「竜舌蘭(りゅうぜつらん)」という名の花を知っているだろうか?
少し前に概略は書いたが、今回は竜舌蘭が遂に咲いたという話である。
私はそもそも竜舌蘭という言葉さえ知らなかったのであるが、2月初旬のある時、facebookの「中央区いいねっ!」に、「築地川銀座公園の竜舌蘭が咲きそうです」という記事を見付けたのである。



2月8日の竜舌蘭(全部で6本植えてある)


2月8日に、私は図書館に行く途中にある「築地川銀座公園」を覗いてみた。
公園の中にはシュロのような植物が6本、植えてあり、中心から5メートル以上の茎が伸びていて、そこから横に枝が出ていて、そこに6本とも花の蕾らしきものが見えた。近寄ってみたら、まだ開花はしていないようだった。


Google Lensを蕾に向けてその場で調べたのだが。ネットの説明では「松」と出てしまう。
でも半信半疑ながら「これが竜舌蘭だろう」と思った。別の日によく見たら説明文があり、【アガベ・ベネズエラ、科名(リュウゼツラン科)、属名(アガベ属)、竜舌蘭の仲間になります】と書いてあった。



まだまだ咲きそうにない(2月8日)


中央区のホームページによると、公園の改修により、この竜舌蘭は2018年に植えられたようだ。
そうなると数十年どころか、たった4年で咲いたのである。 これは一体、どうしたんだろう?
ネット情報では『竜舌蘭は学名「Agave americana」といいます。Agave(アガベ)は、 ギリシャ語の「高貴な、貴族」が語源です。葉のしぼり汁を醸造してテキーラが作られます。花はめったに咲かないで、5m以上の花柱が伸びて来ると70年で一度の花が咲きます。花が咲くとその後で、竜舌蘭は枯死してしまいます』



全体が少し黄色くなって来た(2月18日)


竜舌蘭が見られるのはメキシコを中心に米国南西部、中南米の熱帯地区で、自生しているそうだ。
また竜舌蘭はテキーラの原料としても有名で、メキシコの酒「テキーラ」というのはメキシコの地名だと初めて知った。
以前にアメリカのニューメキシコ州を旅行した時にテキーラを舐めてみたが、酒の飲めない私には強烈過ぎて飲むことは出来なかった覚えがある。



6本の竜舌蘭の様子(2月22日)


2回目に龍舌蘭を見に行ったのは、2月18日だった。
その時は前回より蕾が膨らんだような気がしたが、果たしてどうか?
私の開花予想は1週間後の25日だが、果たして当たるかどうか?
なにしろ70年に一度のことなのだから、1週間なんて竜舌蘭に言わせれば「一瞬だ!」であろう。
3回目は2月21日に行ったが、寒い日だったのであまり変化は無かった。



蕾の先端からなにか見えて来た(3月1日)


2月22日にマンションの友人と新橋に「うどん」を食べに行った帰り道に、築地川公園に立ち寄った。
2人とも龍舌蘭という花は知らなかった。私には、これで4回目になる。
私が『この花は50~70年に1回しか咲かないんだぞ!』と話したら、『それは良い冥途の土産が出来た』とジジイ臭い返答があった。


しかしこんな近くで、しかも50~70年に1度しか咲かない花を見られたのは、運が良いのだろうか?
日本の竹は60~120年に一度咲くようだが、私は子供の頃に見たことがある。ほとんどの日本人は竜舌蘭の花も竹の花も見られずに死ぬのだから、私は運が良かったと思おう。



蕾の先からプロペラのような花が伸びてきた。(3月6日)


その後も何回も見に行った。そしてやっと開花を迎えたのが3月6日で、遂に開花したのである。
さんざ待たされた割にはメキシコの花にしては地味で、期待し過ぎた感じがあった。
竜舌蘭は下から順に上に咲いて行くそうだ。だからしばらくは花を楽しめそうだ。


それにしても70年に1度しか咲かない竜舌蘭に、近くで、しかも同時に6本も見られるとは奇跡に近い。
これが異変ではなく、私にとっての幸運であって欲しいものだ。
マンションの友人達にも知らせてあげたら、みんなからとても喜ばれたのであった。



このプロペラのようなものが花なのかは不明(3月6日)


(おまけの話)
マンションの友人Fさんは香川県出身で、讃岐うどんには「一家言」ある男である。
私は昼飯にうどんを食べることが多いので、本場出身のFさんの評価が知りたかった。
そこで私はもう1人の友人を誘って、2人のまだ知らない新橋の讃岐うどんを食べに行った。


香川県出身のFさんが食べた後に言った評価は『うどんは良い。汁の出汁が駄目』だった。
さすがに本場育ちの人は採点が辛いと思った。



新橋までは東京BRTに乗って行った。


この店には私は時々、行くのだが、コロナ騒動が始まってからは1度しか行っていなかった。
その理由は店長がマスクはしているのだが、大声で「いらっしゃい!、ありがとう御座います」と言うからだ。私はマスクをしているからといって、大声を出すのは「まん延防止期間」なのだから気に入らなかった。


そこでネットで調べた本部に、店主の大声の事情を書いてメールを送った。
最近は暇なせいか黙っていられないで、つい投書をしてしまう。これも高齢者の特徴かもしれない。



「うどん」と「かき揚げ」(470円)


するとすぐに本部から返信があったが、その概略である。
『この度は弊社従業員の大声による接客により、ご不快な思いをさせましたこと、謹んでお詫び申し上げます。当該従業員と面談をしました。私共がお客様にマスク着用やアルコール消毒、黙食のご協力をお願いしておきながら、大声で接客を行いお客様に対し不安を与えてしまいました。十分に注意するように指導いたしました』


もっと長い文章だったが、誠意は感じられた。
そして友人達と3人で行った時は、その店長は小さな声で「いらっしゃい」と言っていた。



コロナの影響でお客は少ない。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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