心の伊達市民 第一号

ブログ閉鎖中の話題(2018年3月16日)


2005年に出版されて大ヒットした本に、藤原正彦氏の書いた「国家の品格」がある。
それにあやかろうとして、次々と「〇〇の品格」という本が出た。
二匹目のドジョウを狙ったタイトルの本に「品格」があるのか疑問だ。
そんな時に中央区の図書館で目に付いた本に「シニアの品格」があった。



「シニアの品格」・・・★


「シニアの品格」は読んでみたら、私の予想と違って小説だった。
大手企業でNY支店長まで務めた男が部下の起こした不祥事で自分の考えていた将来を潰されて、若い課長の下で愚痴る毎日を過ごす。ある時、テニススクールで出会った老人との交流でシニアの品格に気が付くという話だが、あまり面白くなかった。



「退屈の愉しみ方」★★      「幻の黒船カレーを追え」★★



小説の内容はともかく、「あの人は品が良い」というのと、「あの人は品格がある」というのは少し違う。「品」より「品格」の方が上のような気がする。
「格式が高い」とか「別格だ」いう言葉があるように、「格」というのは身分や程度にまで及ぶ言葉である。私は「品が悪い」と言われたことも無いが、自分でも「品格がある」とは思えない。



家族に媚びないポアン(左)とペッパー(右)には品格がある



私の住むマンションの知り合いに、80歳の品格のありそうな男性(Nさん)がいる。
知り合った頃から今まで、外出の際はいつもダブルの背広でネクタイ姿である。私が「いつもキチンとしていますね」と言うと、「これしか持っていないんだよ」と言う。
段々と親しくなり色々と話すようになり、Nさんの素性が分かって来た。
生涯を通して会社勤めをしたことなく過ごし、株式投資だけで人生を過ごして来たそうだ。




どうやら私の勘ではNさんは昔は総会屋だったのではないかと、私は疑っている。
自分でも言っているが、「私はケチ山ケチ男なんだよ。外食なんか何年もしたことがない」と言っていて、私と道で出会う時の買い物も背広姿である。
「食料品も自分で買いに行くんですか?」と聞いたら、「女房に行かせると、無駄な買い物をするからなー」と言った。見た目と品格が一致しない珍しい人である。



Kさんの水彩画【サクラダファミリア(バルセロナ)】


(おまけの話)
私は引退後、残りの人生をどのようにして過ごすかを探して、タイ北部のチェンマイに女房と2人で4年間通ったことがある。ホテルに10日間滞在して、毎日ゴルフをして過ごした。
その時の経験で、私達は後進国で老後を過ごすことを止めたのである。



【市電(バルセロナ)】



チェンマイでは時々、夕食を食べに町の中心部にある屋台街に行った。
するとタイの若い女性を連れた怪しい日本人が近付いて来て、なんだかんだと話し掛けて来る。
彼らは自慢たらしく、「日本の年金で、こんな生活が出来るんだよ」と言う。
この光景を見て、私の子供の頃の嫌な経験を思い出した。



【風車群(コンスエグラ)】


私の子供の頃は進駐軍と言われたアメリカ兵が、日本とアメリカの為替と経済格差を利用して、日本の若い女をオンリーにして札びらを切っていた。
この光景を見るのが子供心にとても嫌だったし、無性に腹が立った。
それと同じことを日本人のシニアがチェンマイで行っているのが、私には許せなかった。



ハワイ天台宗の了寛大僧正の絵説法から。


ところがそれから15年が経過して、タイに住む日本の老人問題がニュースとなっていた。
あの頃はシニアと言われてまだ元気だった日本の男が後期高齢者になり、タイも経済発展して為替も当時から比べるとかなり円安になってしまった。だから当然だが、タイでも日本の年金では生活できなくなった。





彼らは現地で病気になり、お金も無く、【タイで困窮する日本の老人達】というニュースで、異国で孤独死しているという悲しい話を読んだ。
因果応報と言うべきか、他国を見下した報いがここに出ている。
外国で老後を過ごすなら先進国を選ぶべきで、そのお金が無いのなら日本で静かにしていろ!
誰でも「老後の品格」を保つのは、思った以上に難しいことなのである。


            




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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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