朝夕の陽が少し伸びて来たように感じている。
毎朝6時に起きるが、以前は真っ暗だったのが、いまは明るくなっている。
夕方も午後5時を過ぎると暗くなったのに、今は6時でもまだ少し明るい。

「三寒四温」と言うが、昼間は暖かい日があるようになった。
そうなると梅の花が咲く。するとアチコチで「梅まつり」が開催されるようになる。


 湯島天神の入口の石段



東京で「梅まつり」と言えば、一番有名なのが湯島天神の「梅まつり」である。
「湯島天神」は正式には「湯島天満宮」といい、学問の神様である「菅原道真」が祀られている。

菅原道真がなぜ学問の神様かというと、これもまたネット情報だが、『菅原道真が不遇の死を遂げた後に、災害が相次いで起ったため、人々はそれが道真の祟りだと恐れ、それらを鎮めるために天神として祀ったのが今の天満具である。彼は幼少の頃より学問を好んでいたため、天満宮に祀られた後、学問の神様として定着した』とあった。


「紅千鳥」



湯島天神は「梅の花」でも有名であるが、その事情は『道真が5歳の時に梅の花を見て、「うつくしや 紅の色なる梅の花 あこが顔にも つけたくぞある」と詠んだ。また大宰府に行く時に自宅の紅梅殿で「東風吹かば 匂いおこせよ 梅の花 あるじなしとて 春なわすれそ」と詠んだ』

『その歌の後に、梅の木が飛来して、大宰府に根付いたという伝説になり、福岡県の大宰府には「飛梅」があり有名である。これが「飛梅伝説」で、それ以来、日本各地の天満宮には梅が植えられるようになったのである。
日本の神話や伝説には色々と風雅なものがあり、いまの世知辛い時代に我々を楽しませてくれる。


「枝垂れ梅」が綺麗だった。



さて湯島天神の「梅まつり」であるが、2月8日から3月8日までの1ヶ月間も行われる。
梅の花の見頃は湯島天神のホームページによると、2月中旬以降のようだった。
そこで17日(金)の午前中に出掛けて行った。大江戸線で「上野御徒町駅」下車で、そこから10分くらい歩く。

道すがら疑問が沸いて来た。
『湯島天神は湯島天満宮とも呼ばれている。「天満宮と天神」はどう違うのか?』
スマホで調べたら、「天神は菅原道真の神号で、菅原道真を祀っている神社が天満宮」だと分かった。


神主さんも忙しそうだ。



上野駅から10分ほどで「湯島天神」に着いた。
石段を上ると、大勢の人達がいた。多くは梅の花の見物のようだが、中には合格祈願で来ている親子もいた。
暖かい日差しの中で、ベンチに腰掛けて屋台で買ったものを食べている人が多い。
梅の花は満開とはいえなかったが、多くの花が楽しめた。

湯島天神に植えられている梅の木の種類であるが、「白加賀」、「月影」、「豊後」、「寒紅梅」、「見驚」、「冬至」、「おもいのまま」、「道知辺」、「東雲」、「南高」、「十郎」、「紋造」、「紅千鳥」の13種類があるそうだ。


 「おみくじ」を買い求める人達



この天神様で目立つのは、なんといっても「合格祈願の絵馬」である。
境内の3ヵ所に「これでもか!」というほど大量の絵馬が、重なり合って吊るされている。この中の何人の受験生が、希望の学校に合格したのだろう?

この神社もあまり境内が広くないし、人が多いので長くはいられないので、そそくさと梅の写真を撮って外に出た。


 大量の「合格祈願」の絵馬



上野では東京都美術館で写真展も見る予定だったので、上野公園の方へ歩いて行った。駅へ戻るよりは近い。不忍池は蓮の花はとっくに終わり、枯れた茎が折れて立っている。寂しい光景だ。

弁天堂に近付いたら、池の中に入って作業をしている人達が見えた。
近付いてみたら、枯れた蓮の茎を取り除いていた。作業の目的はよく分からないが、来年の蓮の開花の為かもしれない。

石段を上り公園内に入ったら、大勢の観光客が歩いていた。
花も無いのに、なにを見に来たのだろう。
どうやら2月21日に中国に返還が決まった、パンダの「シャンシャン」を見に行く人達かもしれない。


不忍池の中で作業中



(おまけの話)
上野まで行ったので、メモに書いておいた「マイカリー食堂」に行ってみようと思った。これはテレビで取り上げていた店でカツカレーが人気のようで、注文が入ってからカツを揚げると伝えていた。いつもブログネタを探している私は、テレビ番組に騙されることが多いのは承知している。

わざわざ行くのではなく、「上野まで行ったから」と言い訳をしつつ、地図を頼りに歩いて行った。場所はJR上野駅から3分くらいの場所にあった。


タブレットのメニューから選ぶ



店は小さく、カウンターだけで20席くらいである。
席に着くと目の前にタブレットがあり、そこからメニューを見て注文をする。
出来上がるとタブレットに「お知らせ」が来るので、自分でキッチン窓口に取りに行くと、その場で伝票も渡される。

食べ終ったら食器を返却口に置いて、セルフレジで渡された伝票のQRコードをセンサーに当てる。そして支払い方法を選んで清算する。
こんなに省人化されたレストランに初めて入ったので、私はそのシステムに驚いた。

ご飯とカレーと揚げる前のカツは本部から届くのだろう。注文が入ったら、カツを所定の時間だけ揚げて切りご飯の上に乗せる。そしてタブレットに知らせれば終りだ。
店は2人だけで切り盛りしていたが、忙しそうではなかった。


 「ロースかつカレー(小)」は味しかった。



帰って来てからブログの為にネットで調べたら、「味の秘密は14種類のスパイスを組み合わせて作るカレーソースで、うま味、甘味、とろみ具合にも拘っている。看板メニューは「手仕込みロースかつkレー(590円)です」と書いてあった。
それより驚いたのは、この店は牛丼の「松屋」の経営であった。

テレビではそれを言わなかったので、私は行く前はてっきり個人経営の店だと思っていたのである。ここ数年は爆発的に店舗数が増えて、現在では約130店舗もあるそうだ。
私の住んでいる勝どきには「松屋」はあるが、「マイカリー食堂」は近くでは見掛けなかったので全く知らなかった。 


セルフ精算機(570円)


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

コメント

  1. Shinji
    Shinji
    返信

    梅が太宰府まで主人を慕って飛来する、なんと優しい物語でしょう!
    一人座って、目前のボタンを押す、自分で皿を取りに行く、QRコードを使って機械にお金を投げ込む、なんという情緒のない食事の仕方でしょう!

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