心の伊達市民 第一号

梅沢富美男と敬老の日

ブログ閉鎖中の話題(2018年9月17日)

また敬老の日(9月17日)がやって来た。私は「敬老の日」が好きじゃない。
敬老の日は1966年に制定されたそうで、結構、歴史は長い。
その目的は「多年にわたり社会に尽くしてきた老人を敬愛し、長寿を祝う」というものだそうだ。

その年の日本人男性の平均寿命は68.35歳だったので、長寿を祝うというのも悪くは無かったが、2016年の平均寿命が80.98歳ともなれば祝うどころじゃなくなった。2018年はまだ分からない。


旧新橋演舞場(1981年頃)、1982年に新築開場。



こんなに日本人が長生きするとは、当時の政府もさすがに予想していなかったのだろう。そうかと言って、敬老の日を止めることも出来ない。
しかも不況が続いていたので景気のことを重視して、当初は9月15日に決まっていた祝日をなんと2003年に法律を改正して9月第3月曜日と定め、連休になるようにした。私は祝日がその年によって変化するのは反対だ。


旧歌舞伎座(2011年頃)、2013年新築開場。



文句ばかりの私だが、8月初めに中央区からお知らせの封書が届いた。
毎年、中央区で行われている敬老大会のお知らせだった。
中央区は財政が豊かなので、70歳以上の老人区民に観劇の無料招待を行っている。

区内には歌舞伎座、新橋演舞場、明治座という3つの有名な劇場があり、それを順番に使って観劇会を開催している。


旧明治座(1991年頃)、1993年に新築開場。



今年は明治座の番である。出し物は梅沢富美男である。これなら面白い。見に行く価値がある。今から25年以上前だと思うが、まだ梅沢富美男が有名ではない頃に、下北沢の本多劇場で行われた梅沢富美男の公演に母を連れて行ったことがある。母はあまり乗り気じゃなかったが、行ったら喜んだ。

下町の劇場ならではの「おひねり」が飛び交い、熱狂的なファンが「万札のレイ」を梅沢富美男の首にかけているのを見て私も母も女房もたまげた。


開演に先立ち、矢田中央区長の挨拶があった。(8期32年はマスコミの批判の的だ)



今回の公演のチケットは1万2000円もする。それにお弁当も付く。これを6日間も貸し切りにする。中央区が明治座を貸し切りにして割引になったとしても、1人当たり1万円くらいだろう。

座席数が1368席だから、ざっと計算しても1368席×6日×1万円=8808万円にもなる。これにお弁当が付くのだから、敬老観劇会に約1億円は掛かっているだろう。私は大して住民税も払っていないのに、なんだか申し訳ない気持ちになった。


9月公演「梅沢富美男劇団」・研ナオコも出演。



地下鉄「浜町駅」を出ると、高齢者がみんな明治座に向かって歩いて行く。
明治座の入り口を入ると、お弁当を手渡される。2階席に座って周りを見渡してビックリした。高齢者ばかりだ。

私のマンションで子供を多く見ているので、全員が70歳以上の集団はなんだか怖い。みんな介護施設行きの候補者ばかりだと気が付いた。私はあと何年、敬老観劇会に行けるか?


2階席の前から5番目席は通常料金は1万2000円。



観劇は面白かった。いつもパターンで、「演劇」、「歌謡ショー」、「舞踊」の3部構成である。あんなブ男の梅沢富美男が、あんなに美しく変身してしまう可笑しさと、驚きがある。4時間の豪華なショーはアッと言う間に終った。

家に戻ったら、区役所から「敬老祝い金3000円」と「喜寿祝の寿司券5000円」が届いていた。中央区は至れり尽くせりで、本当に申し訳ない。でも少し高齢者に甘いのでは?


あの梅沢富美男が花魁姿になると、こんな妖艶な女になるのが信じられない。



(おまけの話)
梅沢富美男は芸名で、本名は池田富美男である。そこで、今回は名前の話である。
私の両親は子供の名前を付ける時に、オヤジの本家の意見を取り入れた。
兄は「宏」で、これは戦前の日本政府のスローガンである「八紘一宇」から取っている。

だからこの頃の男の子の名前には「紘」、「広」、「弘」、「博」、「寛」、「博司」、「浩史」などの「ひろし」という名前が多かった。私の名前「忠男」は、「忠義の男」である。自分ではあまり気に入っていない。


「バンクシーを盗んだ男」・・・★★



オヤジの会社の社員に「乙骨太郎」という男がいた。
これは「おっこつ・たろう」と読むが、珍しい名前である。ネットで調べたら、全国で60人しかいなかった。彼は割合にボーとした性格で、仕事もあまり出来なかったようだ。その為に彼は仲間から「おっこったろう」、即ち「落っこったろう」とバカにされていた。


「輝ける人生」・・・★★



親戚の伯母さんに「清水美恵子」という名前の女性がいた。
彼女は明るく朗らかで赤坂の現在のTBSの近くに住んでいて、とても豊かな家に育った。ところが「清水美恵子」は発音すると「しみずみえこ」、即ち「シミーズ見え子」となってしまう。「シミーズ」とは、今の女性の下着の「スリップ」である。
彼女は自分の名前をとても嫌がっていた。


「判決、ふたつの希望」・・・★★★

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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