心の伊達市民 第一号
【祝辞】(1)
引退して21年も経つのに、まさかの祝辞を頼まれた。
私が関係しているベトナムの会社の社長の長男が、1歳の誕生日を迎えた。
そこで女性役員から私に、『祝辞をお願いしたい』と連絡があった。
引退後も祝辞を聞く機会はあったが、自分が書く方になるとは思わなかった。
なにを書いたら喜ばれるかが分からず、彼との出会いから現在の成功までを簡単に、そして日本の諺である「可愛い子には旅をさせろ」を書いて送った。
【祝辞】(続き)
私は知らなかったが、ベトナムでは1歳の誕生日を盛大に祝う習慣があるそうだ。
昔のベトナムは新生児が1年生きるのは大変だったようで、病気で亡くなる子供が多かった。そこで1年の誕生日を盛大に祝う習慣ができたようだ。
誕生会の翌日になり、女性役員と社長からお礼の電話があった。
そして200人も参加したパーティの様子の写真を送って来たが、それを見て驚いた。
なんと司会者の何倍もの大きさの画面に、私が映っていたのである。
私の祝辞は日本語とベトナム語で、社長の娘が読み上げたそうだ。
【米騒動】(1)
「令和の米騒動」とマスコミでは騒いでいる。
幸いに我が家は北海道壮瞥町のIさんにお願いして、彼の知り合いの農家から買っているので心配は無い。ある時、Iさんがなにかのお礼で、「ゆめぴりか」の新米を送ってくれた。これを食べて驚いたが、今までで一番美味しかった。
そこで『次からこの米を買いたい』と話したが、『この農家は親戚なのだが、生産量も少なく,全ての量は契約先が決まっているので自分でも買えない』と言った。
【米騒動】(続き)
昨年の「ななつぼし」がこの夏の熱波のせいか、冷蔵庫の無い農家だったので不味くなった。そこでIさんに頼んで、冷蔵庫を持っている別の農家から「ゆめぴりか」を送ってもらった。
2日後に届いた米を、夕食に食べてみた。これなら大丈夫と感じ、IさんにOKを出した。もうこの年になると美味しい米さえあれば、オカズはなんでもよくなる。
どうせ少ししか食べないのだから、お米くらい美味しいものを食べたい。
そして考えた。『死ぬまでにあと何回、米を食べられるか?』
【Living Will】
私はもう15年以上も前から、「日本尊厳死協会」の会員になっている。
せめて最後の時は尊厳を持って、アチラへ逝きたいと願っているからである。
時々、本部から季刊誌が送られて来るが、今回は対談があり、「片岡鶴太郎」と「関根勤』の2人だった。
片岡鶴太郎は肩書が多く、俳優、画家、ヨガのインストラクター、お笑いタレント、プロボクサーである。彼の最後は「現役のまま仕事をし、昼寝のように他界したい」だそうだ。
もう1人の関根勤は、昔はラビット関根と言って物まねをしていたように覚えている。
彼の肩書はお笑いタレント、俳優、司会者、youtuberだそうだ。
彼も最後まで現役でいて、最後の放送の時に『みなさん、また来週。ハハハと言いながら下がって、そのまま逝きたい』と語っている。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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