、都合の良い時だけ神や仏が必要になるのである。
こういう感覚はキリスト教やイスラム教では、どうなんだろう?



境内にあるレストラン「紫水」のランチ「鳥どん」(980円)


(おまけの話)
以前のブログで「死にざま 生きざま」を書いたら、コメントが寄せられた。
アメリカのShinjiさんからは、次のような日本では珍しい習慣を知らせて来た。
『こちらでは死ぬとobituary(死亡記事)を新聞や知人に発表したり、葬儀やメモリアルサービスの時に、その人の人生を俯瞰するような文章が読まれます』



築地本願寺の正面(日本では珍しい石造りのお寺)


『これを死んだ後に誰かが書くのは大変だから、生きている内に自分で書いておこうというムードが私の友人関係で高まっています。自分のことは自分が一番よく知っているし、他人に迷惑をかけないし、これはいいアイディアだと思います。まあ、就職する時に履歴書を書くように、この世とのお別れに人生一代記総履歴書を書くのも、けっこう楽しいんじゃないでしょうか?』。


浄土真宗の宗祖の「親鸞聖人像」


ウーーン、自分で自分のことを書くのは難しいよなー。
履歴を盛り過ぎれば、葬儀の時に友人達にバカにされそうだし、人によってはマイナス点は書かないだろうし、私なら悩むなー。それで思い出したが50年以上も前のことだが、私の父が亡くなった時に税務署に提出する相続税の申告書に、今では考えられないような書類の提出が義務付けられていた。

それが今回の話に登場する人生一代記総履歴書だった。
父は早く亡くなったので私は父の履歴を殆ど知らなかったので、母に聞いたり、親戚に聞いたりしたことを思い出した。



堂内は和風で、金張りである。



伊達季節移住のススメ 心の伊達市民 第一号

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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