
心の伊達市民 第一号
民泊を考える
ブログ閉鎖中の話題(2018年4月23日)
日本を訪問する外国人観光客が増え続けている。今年は3000万人を越すだろうと思う。
都心や観光地に住んでいないと分からないだろうが、最近の東京は歩いている人は外国人の方が多いのではないかと感じるくらい日本と外国が逆転している。

「ダウンサイズ」・・・★★
特に私の住む地区は東京駅、銀座、築地市場、皇居などがあるので、観光客には東京観光では外せない場所である。すると当然のように、宿泊施設が必要になる。
ところが都心のホテルは宿泊料が高いので金持ち以外は泊まれないし、そもそも予約が取れない。
観光客数と宿泊施設の部屋数のバランスが崩れていて、供給不足の状態が続いているである。

「幸せの絵の具」・・・・★★
それを埋めるのが政府が打ち出している「民泊」であるが、これには問題が多い。
民泊天国のフランスでは、昨年1年間で800軒のホテルが廃業したそうだ。
その理由は「民泊に客を奪われた」からだ。
観光客は「寝るだけだから・・・」という理由で、フルサービスのホテルを必要としていない。

ザ・シークレットマン」・・・・★★
私の住むマンションは管理規約で「民泊禁止」を打ち出しているので、民泊は無いと思う。
時々、見掛けるキャリーケースを引張って歩く外国人は、ゲストルームのお客さんだろう。
事実、私もベトナム人実習生を何回も、私がお金を払いゲストルームに泊まらせている。
しかしながら世間では民泊経営は儲かるし、特別なノウハウも要らないから民泊を始める人が後を絶たない。

「15時17分、パリ行き」・・・・★
欧米によくある「B&B」と民泊は似ているが、違う。
B&Bは「Bed & Breakfast 」の略で、宿泊した翌朝には家人が朝食を出してくれる。
だから旅の情報も得られるし、地元民との交流も出来る。
私は昔、女房とカナダでB&Bに泊った経験があるが、とても楽しかった覚えがある。

「女は二度 決断する」・・・・★★★
ところが日本の都会の民泊はアパートなどのオーナーが「アパート経営より民泊の方が儲かる」という理由で始めるので、収入の少ない本来の住民である日本人の住む場所が無くなって来ている。
短期滞在の外国人観光客は「安く泊まれれば、それで良い」と考えているので、その国の事情までは考えない。アメリカ発のシェア・エコノミーは日本の言葉では「他人の褌で相撲をとる」と言う。
日本人よ。日本の伝統を振り返り、もう少し品格を重んじろ!

「ラブレス」・・・・★★
最近でも、日本で民泊を利用した事件があった。
アメリカ人が日本人女性を民泊施設に連れ込んで、殺した後にバラバラにして捨てた。
また、民泊オーナーが隠しビデオで宿泊客の寝室の撮影をしていたという事件もあった。
日本には「安もの買いの銭失い」という諺があるが、安ものを求める観光客に「そんなにしてまで日本にに来て欲しくない」と言うと、「人種差別主義者」とか、「ヘイト」と言われるのだろうか?

映画館で。
(おまけの話)
民泊ではないが、日本の3大ドヤ街(東京は山谷、横浜は寿町、大阪は釜ヶ崎)が変貌していると聞いた。ここは以前は日雇い労働者の町で、普通の人は近寄れない場所だった。
昼間から酒を飲むアル中や、行き場の無い犯罪者も隠れていたような場所である。
ところがそこに宿泊料の安さに惹かれて外国人観光客が押し寄せていて、元々の住民である日雇い労働者が泊まれなくなっているという現実があるらしい。

山谷の安ホテル街。(昔はドヤ街と言った)
山谷という地名は現在は無く、台東区清川、日本堤、橋場、荒川区南千住にまたがる地域の総称である。久し振りに、私は山谷の様子を見に行った。山谷は浅草寺から歩けば、15分くらいで行ける。
10年くらい前にも興味本位で見に行ったことがあるが、その時と大分違い町は綺麗になったがガランとしていた。建物も安普請の木造からビルになり、道路で寝ている労働者もいない。
今では日雇い労働者は既に高齢者になり、仕事も無く生活保護受給者になっていた。

宿泊所はどこも玄関先に「1泊2200円」を打ち出している。これには理由がある。
東京都の場合は、生活保護者の住宅扶助金が月額で6万9800円だからである。
山谷に住む人は殆どが若い頃に日雇い労働者だった人で、今では生活保護を受けて悠々自適の生活を送っている。テレビのインタビューでも、彼らは「今が一番幸せだ」と言っていた。
さすがに私も彼らがたむろしている場所には行けず遠くから眺めていたが、危険な感じはしなかった。
その前を外国人観光客の親子が歩いているのが、とても奇異な光景だった。

1ヵ所だけ、怪しい連中がたむろしている場所(左奥)があった(この道は私でも通れなかった)
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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洞爺湖の紅葉
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むしゃなび編集部
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「あなたのまま とっぽとっぽと歩きましょ」作品が語りかける『陶っ歩や』の世界。
伊達市稀府町で陶芸教室を営む『陶っ歩や』さんを訪ねました。 お話を伺ったのは、主宰の木村友子さんです。 大きな目で真っ直ぐに相手を見つめながら、優しく話される友子さんは旭川のご出身。 旦那様のお仕事の関係で転勤を何度か繰り返し、気に入った伊達に移住されました。 「今まで、ピンチや転機の時、いつも周りの方が助けてくださいました。」 そう話す友子さんは、いくつかのエピソードを話し始めました。 長和にある旦那様の会社の社宅に住んでいた時のこと。 厚真町に住んでいた時の陶芸との出会いのこと。 稀府に家を建てた時のこと。 窯が自宅にやってきた時のこと。 陶芸教室の第一歩。 陶芸教室の第二段階、そして今。 作品販売へのきっかけ。 などなど。 感心することに、それらのお話しに苦労話は一つもなく、ましてや自慢話もなく、何事にも心からの感謝を込めてお話をされる友子さんを見ていると、これらのエピソードは全て人徳によるものに違いないと感じるのでした。 出会った方をとても大切になさる友子さんだからこそ、きっと周りの方が放ってはおかないのでしょう。 2003年より始めた陶芸教室には、現在生徒さんが23名いらっしゃるそうです。 ちょうど取材にお伺いした時もお教室の日でした。 ↑玄関からお教室に続く可愛らしい足跡♡ 様々なところで友子さんの優しい配慮があります。 それぞれに思い思いの作品を作る生徒さんたち。 和気藹々と本当に楽しそう。 この日はいらっしゃいませんでしたが、男性の生徒さんもいらっしゃるそうです。 現在、ご自宅の陶芸教室以外にも市内の星の丘中学校で年に一度、また、長生大学、カルチャーセンタでの「大人の粘土遊び」などの出張教室を行っていらっしゃいます。 「陶芸は、まだ形のないところから土を捏ねると始まります。粘土遊びを通して " 作者みんなが主役で、失敗なんてなくて、何を作ってもよくて、みんなで一緒の時間を過ごせて良かった! " そんな想いを共有できたら嬉しいなと思っています。」 友子さんはそう話してくださいました。 そんな優しい空気感の中で出来上がった作品を手にした作者の達成感は、きっと自己肯定感に繋がっていくのだと思いますし、「ここに居て良かった。」という安心感に繋がっていくのだろうと、「陶っ歩や」さんの世界を想像します。 お教室の生徒さんたちの楽しそうだけれど無心な姿の中で色々なお話を伺っていると、じわじわと心が温かく解放されていく感覚を覚えました。 本当に素敵な空間。 『陶っ歩や』のお名前の由来も伺ってみました。 「陶という字は入れたかったのです。 それに間が抜けた感じにしたかった 笑 “ とっぽとっぽ “ とゆっくり歩いている感じがいいなあと思いました。」 なんだかもう、いかにも友子さんらしい♡ でももちろん、プロの陶芸家としてのキリッとしたお顔もお持ちでした。 「作家としては、見て楽しく、触って嬉しく、使ってほっとする物つくりを心がけています。また、教室の主宰者としては、できる限り生徒さんの作品に手を加えることはしないようにしているのです。なぜならば、あくまでも主役は作者ですから。もちろんサポート役としてご相談を受けたらいくつかの選択肢はご提示します。でもやはりそのチョイスは作者に預けたいと思っています。 生徒さんたちには私をどんどん踏み台にして欲しいですし、私もときには生徒さんの良いところを学ばせていただいたりもしています。 皆様と過ごす時間の中で、お互いに陶芸を通して何かを感じあって、日常生活から離れた自分に向き合う時間を共有しあって、みんなで大切にしあえたら幸せです。」 そんなお話をとても柔らかく静かにお話をしてくださいました。 コロナ前までは毎年、生徒さんたちの作品展をされていました。 再開できることを皆んなで楽しみにしているそうです。 友子さんの作品は、教室または北湯沢の「緑の風リゾート」様、あるいは洞爺湖の「ザレイクビューTOYA 乃の風リゾート」様で購入することができます。 作品は、見るほどに友子さんに似ていらして、素朴で飾らず優しいお茶目さんたちでした。 『陶っ歩や』さんの世界に浸り、幸せいっぱいになってお教室を後にしました。 陶芸教室に興味がある方は、是非お問い合わせくださいね。 優しい友子さんと、可愛い作品たちが皆様をお待ちしています。 ※記事の内容は取材時の情報に基づいています(取材2021年)
Rietty
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