心の伊達市民 第一号

台湾紀行(5)・・・・頼家のお墓参り


ブログ閉鎖中の話題(2017年11月20日)・(天候・・・晴れ 気温・・・29度)

この日も午前4時半に目が覚めてしまった。全く困ったものである。
午前8時30分に頼さん兄弟3人がホテルに迎えに来ることになっているので、その前に
台中公園まで散歩に行った。公園は早起きのジジババが思い思いにウォーキングをしたり体操をしたりしている。太極拳をしている人はいなかった。


頼家のコンピューター制御の霊安室。 あの世で使うお金を燃やす炉。



ホテルに戻り朝食を食べて、頼兄弟を待つ。
私は日本を出る前から頼さんの両親のお墓参りを希望していたので、この日にお墓参りをすることになっていた。
古さんはお休みで、頼さん3人と私の4人で市内から30分ほどの墓地に向かう。


机の上にあった占い用の「ポエ」。 希望が叶うか床に投げて2個とも凸はダメ。2個とも平は「笑」でやり直し。 私の出た「凸と平」が願いが叶う印。



墓地は広いが頼家は合理的な考えで、納骨堂の方に両親のお骨を預けてある。
雨が多くお参りが困難、草むしりが大変、年間の管理料が不要などがその理由だ。
近代的な大きな納骨堂に入り、受付で参拝を申し込む。

しばらく待つと係員に呼ばれ、霊安室に入る。
奥のパソコンで暗証番号を入力すると、正面の液晶画面に両親の写真と位牌の画像が
現れる。


古さんの会社のスタジオは2ヵ所ある。



制限時間は30分なので、私が用意した果物を飾り、線香を灯し順番にお参りする。
お花は造花が置かれているので、持参する必要は無い。

墓参りは呆気なく終り、次に古さんの会社に向かう。
古さんの会社は写真スタジオを備えていて、商業写真の撮影、デザイン、印刷校正
などが仕事のようで、取引先は世界中にあるので社員は外国語が必須である。


台中の金持ちの林家の池の入り口。右の白い建物が音楽堂。



折角なので、私は古さんにスタジオで写真を撮ってもらった。
どんなポーズにするか迷ったが、アメリカの雑誌の表紙によくあるようなCEOが腕を組んだスタイルにした。その後、ランチに出掛けて飲茶を食べる。

次は台中の金持ちの代表の林(リン)家の所有する学校、庭園、お墓を見に行く。
昔の中国の金持ちがよくやるように、大きな池を作りそこには音楽堂がある。


林家代々のお墓は頼家の霊安堂と比べると立派である。



頼さん兄弟と別れて、また古さんの会社に行く。
台湾に来て6日目なのに、全く自宅に連絡をしていないのはまずいと感じて、パソコンを借りて家にメールを送信した。しばらく古さんと話をした後に夕食に行く。
古さんは「今夜はウナギを食べよう」と言うが、私は思い掛けない提案に驚く。


台湾人で流行っている「鰻や」。



「台湾人はうな重を食べるの?」と聞いたら、「昔から食べているよ」との答えに驚いた。野田岩のウナギを食べ慣れている私には「いまひとつ」という感じだが、まあ美味しかった。

食後に古さんの用事で立ち寄った林さんは、東大大学院で船舶に関する論文を書いたそうだ。今は日本で見た南部鉄器の品々を、ロストワックス製法で大量生産の道を開き、大成功しているようだ。
頼さん、古さんのお蔭で、多くの台湾の金持ちと面識が出来たのである。


注文した「ひつまぶし」・・・これは2人前で700元(2800円)。



(おまけの話)
午前中に工場見学の予定が入っていた。
私は引退して15年近くも経つので、もう工場には興味が無い。
しかし一番末の男で私と一緒に日本から来た頼俊蒼が、「是非とも見て欲しい工場がある」と言い、半ば強制である。


工場見学した会社のサンプルの製品棚。



彼は貿易の仕事をしていて、私の同級生が大きな工場を経営していることを知っている。そこで台湾の会社と日本の会社を結び付けて、商売のネタにしたいのである。
その事情も分かるので、私は工場見学を承諾した。
訪ねた会社は比較的大きく、取引先はヨーロッパの会社が多いそうだ。


台中のもう一軒の別の金持ちの林家のお寺。



工場見学して驚いたのは、油を使う部品加工の工場なのに床が乾いている。
全く油が床に落ちていない。これは凄いと思う。日本の会社の3Sを絵に描いた会社のようだ。ここまでやれば完成した製品に絶対の信頼度があるように思えるが、従業員は堪らないだろう。

私はやり過ぎのような気がしたが、帰国してから友人にこの会社を紹介した。
でも、まだ返事は無い。


林家のお宝の中にあった懐かしい日本の100円札に登場する「板垣退助」の 出した「台湾同化会」の会員証(大正3年12月12日)

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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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