
心の伊達市民 第一号
有楽町の床屋に行った後に、目の前から無料の「丸の内シャトルバス」に乗った。
まだ午前中なので、久しぶりに大手町から皇居東御苑に行ってみようと考えた。
丸の内は日本を代表する企業が集まっているので、無料のシャトルバスは大手町、丸の内、有楽町地区を40分くらいで廻っている。
15分くらいの間隔で来るし、誰でも乗れるので、とても便利だ。
東京駅までは2~3分で着いたので、そこから歩き出した。
東京駅前は相変わらず、大勢の観光客がいて写真を撮っている。
ビジネス街を通って、「将門の首塚」の前に出た。この日も2組のお参りの人が見えた。
首塚の話は次のようなものである。『平将門は朝廷に反逆し平貞盛の軍と交戦し、下総の地で討死した。その首は藤原秀郷により、平安京の七条河原に晒された。将門の首は数か月経った後も目を開いたり閉じたりを繰り返し、時には「首をつなげて再戦したい」と叫ぶなどして民を恐怖に追いやった・・・』
『その後、平将門の首は怨念により故郷の東国に向かって飛んで行った。その場所がこの場所と言い伝えられている』。
切られた首が数か月も腐らなかったり、京都から東京まで飛んで行ったりと、誠に凄い話だ。現代は科学万能となり、このような荒唐無稽な話が出ないのは残念だ。
首塚を過ぎて、皇居のお濠端に出た。少し右へ行くと、大手町1丁目で、大手濠緑地がある。そこに大きな銅像が立っている。説明板の字は難しくて読めない。
わずかに「和気清麻呂」の文字が見える。名前は聞いたことがあるが、なにをした人か分からないので、帰ってからネットで調べた。
『奈良時代末期から平安時代初期にかけて活躍した貴族であり、日本の歴史に大きな足跡を残した人物。彼は宇佐八幡宮の神託事件で重要な役割を果たし、道鏡の皇位簒奪を阻止するなど、皇室への忠誠心と国家への貢献を示しました・・・』
『また、平安京の造営にも尽力し、日本の都市建設の礎を築いた功績は広く知られています。和気清麻呂の生涯は、正義感と勇気、そして不屈の精神に満ちており、現代に至るまで多くの人々に感銘を与え続けている』とあるので、皇居の近くに銅像があるようだ。
ブログを書いていると、写真の説明が必要となる。
以前は何となく見過ごしていたのだがネットで調べるようになり、雑学の知識が増えて来た。でもすぐ忘れるけれど・・・。
平川門へ向かう皇居大手濠で「オオバン」が寒い中でも水に潜って小魚を捕っている。
潜った場所に出て来るのではないので、見ていて「どこから出て来るか?」を想像するのも楽しい。
平川門に来たら、なんと「休園日」の札が立っていた。
「月曜日」と「金曜日」が休園日だった。以前に来た時に知ったのに、すっかり忘れていた。最近はうっかり忘れることが増えて来た。
でもリタイアしているので、他人に迷惑を掛けることは無いのが救いだ。
外国人観光客が次々とやって来るが、彼らも休園の札を見てガッカリして戻って行く。
わざわざ日本に観光にやって来たのに、「調べて来ないのかな?』と不思議だった。
来ている外国人はガイドもいない高齢者ばかりなので、私と同じである。
皇居東御苑に入れなかったので、もう帰るしかない。
東京駅から都バスに乗るので、東京駅前から続く行幸道路に向かった。
斜めに突っ切るために曲がり角にある「和田倉噴水公園」に入って行った。
この公園には3種類の噴水がある。冬の間は噴水もお休みらしい。
写真奥の屋根から落ちて来る噴水の名は「滝」で、「息吹」を表している。
手前の「球体噴水」は「永遠」を表している。私は以前に千代田区観光協会のフォトコンテストで「滝」と「球体噴水」を入れた写真で入選したことがある。
右手には大噴水が3基あるが、これもその時はお休みだった。
和田倉噴水公園を出ると、もう東京駅が正面に見える。
行幸通りの両側は、秋には銀杏並木が美しい。
日比谷通りの交差点に出たら、手前の和田倉濠に白鳥がいた。
この日はなんだかカラスが多く飛び廻っている。
カメラを出して構えたら、石垣の手前を飛ぶカラスの画像を捉えることが出来た。
(おまけの話)
平川門から戻る時に、変な光景を目にした。
前方からやって来る中国人らしい高齢夫婦のオヤジの方がスーツケースに腰掛けている。
そのスーツケースが動いて、こちらに向かって来る。話に聞いたことのある「電動スーツケース」だ。
これは日本では禁止されている。日本の法律では『現在流通している最高速度11km/hなどの電動スーツケースは原動機付自転車(原付)として扱われるため、運転には免許が必要となる。一方、LUUPの電動キックボードは、2023年7月1日の道路交通法改正により「特定小型原動機付自転車」という新しい区分に分類された・・・』
『この改正により、16歳以上であれば免許なしで運転できるようになった。ただし、ヘルメット着用は努力義務とされ、自賠責保険加入とナンバープレート取得は必要』である。
和田倉公園では外国人観光客のグループがいた。
白人男性とアジア人のグループで、大きなスーツケースを引っ張っている。
東京駅はコインロッカーの数が不足していて、スーツケースを預けられない事態が起きている。それで彼らはスーツケースを引っ張って観光しているのか、あるいは倹約しているのかは分からない。
どちらにしてもスーツケースにキャスターを付けたことにより、1人で2つも引っ張って観光している人達もいる。
銀座通りにもこのような人達が多くいて、私にとっては観光公害である。
行幸通りを東京駅に向かっていたら、仲通りのところで「マリオカート」の集団に出会った。以前にはマリオのコスチュームを着てカートに乗っていたが、それが任天堂との裁判に負けて、今は似て非なるコスチュームになった。
また現在は「ストリートカー」と名前も変えて営業しているが、外国人観光客には人気があるようだ。そこで値段を調べてみたら2時間で1万7500円だったが、これが安いか高いか?
私はいまは免許証を返納してしまったが、車を運転する人にとってはストリートカーは低い位置に走っているので、見え難くく危険ではないだろうか?
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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02/27(月) 『自然と科学のミュージアム「森の工舎」』 〜自然と人への愛を感じる癒しと学びの時間
2Fから吹き抜け越しに1Fのフロアを覗くと見えるこのソファ(?) 何をモチーフにしているのかお分かりでしょうか? 時間が経つのを忘れてしまう。 白老虎杖浜にある『ナチュの森』は、1日中居られる… いえ、1日では足りないと感じる心地よく学びの多いところでした。 今回は『ナチュの森』の中に2022年12月OPENされた「森の工舎」の取材で訪れたのですが、 ナチュの森の全てを案内していただきました。 丁寧な案内をしてくださったのが、「ナチュの森」広報担当の 山本祥史さんです。 さて。 皆様、いろいろな名前が出ているので、そろそろ混乱し始めていらっしゃいますよね…。 そこでちょっと、「ナチュの森」のこれまでの歩みと背景について簡単にご説明しますね。 ナチュの森の運営会社は東京本社の株式会社 ナチュラルサイエンスという名の低刺激スキンケア商品メーカーと北海道本社の株式会社 ナチュラルアイランドという名の北海道素材に着目したスキンケアメーカー 2011年 白老虎杖浜の工業団地用地を取得 2014年 地域説明会、協議会などを経て、閉校した旧虎杖中学校(1988年使用開始の校舎)土地建物売買契約を締結 2017年 ナチュラルアイランドの北海道工場竣工 2018年 ナチュの森オープン 2022年 自然と科学のミュージアム「森の工舎」オープン “ 校舎 ” が ” 工舎 ” に生まれ変わった時でした。 このような歩みを経て、虎杖中学廃校跡地を活用した工場&ガーデン施設「スキンケア工園 ナチュの森」は完成しました。 ただ、このように箇条書きにしてしまうと、その道は淡々と着々と進めてこられたように見えます。 けれども、「北海道の自然の恵みを素材にした商品作りをしたい」という構想から15年、 この地に出会ってから完成まで10年が経過しました。 このプロジェクトに向けられた大きな原動力は、自然と人への大きな愛でした。 それを実感できるのがこちら。 こちらの冊子は「ナチュラルアイランド」のものです。 表紙の花は、皮膚のガードマンとも呼ばれる万能ハーブのカレンデュラ。 ナチュラルアイランドのカレンデュラ製品は、全てナチュの森のファームで栽培された花を使っているそうです。 この冊子、「ナチュの森」を訪れた時、ぜひ開いて見ていただきたいです! 筆者は全26ページの冊子を美しい写真とともに読み終えた時、 胸が熱くなり幸せな気持ちになりました。 今やどこでも溢れている言葉。 「持続可能な」や「環境にやさしい」という文字はこの中のどこにもありません。 読み進めながら感じるのは、 「大切なものは敬意をもって守る」という自然へのリスペクトと人へのリスペクトでした。 さて、それではいよいよ今回の主役的な建物、 旧虎杖中学校校舎「森の工舎」のお話に入ります。 と、その前に。 実は〜 アポイントメントの時刻は13:00でした。 私が到着したのは10:00。 山本さんにお会いする前にどうしても体験したかったのがこちら。 「蒸留カフェ」も魅力的でした。 「花のある暮らし」〜エッセンシャルオイルを楽しめるドライフラワーアレンジ ワークショップ(こちらは2/28までの期間限定メニューです) 季節ごとにワークショップメニューが変わります♡ ワークショップが行われるスペースは「森の工舎」の無料スペースです。 このスペースには、「蒸留カフェ」と「ショップ」があります。 取材前のランチには、スパイシーでお肉ごろごろなカレーセットをいただきました。 この前に、蒸留した高知産生姜エキスを使った甘味ゼロのジンジャーエールもいただきました。 スッキリ爽やか!初めての味でした。 ママと赤ちゃんが一緒に使える、「ナチュラルサイエンス」看板商品の低刺激スキンケア製品も販売されています。 これすごい! 他の商品を知りません! 皆様、俱多楽湖や虎杖浜の語源をご存知ですか? どちらも「イタドリが生えるところ」を意味しているのです。 まさにここならではの商品です。 さて、それでは本題。 そもそも何故、「ナチュラルサイエンス」は北海道白老町の虎杖浜に『ナチュの森』『森の工舎』を作ったのでしょうか? 「弊社が北海道の豊かな自然の恵みで化粧品を作りたいと考え、 低刺激化粧品にとっての最も大切な原料である「水」を探し求めていたときに、 ようやく巡り会えたのが白老町に位置する倶多楽湖の湧水(カムイワッカ=神の水)でした。 それは、他の素材を最大限に活かせる肌に優しい軟水でした。 そして、湧水口の近くには既に閉校になることが決まっていた虎杖中学校がありました。 その中学校を見学させていただき大変驚きました。 校舎は古いのに、とても掃除が行き届いていて落書きひとつありませんでした。 ずっとずっと大切に綺麗に使われてきたことがすぐにわかりました。 そのとき、『この建物と、これまでの生徒さんたちや先生たちの想いを 「ナチュラルサイエンス」で引き継いでいきたい!』と強く思ったのです。 本当は水を探して北海道中走り回っていたので、 物件探しをしていたのではありませんでした。 ですが、その時そう思ったのです。 そして、「虎杖中学校の跡地に湧水を引き込んで工場を作れないか」「校舎や体育館は取り壊さずに、そのまま残して再利用できないか」と考えるようになりました。」 なるほど…、それが「ナチュの森」が生まれるきっかけだったのですね!ちなみに「校舎」が「自然と科学のミュージアム 森の工舎」になったのは何故ですか? 「はい。ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランド」の工場と「ナチュの森」を運営している中で、この校舎を活用し、周辺地域の自然の恵みを利用させていただき、地域に貢献できることは何かを探っていった結果の形が、私たちが大切にしている「ものづくり」を体感する「自然と科学を通して物事を体験する」場としての「森の工舎」となりました。 また、とても重要なこととして、自然の恵みを得るためにはそのままでは毒になることもあるということがあります。 大学や研究機関との連携の中で判明した研究結果の共有も、ここを通して行いたいという考えもありました。」 訪れた時、「蒸留実験室」では、ちょうどタイミングよく釧路産モミ(トド松)の蒸留を行っていました。 使われる水はもちろん俱多楽湖のカムイワッカ。 フラワーアレンジメントを途中にして飛んで見に行った筆者です。 仕込んでから40分ほどでエッセンシャルウォーターが採れます。 先ほどのドライフラワーアレンジメントには、好きなエッセンシャルオイルが付いていました。 実は私、この後のお話を知らずにこの和ハッカのものを選ばせていただいていました。 和ハッカの貴重品種「JM-23」を、滝上町の農家 瀬川さんは2haの広さの畑で大切に育てています。 世界で唯一、瀬川さんだけが栽培されている和ハッカはとても貴重です! また、この実験室では、四季に合わせた様々な植物を使った体験会なども行われます。 この日はラベンダーサシェ作りの準備がされていました。 「アトリエ」では、お子様向けの自然と科学をテーマにしたモノづくりを体験できます。 「香りのラボ」には調香室も備え、様々な香りを体験しながら、今の自分に合う香りを分析する体験ができます。 そして「ライブラリー」では数千冊の本が並びます。 とにかく選書が素敵すぎです! ネイチャー関連の本もたくさんあります。 なんと、なかなか見ることがない貴重な本まで!! ホント、びっくり!! どんな本があるのかは、ぜひ実際に訪れて見つけてみてくださいね☆☆ 読書のための椅子の配置も心地よい。 ここだけで1日いられます。 そして。 なんて素敵な〜!! と思ったのがこの空間♡ 元々は半円形だった天井を丸く整え、太陽をモチーフにした大きな照明をつけました。 灯りの点き方にも工夫が施されています。 そしてその下の吹き抜けのところには蛍光灯をリサイクルして作られたガラス照明「ウォーターバルーン」が、雨粒の如く各色ゆらゆらと煌めきます。 そしてその下には…。 そう、記事の最初に登場した丸いソファは俱多楽湖をイメージしたものでした。 そのソファーに寝転べば、こんな空が広がっていました。 太陽 雨 湖 それらの循環が表現されています。 そしてもっと素敵だったのがこちら〜 この日ちょうど、こちらのライブラリーで、旧虎杖中学校の卒業生の皆様と出会いました。 実は、山本さんのお隣にいらっしゃる女性は、虎杖中学校出身で現在は「ナチュの森」の工場の従業員の方でした。 そして、さらに左側の男性お二人も「ナチュの森」の従業員の方々でした。 こちらで働く従業員さんは、9割の方が地元採用だそうです。 だから、こちらの3名の方々の他にも、たくさんの卒業生がこちらで働いていらっしゃるはずです。 かつて、ここで学んだ生徒だった方々が、今度は働く場としてここに戻ってきている。 これもまた、素晴らしい循環です。 地域との関係の良さが窺えます。 学校ではなくなった今も、 こうして卒業生が気軽にこられる雰囲気作りをされていることに感動! あまりにも感動して、写真を撮らせていただきました♡ 「えほんの部屋」もあります。 0歳からのお子様と保護者の方のための部屋です。 ナチュラルカラーのマットを階段上に配置した向かい側には〜 人形劇などが上演できる舞台があります。 こちらでは今後、紙芝居などいろいろなイベントを開催するそうです。 「ギャラリー」では、北海道初上陸の「ようこそ絵本のまちへ展」を開催中です。 もと体育館だった「あそびのひろば」は、全天候型のあそび場になっています。 白老町の登別寄り、虎杖浜温泉から山の方に入ったところにある俱多楽湖のカムイワッカを引く親水公園の隣。 この水に惚れ込んだ会社「ナチュラルサイエンス・ナチュラルアイランランド」の建物が現れます。 ・自然の恵みを安全に大切に享受するために、自然を科学すること。 ・地域の人々の故郷への想いを大切にすること。 ・地域の人々と仲良くして、地域の役に立つこと。 これらを信条に、「森の工舎」は今後も進化していくことと思います。 朝から訪れたというのに、外に出ると薄暗くなっていました。 「森の工舎」は、時間を忘れて過ごせるところでした。 ―ナチュの森 森の工舎 情報― ナチュの森HP https://nachunomori.jp 森の工舎 https://nachunomori.jp/morinokousha_pre ナチュの森 Instagram https://instagram.com/nachunomori_official?igshid=YmMyMTA2M2Y= ナチュラルサイエンス Instagram https://instagram.com/naturalscience.official?igshid=YmMyMTA2M2Y= ナチュラルアイランド Instagram https://instagram.com/naturalisland_official?igshid=YmMyMTA2M2Y=
Rietty
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