心の伊達市民 第一号

女房が『上野でメガネを作り、その後でカーテンをオーダーするので付き合って』と言った。断わる理由も無いので、一緒に行くことになった。

でも一緒に行くとなると、服装や髪のことなどに指導が入るのが少し面倒だ。
「襟の無いシャツは駄目」、「頭には油を付けて梳かす」とうるさい。
でも文句は言わず従うところが、上手に生きるジジイのコツなのである。



御徒町の「多慶屋」はビルが紫色


メガネは3年前に女房が友人から紹介されて、わざわざ上野まで買いに行った高級店である。その時も私は付き添いだし、しかも私のメガネは「JINS」の安物だ。カーテンは「そろそろ夏で日差しが強くなったので、レースのカーテンが必要だ」ということのようだ。

以前にもたまたま通り掛かった「多慶屋」で、カーテンをオーダーしたことがある。その時に分ったのだが、他店よりかなり安いし、自宅に採寸に来てくれた。



表通りに面して商品が山積みだった。


「多慶屋」は「たけいや」と読むのかと思ったら、「たけや」だった。
ここは建物の外装が紫色という特徴がある。だから嫌でも遠くから目に入る。
地元の人なら誰でも知っている安売り店である。しかも狭い店内に「これでもか!」と商品を並べている。

いまや破竹の勢いの「ドン・キホーテ」より前から、ゴチャゴチャと商品を並べていた。あの陳列方法は「多慶屋が本家」だと私は思っている。



この焼き栗を買ったが安い。


6階のカーテン売場に行き、メチャメチャ数の多いサンプルの中から前回と同じ柄のものを探す。時間をかけて探したら、なんと同じものがあった。そしてその柄でカーテンをオーダーした。
店が狭いので、エスカレーターは「昇り」しかなく、「下り」はエレベーターに乗る。

1階の食品売り場が面白いので、そこで何品か買った。
この店は「マイバッグ」なんて不要で、レジ袋は無料でくれる。
そのレジ袋には「これ0円」と大きく印刷されている。もしかしたらマイバッグによる「万引き」を考えてレジ袋を無料にする戦略かもしれない。



「これ0円」と書かれた無料のレジ袋


多慶屋を出て、ランチにする。店は少し先の並びにある日本蕎麦屋「和楽庵」である。ここにはコロナ前には何度も来ているが、今回は2年ぶりだった。
昼には少し早い時間だったが、間もなく次々とお客がやって来て、席待ちの人も出るくらい繁盛している。

私は「大海老天丼とモリ蕎麦」のセットを注文した。以前はランチメニューで1000円だったが、今回はランチメニューから外れてしまい1250円と高くなっていた。



「和楽庵」の「大海老天丼とモリ蕎麦」


蕎麦を食べ終ってから、駅の方に向かった。向かいの「アメ横」を見たら、大変な賑わいだった。
もうコロナはどこかに行ってしまったような感じだが、それでも全員がマスクをしているので以前とは違う。上野という町は不思議な街で、多慶屋やアメ横のような庶民的な店が多い一方で、線路を挟んだ反対側にはダイヤモンドや宝石を売る店が何軒も並んでいる。



「アメ横」は賑わいを取り戻した。


また上野公園に近い路地裏には、怪しげな店が立ち並んでいる。
昼間だから入って行けるが、夜になったら客引きが横行していそうだ。
その一帯には飲み屋、料理屋、アダルト関係、焼き肉屋などが密集している。
女房は「メガネ店の予約時間にはまだ大分あるから、先に帰って」と言うので、松坂屋デパートで食料品を買った後に私はそれを持たされて別れたのであった。


昼間の飲食店街の路地裏は汚い。


(おまけの話)
せっかく上野まで来たのだからと、大荷物をもったまま不忍池に向かった。
松坂屋デパートからは、わずか500メートルくらいだが荷物が重くて汗ビッショリになってしまった。
不忍池には涼を求めて来ている人達が大勢いた。観光客らしき人達はいない。
その理由はハッキリしている。まだ蓮の花が咲いていないからである。


不忍池の木道に自転車を乗り入れた女性


池に突き出た木道を若い女性が自転車に乗って進んで行った。
私は「エー!」と驚いた。「自転車乗り入れ禁止」と書いてあったかどうかは分からないが、木道は人が歩いて蓮を見る為に設けてあるのだと思う。私の常識が違うのか?
彼女は木道の先端まで行って、スマホで弁天堂の写真を撮ってから戻って来た。


蓮の葉で覆われた向こうに「弁天堂」が見える


私は入れ違いに木道を進み、池の中を覗いて見た。
一面の蓮の葉が弁天堂まで続き、緑の世界に紛れ込んだような気持になる。
まだ花の時期には1ヶ月は早いので、蓮の花の蕾も無かった。

「蓮の葉には水滴が似合う」と思い出し、持参した水筒の水を葉に掛けてみた。
だが私の水筒には「麦茶」が入っていたので、水滴が茶色になってしまった。「バカみたい!」と反省。
そして下に置いた荷物を持って、また汗をかきながら地下鉄「大江戸線」の駅に向かったのである。



麦茶の水滴は気持ち悪い。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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