お彼岸になり、私の菩提寺の築地本願寺から「秋季彼岸会の合同法要のお知らせ」がメールで届いた。
私が築地本願寺に持っているロッカー式納骨堂には、いまはまだ誰も入っていない。
最初に入るのは「私」と決めている。
そこでコロナで父母の墓参りを2年もパスしているので、緊急事態宣言も開けたので墓参りに行くことにした。



JR八王子駅


10月10日に家族と一緒に、父母の墓参りに八王子の奥まで行った。
コロナのせいで墓参りはご無沙汰していたが、同級生のY君にも会いたいので出掛けて行った。勝どき駅から大江戸線で新宿に出て、そこからJRに乗り換えて八王子駅で降りた。
お線香は家から持って来ているので、駅ビルで花を買った。





京王バスを「山田」で降りる。


そして八王子駅南口から、調べておいた京王バスに乗り山田で降りた。
目指すお墓は、バス停からは15分くらい歩く。家からは2時間近い墓参り旅行である。途中には立派なお寺があり、たまにそこにもお参りしていた。
記憶ではこの少し前の時期には、お寺までの途中の土手に彼岸花が咲いていたのを思い出した。



バス停から徒歩15分の臨済宗南禅寺派「西笑院」


父母のお墓がある寺は小さな寺で、途中の立派なお寺を見た後では、かなり見劣りがする。
しかしこのお寺は父の先祖がスポンサーになって建立したので、寺に入る石段には寄贈者として先祖の名前が彫ってある。


門を入ると、そこには普通の民家がある。
知らない人は『本堂はこの奥にあるのか?』と思うが、実はこの寺は自宅と本堂を兼ねているので中には入れないのである。法要のある時だけ、廊下の曇りガラスを引き戸を開けると本堂がある。



寄付者「橋本完治」と先祖の名前が刻まれた石段。


私は勝手知ったる水汲み場で、手桶に水を入れて父母の墓の前に立つ。
今回は久し振りのお墓参りなので、墓石、花立、線香立てなどを入念に洗う。
そして亡き両親に近況報告をする。現役ではないので、大した報告も無い。


私は築地本願寺に墓を買ったので、「ここには入らない」と詫びて墓石に向って拝む。お墓にお願い事もいけないと思い、「安らかに」だけつぶやいて墓参りは終った。



門を入ると大きな釈迦如来像が出迎えてくれる。


父の命日の10月10日はなぜか雨が降らない。こういうのを「特異日」というのだそうだ。父の葬儀の時にこの寺の修行の足りない住職は、正座が長く続けられなくて貧血で倒れた。その時の住職は未婚で、まだ教師と兼業であった。


母の葬儀の時は葬儀場に来る途中で交通事故を起こしてしまい、1時間遅れで代りの僧侶が来た。父母の葬儀で全く役立たずだったので、墓参りの時も勝手にお参りをして帰って来る。



なにか不明の木製仏像がある。


墓参りとは不思議なものである。
お参りをしただけで、なにかモヤモヤしていた義務感が達成されたような気になる。「近い内に、そちらに行きますよ」と告げて、バス停に向かう。

田舎のバスは1時間に1本か2本なので、逃すと大変である。しかもタクシーも通らない。定時より5分以上も遅れてやって来たバスに乗り、また八王子駅に出た。



墓石を洗い清めたあと。


(おまけの話)
墓参りのことを豊田市に住む同級生のY君に知らせたら、すぐに次のような返信があった。
『10月10日の来豊を歓迎しております。昼ご飯は三多摩では有名な藤田のうなぎです。予約をしておきます。豊田駅から車で移動する予定です。終ったら、高倉町コーヒーでゆっくり休んでください』。
私と同じ年齢なのに、メールにやたらと絵文字が入っている。孫が同居しているだけあって、気が若い。



豊田駅に出迎えてくれたY君のお洒落な車


バスで八王子駅に出て家族と別れ、そこから1つ隣の駅の「豊田」で降りて2年ぶりにY君に会った。洒落たフォルクスワーゲンで迎えに来てくれたY君の車に同乗し、予約してある鰻屋「藤田」に行く。
大きな店なのに大繁盛で、席待ちの人がいる。緊急事態宣言明けの日曜日だからかもしれない。

メニューを見ながらY君に『いつもはどれ?』と聞くと、一番高い「山」を指差した。出て来た「うな重」は大きく、蒸し、焼き、タレとも満足の1品だった。



「藤田」の「うな重/山」(3960円)


「うな重」の次はコーヒーで、「高倉町珈琲」という聞き慣れない店だった。
これは営業スタイルとしては、都心の「コメダ」と同じで、食べ物メニューが豊富である。Y君のお勧めの「塩ミルクキャラメル」というケーキとコーヒーを注文した。

会話はどうしても健康とボケになってしまう。まだお互いにボケの心配は無さそうだが、でもこれもボケかもしれない男同士の会話だから安心はできない。Y君は80歳が目標だったが、それをクリアしてしまったので、次は85歳にしたようだ。これは私と同じで、そこで打ち止めにしたい。



高倉町珈琲のケーキセット(1010円)Y君の奢り。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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