心の伊達市民 第一号

マンホールの蓋を探して 

毎日の出掛ける場所に悩むようになって久しい。
なにしろ毎日、出掛けるのだから、そうは行く場所も無い。
我が家を出て3~4時間で帰って来ようと思うと、県外や多摩地区には行けない。
そうなると行ける場所は東京23区で、ほとんど行ったことのある場所だからブログのテーマにも困る。



中央区で見付けた「防火水槽栓」は消防士の絵柄。


そんな時に雑誌に「デザインマンホール」の話題が出ていた。
丁度、ウォーキングにも最適だし、ブログのネタにもなると思ったのだが考え直した。


今回は多摩地方に住む友人達に働き掛けて、彼らの地元のマンホール蓋の写真を撮って送ってもらうことにした。マンホールの蓋のことなど気にしている人は稀なので、多分、彼らも自分の地元にデザインマンホール蓋があるのを知らないのではないかと思ったのである。



国分寺市の「H-ⅡBペンシルロケット」のマンホール蓋。


デザインマンホール蓋のある区市町村を調べてみたら、都内は意外に多くはない。
都内23区でも、9区にしか存在していない。かえって都下の方が多いという事実があった。
私の住む中央区には色付きのマンホールが無かったのには、ちょっと寂しかった。


そしてしばらくして友人達の地元である国分寺市、多摩市、青梅市、日野市のデザインマンホール蓋の写真が送られて来たのであった。



マンホールの蓋にH-ⅡAの詳しい説明書きがある。


国分寺のOさんからは、非常に興味深い写真と説明が送られて来た。
【国分寺にはロケットを開発順にデザインしたマンホールが12ヵ所にあります。現在、早実のある場所は昔の銃器工場跡地で、その半地下の試射場跡を使って東大の糸川博士がペンシルロケットの水平発射試験を始めたことから「日本の宇宙開発の発祥の地」とされています】。
「早実」とあるのは「早稲田実業」のことで、あの王貞治選手の出身校である。



多摩市の「キティちゃん」と「ラスカル」(上は雨水、下は汚水)


次に送ってくれたのは多摩市のKさんからで、次のような説明があった。
【ここはサンリオ・ピューロランドがあり、駅周辺はキチィちゃん一色です。駅近くにキチィ―ちゃんデザインのものが3種ありますが、自転車に乗ったものは見つかりませんでした。駅前の関戸公民館前に「ラスカル」のデザインのものが2種あります】と、13枚もの写真を送ってくれた。


彼は水彩画の趣味があるので、上野へ行った時に見付けたマンホールの蓋の写真も送って来た。



市町村によってはマンホール蓋カードを発行している(多摩市)


3番目に送ってくれたのは青梅市のSさんからだった。
【「ゆめうめちゃん」は青梅市の花であるウメの花がついたステッキを持ち、着物には多摩川、ウグイス、花火など市の名物が描かれた公式キャラクターです。地元青梅市出身で市親善大使のタレント「篠原ともえさん」がデザインしました】。


彼は車の運転を止めたので、撮影に行くには家族の協力もあったと思う。
私の思い付きの企画で面倒を掛けてしまい、申し訳なかった。



青梅市の「ゆめうめちゃん」


最後は日野市のYさんからだった。
【日野市に縁の深い新選組の土方歳三のマンホールを探しに行ったのですが、見付かりませんでした。「緑と清流の町」とのキャッチフレーズから、カワセミが市の鳥に指定されています】


今回のブログは友人達の協力で出来上がったが、今までで初めての企画だった。
途中で写真の催促などもしてしまい、友人達にはかなり迷惑を掛けてしまった。
こういうのを「他人の褌で相撲をとる」と言うのだろうか?  協力をありがとう。



日野市の「カワセミ」


(おまけの話)
マンホールの蓋といえば、有名な東京オリンピックの記念デザインマンホール蓋がある。
以前のブログにも書いたが、2019年12月19日にたまたまお台場を通りかかったら、このマンホール蓋の設置のセレモニーをやっていた。


そこで遠くから式典を見た後に、実際の設置のセレモニーも見たのであった。
あれから2年近くが経ったが、『あのマンホール蓋はどうなったんだろう?』と気になっていた。


【東京五輪記念デザイン・マンホール】・・・https://mushanavi.com/blog/jiyujin/index%EF%B9%96S=48241.html



東京オリンピック・マンホール蓋(日比谷公園)


東京都下水道局のHPを見ると、設置期間は「令和2年9月末まで」となっている。
東京オリンピックが1年延期となったことにより、撤去も1年延期のはずと考えた。
そこで確認の為に、東京都下水道局にメールで「現在はどうなっているか?」を問い合わせてみた。


すると係員から電話があった。私が本年度の「下水道モニター」になっているのが分ったらしい。
そして『現在の計画では10月末まで設置し、その後は他の場所に移動させます』という話だった。



東京オリンピック・マンホール蓋(お台場)


それなら撤去される前に、もう一度、見ておこうと考えて「お台場」と「日比谷公園」に行ってみたのである。日比谷公園のマンホールは人通りが多いために、かなり汚れていた。
一方でお台場の方はあまり人の通らない歩道にあったので、以前と同じ程度の色だった。


これらは10月末には撤去されて、もとの味気ないマンホールに戻った。
私はその場でしばらく様子を見ていたが、オリンピックが終ればみんな忙しいので足元のマンホールを見る人は誰もいなかった。



東京オリンピックの記念蓋が外されて、普通の蓋に戻った。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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