昨年の今ごろのことだが、私はマンションの友人のXさんと裏磐梯へ紅葉の写真を撮りに行くことになっていた。写真のプロが経営しているペンションを、Xさんが見付けて2泊3日で予約をしてくれた。


ところが日にちが近付いて来たら、慎重なXさんは『新型コロナで緊急事態宣言が出ているので、他県への移動は控えよう』と言い出して中止となってしまった。



高速道路の正面に磐梯山が見えた。


10月に入りXさんからメールで、『昨年、計画していたペンションに予約のキャンセルが出たので、一緒に行かないか?』と連絡があったのですぐにOKをした。
私は「誘われたら断らない」ことにしているからだ。


今回の旅は裏磐梯のペンション「バディ」に2泊して、初日は午後から、2日目は終日、3日目は朝の内をカメラマンのオーナーの案内で撮影スポットに案内してもらう企画である。写真に拘るXさんらしい企画である。



早お昼を食べたレストランの大きな窓から紅葉は無かった。


午前6時にマンションを出て、東北自動車道を一路、裏磐梯に向かう。
天気予報は3日とも「晴れ」だったが、現地に行ったら天候が怪しくなった。
ペンションのチェックインは午後2時なので、それまでアチコチ見に行くことにした。
ところが計画していた雄国沼への道路が前日からの降雪で、通行止めとなっていた。



レストランの向かいで、やっと見付けた紅葉。


そうなるとやることが無いので午前10時半だというのに、『昼飯にしよう』とXさんは言う。
仕方ないので食べたくは無かったが、レストランに入り食事をした。


店は客席から外の光景が見えるように、大きなガラス窓がある。
しかし全く紅葉をしていない。店の人に聞いたら、『例年なら窓から素晴らしい紅葉が見られるのですが・・』と申し訳なさそうに話していた。


磐梯山ゴールドラインも紅葉は殆ど無かった。


食後に店で聞いた磐梯山ゴールドラインを走って、紅葉を探すことにした。しかし紅葉にはまだ1週間以上は早いようで、一部しか紅葉していなかった。

少し前の万座温泉でも、『紅葉に1週間から10日早い』と言われたので同じことが起きた。
仕方ないので、チェックインには少し早いがペンションに向かう。



遠くに見えた名前の分からない山は昨夜の雨が雪になった。


目的のペンションは町からはかなり奥の方で、ペンション村の一角にあった。
崖の途中に建てられたような建物で、道路から石段を下りる。
オーナーの奥さんが出て来て部屋に案内してくれた。4人部屋を2人で使用するようだ。


この日のお客は我々を含めて6人のようで、別室で午後2時からオーナーのカメラマンが今までに撮影した写真をスクリーンに映して見せた。
他の4人は常連客のようで説明が無くても分かっているようだが、私たちはなにがなんだか分からない。



宿泊先のペンション「BUDDY」


そしてオーナは『午後3時に出発します』と言って、事前説明会は終った。
我々は『どこへ行くのか?』、『何を撮影するのか?』、『何時に戻るのか?』の説明が無いので分からない。でもここでは新人なので、黙って従うことにした。


天気はあまり良くない。山の天気は変り易いので、晴れ間が出たと思うと厚い雲に覆われる。
ペンションの駐車場に植えられた「もみじ」が赤く紅葉していたが、これからどこかもっと綺麗な紅葉の撮影に行くのだろうと思っていた。オーナーのカメラマンの説明不足はこれからも続く。



Xさんの愛車「VOLVO」


(おまけの話)
午後3時に10人乗りのマイクロバスに6人が乗って、カメラマンの運転で出発した。
最初は我々2人が午前中に行った、八方台の先の「ススキ」の撮影だった。
道路からは全く見えなかったが、ガードレールを乗り越えて藪の中を進むとパッと開けた場所に出た。


そこは農道なのか、トラクターが通ったような轍の跡があった。
その両側に素晴らしいススキの林が続く。全員がペンションで借りた長靴を履いている。
これはこの先もズーとお世話になる長靴である。



ススキ原がズーと続く。


1時間くらいそこで撮影時間があったが、集合時間の説明は無い。
私は30分もしないで飽きてしまい、車に戻って休んでいた。
やっと全員が揃い車が出発したが、どこへ向かうのか分からない。でも我々以外の4人は分っているようだ。着いた場所は桧原湖の、ペンションに割合に近い湖畔だったようだ。これは後で調べて分かった。



向かいの山は磐梯山か?


ここで2つの小島の間に沈む夕陽を撮影するのだと、現地に着いて分かった。
しかし空には雲が広がり、夕陽を撮るのが難しそうだった。
ところが幸運なことに、夕陽が沈む瞬間に雲に切れ目が出来たのである。
私はその一瞬を捉えて撮影したが、他の4人は未練たらしくいつまでも車に戻って来なかった。


午後6時半にペンションで夕食となり、Xさんは疲れたのか午後8時に寝たしまった。
私も電気を消す必要があるので、付き合ってベッドに入ったがとても寝られなかった。



小さな島と島の間に見えた桧原湖の夕陽


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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