心の伊達市民 第一号
【歯医者】
コロナ前は1年に1回くらいの割合で、歯医者に行って「歯石」を除去してもらっていた。
ところがコロナが流行して、歯医者で医者に顔を近付けられるのが嫌で行くのを止めていた。
3年ぶりで行った歯医者は、以前より愛想が良くなったような気がした。
歯石を取るだけなのに、レントゲン写真を撮られた。レントゲン撮影時の放射線量は福島原発の現在の量より多いそうで、私は人生で大量の放射線量を浴びていることになる。癌になるのも不思議ではない。
歯石除去は1回で終ると思っていたのに、なぜか半分で終ってしまい、翌週の予約をさせられた。
診察室の壁かけ画面に映し出された私の口内が怖い。
【本屋が無くなる】
東京から本屋が消え続けている。
報道によると、「1984年に1426軒あった東京の本屋が、2022年では277軒となり80%も減ってしまった」そうだ。そして都バスの「築地」停留所前にあった本屋も、最近になり閉店となってしまった。
その後に入る店舗が現れないのか、現在は歌舞伎の衣装を飾り、空きスペースはテーブルと椅子が置かれて誰でも利用出来るようになっている。所有者が松竹なので、こんなことが出来る。次にはどんな店が入るのだろう?
展示されている歌舞伎「連獅子」の衣装
【これが号外か?】
有楽町駅近くを歩いていたら、小さな声で「号外!」と言って新聞を配っている男に出会った。
私は「何ごとか?」と思い、その号外を受け取った。そして驚いた。
なんとそこには大きく「若大将 ラストショー決定!」と書いてあった。
若い人は知らないだろうが、若大将とはタレントの加山雄三のことである。
彼は今年「85歳」である。それを「若大将」なんて言っていいのだろうか?
それよりも加山雄三がラストコンサートをしようが私は構わないが、それを号外で伝えるようなことなのか? 朝日新聞の良識を疑う。
朝日新聞の「号外」
【酸素吸入】
銀座通りの8丁目辺りにあるが、ショーウィンドーに宇宙服を着た大きな人形が目を惹く店がある。
「これはなんだろう?」と以前から気になっていた。店を覗いていたら、係の女性が出て来た。
私は素直に『ここは何の店ですか?』と聞いた。
彼女は『O2カプセルの販売で、酸素吸入をすると疲労回復が早くなる。また認知症の予防にもなる』と言った。
プロサッカー選手の香川真司が広告塔となっているのだから、きっと効果があるのだろう。
カタログだけもらって来たが価格は書いてないし、ネットにも出ていない。かなり高価なものらしい。
いずれにしても私には関係ないようだ。
「O2 カプセル」の販売店
【サラリーマンのランチ】
私はいつも書いているように、昼飯は外で食べる。
するとサラリーマンの昼飯と一緒になって混雑するので、少し早めに食べるようにしている。
私が食べ終って店を出る頃に、サラリーマン達がやって来る。
サラリーマンの聖地「新橋」の色々な店を私が見て廻った調査結果では、どうも「800円」の壁があるようだ。多くの店が「780円~」などと、800円以下の値段を書いて出している。
でも私は昼はソバなので、もう少し安いのである。
昼時はどこの店も入店待ちが出る。
【カプセルタワーの解体】
銀座8丁目にある「中銀カプセルタワー」が解体されている。
新橋から東京BRTに乗ると、浜離宮の反対方向にこのビルが見える。
6月から解体が始まったようだが、全体がシートで覆われていて、どうなっているのかが分からなかった。
それが6月後半になり、タワーの半分が低くなり出した。
私は向かい側の陸橋の上に行って、カプセルの部屋が取り外されるところを写真に撮ろうと考えた。
しばらく待つとクレーンが上昇し始めた。「いよいよカプセルが現れる」と思ったが、シートに包まれたものが吊り下げられていただけだった。しばらく見続けたが、カプセルは現れなかった。また見に来よう!
「中銀」のカプセルタワーが解体工事中
【海鵜か? 川鵜か?】
都道2号線が築地の辺りで工事中で、図書館、築地本願寺などへ行く時は築地大橋の右側を歩く。
浜離宮へ行く時は左側を歩く。築地大橋を渡り切ると、臨時の歩道は左右に大きく離れていく。
中銀カプセルタワーの解体を見た帰りに、久し振りに浜離宮側の歩道を歩いて帰った。
浜離宮を囲む水路には、色々な生き物が見える。
いつもいるのが「海鵜」で、オイルフェンスのような浮袋の上に3~4羽が休んでいる。
海鵜か川鵜か私には分からない。見分け方は「口ばし」と「背中」らしいが、遠くなので分からない。
「鵜」が4匹、休んでいた。
(おまけの話)
【Watts Tower(ワッツ・タワー)】
新聞の文化欄に日本の洞窟ホテルの話だが出ていて、その話の中にロサンゼルスにある「ワッツ・タワー」のことが少しだけ触れられていたのを読んだ。
だがそれが「どんなタワーなのか」が書いてなかったので、ロサンゼルスに住む親戚のSさんにメールで問い合わせた。そして写真を撮って送るように頼んだのである。
私は何回もロサンゼルスに行っているが、ワッツ・タワーのことは全く知らなかった。
「Matts Tower」(Los Angeles)
するとすぐにSさんから返信があった。
『Watts Towerはあるイタリア出身の男が33年もかけて、たった1人でそこらにある材料でいくつもの塔と周りの建造物を作りました。それは30メートルを越す偉大なる建築物です。全く無名の男が「夢の実現」のために一生を賭けたのです。そこに驚きと感動を覚え、私は大好きです』。
『でも写真を撮りに行けないのです。場所が遠いということもありますが、Wattsという場所がひどく危険な場所だからです。以前行った時は白人の身体のでかい男たちと行ったので大丈夫でした。そこは黒人街であり暴動で有名です。特に今どきはアジア人ヘイトの感情が高いし、最近の銃乱射がいわば流行になっているからです』
Sさんの作品「ロサンゼルス36景」
そして更に『Watts Towers は、私のLos Angeles 36景シリーズの一枚にも入っています』とあった。
これは少し説明が必要で、彼は現役の時は建築家で、趣味の水彩画でロサンゼルスの町を描いていた。
それを纏めて「Los Angeles 36景」というシリーズにして、ネットでも販売している画家でもある。
我が家にも彼の描いた水彩画が、居間に何枚も飾られている。
今回の「Watts」で、自分では「知っている」と思っていたことが、実は「ほとんど知らなかった」と分かる年になった。そして『聞くは一時の恥、知らぬは一生の恥」という、昔の諺を思い出したのである。
Sさんが描いた「Matts Tower」は売却済みだそうだ。
*このブログが現在の方式で最後となります。明日からは、新しいシステムのサイトに切り替わります。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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