心の伊達市民 第一号

カルガモ親子

facebookの「中央区いいねっ」を見ていたら、カルガモの親子の動画が出ていた。
カルガモのいるのは清澄通りを門前仲町方面に向かい、相生橋の左側のようだ。
そこは隅田川から分かれた運河で、岸辺に囲いがあり、その中に浮島が作られている。
その浮島のエサ台をヨチヨチと登る5匹の子ガモの可愛い画像だった。





相生橋の上から見た浮島のある囲い。


そこで早速、私もカルガモの写真を撮りに出掛けて行った。
ところが現地に着いたら、カルガモがいないのである。
「どこへ行ったか?」としばらくアチコチを探したが、見付けることが出来なかった。
それならとりあえず門前仲町まで歩いて行って、帰りにもう一度、確認しようと考えた。





相生橋から振り返ると、突き当りに我が家が見える。


相生橋は中央区と江東区を分ける橋である。
橋脚のある場所に、偽物の「バンクシー」絵が描かれているが、誰も見もしない。
橋を渡り左画が「越中島公園」で、初めてそこに入ってみた。
特に見るべきものは無いが、壁に描かれた巨大なクジラの絵が印象的だった。





巨大なクジラのイラスト(越中島公園)


運河を挟んで向こう側は高級住宅街「リバーシティ21」で、運河では作業船が行き交うのが見える。
左手には「東京海洋大学」があり、ここは春の桜、秋の紅葉が美しいが、いまはコロナで関係者以外は入れない。陸に上げられた重要文化財の帆船「明治丸」があり、コロナ前は時々、見に行ったものである。


清澄通りに戻り先に進む。両側には小さな商店が続き、「BOOK OFF」、変なパン屋「エモいよ君は」、「LIVE COFFEE」、そしてたまに行く立ち食いそば店「天かめ」となる。





清澄通りの向こう側に「明治丸」のマストが見える。


大横川に架かる「黒船橋」を渡れば、もう門前仲町の交差点である。
「ミスター・ドーナツ」に入り、コーヒーとドーナツで時間を潰す。
そして2階にある「リンガーハット」で「皿うどん(小)」を食べてから、また歩いて相生橋を目指した。
橋の上から浮島を見たが、カルガモは見えない。岸辺に降りて覗いてみたが、いない。





清澄通りと永代通りの交差する場所が「門前仲町」


浮島のある囲いは2ヶ所にあるが、どちらにもいない。子供連れでない鴨が悠々と泳いでいた。
少し先に入江のような場所が見えたので、そちらに行ってみた。
すると、そこにカルガモ親子がいたのである。周りに囲いがあるので、あまり近寄れない。
10メートルくらいの距離から、カルガモ親子にカメラを向ける。





陸に上がった母ガモを呼ぶ子ガモ。


子ガモは母親からあまり離れないで壁沿いで泳ぐので見え難く、私は場所を移動しながら撮影する。
母ガモが陸に上がったが、子ガモは上がれない。母ガモは上から水の中の子ガモたちを見下している。
やがて母ガモは上から水の中に飛び降りた。するとすぐに子ガモたちが寄って来る。


こんな光景を飽きもせず、私は眺めていた。通り掛かりの女性が『なにかいますか?』と聞くので、『カルガモ親子がいて、とても可愛いですよ』と教えあげたら、彼女はスマホで熱心に撮影していた。
都会の中の自然の一コマである。





母ガモが水に入ると、子ガモは安心する。


(おまけの話)
家に戻るには早過ぎる時間だったので、マンションの友人達に声を掛けてカフェでお茶をした。
Xさんは1週間前に救急車で病院に行き、そのまま入院していた。
その1週間後に私にメールを寄越して、『退院した。暇を持てあましている』とメールがあったばかりだ。
カフェで入院の時の話を聞いた。
Xさん『朝起きたら、もうすごく気分が悪く、我慢できず救急車を呼んだ。』





陸の上から羽ばたきをする母ガモ。


『そして診察を受けて病室に入ったら、なぜか全く元気になってしまった。その後、内科と心臓外科で診察を受けたが、2人の医師の見立てが違っていた。結局、なにが原因か分からず、1週間で退院となった』
Xさんは86歳なので、「そんなこともあるのだろう」と私は理解した。


それよりも入院の差額ベッド代の話が参考になった。
Xさんは入院した時に『空きがあったら、差額ベッド代の掛からない個室を希望』と伝えておいたそうだ。
最初の5日間は差額ベッド代の掛かる個室だったが、その後、移った部屋は以前と同じ間取りで「差額無し」だったそうだ。どういう理由か分からないが、差額ベッド代は不明朗な気がした。





子ガモの様子を上から見る母ガモ


もう1人、来ていたYさんの話である。
Yさん『昨日、ここから仙台の娘夫婦のいるところに引っ越して行ったKさんから電話があった。私が「久し振りですが元気ですか?」と聞いたら、Kさんは「娘のところに電話したのですが、どちら様ですか?」と聞いた。


「Yですよ」と言ったが分からなかった。そして「どちら様か分かりませんが、元気です」と言って電話を切った。やはりKさんはボケたらしい』。
私の周りは高齢者ばかりなので、病気やボケの話ばかりで、全く面白い話が無い。
せっかくカルガモ親子を見て癒されたのに、2人に会って暗くなった。





母親の後に付いて行き、端から上に登った子ガモ1匹。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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