心の伊達市民 第一号

八芳園のライトアップ


夕方のテレビニュースで「八芳園」の紅葉のライトアップを映し出していた。
とても綺麗だったので、八芳園のホームページを開いてみたら、嬉しいことに無料で鑑賞できると分った。そこで早速、一眼レフカメラを持って出掛けて行った。
八芳園は地下鉄「南北線」か「三田線」で、「白金台」で降りるとすぐである。


シネマイレージで交換した「コーラ」と「ポップコーン」



夕方から家を出るわけにもいかず、いつもの時間に家を出た。
そして時間調整のために、TOHOシネマ六本木で「ミセス・ハリス パリへ行く」(★★)を見た。

この映画のあらすじは「戦争で夫を亡くした家政婦が、ある日、働き先で1枚の美しいドレスに出会う。それはクリスチャン・ディオールの450ポンドもするドレスで、そのドレスに心を奪われた彼女はパリへドレスを買いに行く」話で、「大人のおとぎ話」で時間つぶしにはなった。 


 いまの時期のお勧め「草の根と落ち葉」



しかし映画を見終ってもまだ暗くなっていないので、とりあえず白金台まで行っておくことにした。駅から徒歩数分のところに「東京都庭園美術館」という施設があり、以前に一度だけ来たことがある。

そこの「付属自然教育園」というのが広くて気持ちが良いのが記憶に残っていた。
入口で入園料(320円)を支払おうとしたら、『シニアは無料です』と言われた。
ここでもまたもシニアが優遇されている。


奥深い森へ入って行く感じがする。



入口を入ると看板があった。いまの時期のお勧めは「草の根と落ち葉」のようだ。
港区にこんな広大な自然林があるのを不思議に思い、調べてみた。
すると『平安時代には目黒川、渋谷川の低湿地では水田が開墾され、台地の広々とした原野には染料として欠かせなかったムラサキの栽培も広範囲に行われていたと考えられます』

『室町時代になると、この地方にいた豪族がこの地に館を構え、今に残る土塁は当時の遺跡の一部と考えられています。白金の地名は1559年に記録に現れ,太田道灌のひ孫の新六郎がこの地を治めていたことが記録されています。いわゆる「白金長者」であったという言い伝えが残っています』とあった。


 森を抜けて奥に行くと、湿地帯が現れる。



園内を散策していたら少し薄暗くなって来たので、自然教育園を出て八芳園に向って歩いて行った。行く前に「八芳園」の歴史を調べてみた。

資料によると「白金台の自然の丘陵と水地を利用して作られた庭園は、江戸時代初期、天下のご意見番と呼ばれた大久保彦左衛門の屋敷でした。彦左衛門没後、島津藩の抱屋敷、松平薩摩守の下屋敷を経て、200年の時を過ごした後、明治の実業家であった渋沢喜作(渋沢栄一の従弟)の邸宅として建替えられました」とあった。また「八芳園」という名の由来は「四方八方、どこを見ても美しい」から来ているそうだ。


少し暗くなって来たら、ライトアップが始まった。



八芳園のロビーの横から庭園に出た。
モミジの木は多いようだが、葉の色が茶色と緑で紅葉はしていない。
『これをライトアップしても、あまり綺麗じゃないだろう』と思っていた。

しばらくの間、緋毛氈の敷かれたベンチに腰掛けて待っていたら、一斉にライトアップが始まった。薄暗い中で光が当たったところだけ、真っ赤になった。
「エー!」と思ったら、これは赤い照明を当てているからだった。


 クロスフィルターで照明を写してみた。



周りが暗くなるのを待ったら、赤色が毒々しい感じになった。
私の予想では「紅葉に普通の色のライトを当てる」と思っていたので、全くの期待外れだった。「自然を加工している」という感じがして、なんだかガッカリしてしまった。

「赤くないものを赤く照らす」は八芳園の商売のネタだから否定はしないが、見に来ている人はあまりいなかった。テレビニュースで取り上げられたので、大混雑かと思ったが、そうではなかった。テレビも報道する時は「赤い光を当てている」と解説して欲しい。


毒々しい赤色の葉は気持ち悪い。



(おまけの話)
八芳園での撮影を終り、都営地下鉄「三田線」で「日比谷駅」で降りた。
駅から地上に出て、ライトアップのありそうな場所を通って数寄屋橋のバス停まで行くことにした。

夜はあまり出掛けない私なので、この機会に夜の様子を見て廻ろうと考えた。
先ずは日比谷公園の噴水を見に行った。誰もいない。
数分おきに噴水の色が変わる。綺麗だ。飽きずに眺めていた。


「日比谷公園」の夜の噴水



次に公園を出たら、目の前に帝国ホテルのクリスマスツリーが見えた。
敷地の角に植えられた大木に、小さな電球がたくさん取り付けられている。
これは何年も前から同じである。電球は点滅しない。
そろそろ飾り方を変えて、点滅させたり、色を変えたりしてくれないかなー。

帰宅を急ぐサラリーマン達が交差点の信号待ちをしていたが、誰もクリスマスツリーを見ていなかった。


 「帝国ホテル」でもクリスマスツリーのシーズンが来た。



日比谷の映画館通りは例年と同じく、街路樹に青いランプが取り付けられていた。
ここは大勢の人が歩いているので、写真が撮り難い。
ミッドタウンの前はもっと人が多く、若い男女がクリスマスツリーの前で写真を撮っている。

バス停の方に向かうと、正面の「ザ・ペニンシュラ・ホテル」の角に赤・青・黄色のクリスマスツリーが見えた。これも昨年と同じである。いつも徘徊していると、なかなか目新しいものには出会わない。
「ハロウィン」が終ったと思ったら、もう「クリスマス」である。
日本文化を大事にしよう!


 「ミッドタウン日比谷」と「ペニンシュラ・ホテル」のクリスマスツリー。

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コメント

  1. Shinji

    Shinji

    返信

    付属自然教育園は自然の美しさがよく保存されているように見えます。また、八芳園がそんなに古い歴史があったのだとは知りませんでした。

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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