同じマンションに住む友人(Xさん)から、3月28日の「千鳥ヶ淵」の桜撮影に誘われた。彼は持病があるし、足腰が弱いのでタクシーで行くと言っていた。
2年くらい前までは、私と一緒に色々な場所に写真を撮りに行っていた仲なのだが・・・。

それが腎不全で10カ月も入院し、自宅で自分で人工透析をする体になってしまった。
年寄りというものは長く入院すると、急速に筋肉が落ちてしまうようだ。


               地下鉄「九段下駅」



だから彼が出掛ける時には条件がある。
「階段が無い」、「エレベーターがある」。この2つは必要最低条件である。
少し前に無理してエスカレーターに乗り、後ろに倒れそうになったそうだ。

その時は「アー!」と大きな声を出したので、一緒に行った男が手を掴んでくれたので大事には至らなかった。だから今回は「要介護2」の資格でタクシー券を支給されているので、それを使って行くことになった。


 靖国通りの陸橋から日本武道館入口方面を見る。



24日、25日、27日に雨が降ったので花が残っているか心配だったが、花筏が見られると思い私は行くことにした。
今年はどうも桜の時期の天候に恵まれない。私は「晴れ男」なんだがなー。

Xさんは持病があり足腰が弱いので、1人での行動は無理なので私は介護者のようなものだ。28日の午前10時30分に、タクシー乗り場に集合となった。


 桜と菜の花(靖国通りから)



いつもXさんは時間より早く来ているので、私は10分前にタクシー乗り場に行った。
ところが時間になってもXさんが来ない。「どうしたんだろう?」と思い、スマホを見た。

するとショートメールで『今日は雨が降っているので、中止にしましょう』と書いてあった。私は既に行く気になっていたので、『了解です』とだけ返信して、1人で千鳥ヶ淵に向かったのである。


 田安門近くから見た千鳥ヶ淵



地下鉄「九段下駅」を出ると、小雨が降っているにも関わらず大勢の人が千鳥ヶ淵に向っていた。もし天気が良ければ、この2倍の人出だろうと想像したら怖くなった。
Xさんが混雑に巻き込まれて倒れる恐れがあったので、来なくて良かったのかもしれない。

みんなスマホをかざして、お堀の桜を撮影している。
ここは欧米人の観光客の方が日本人より多いような感じで、彼らも初めての満開の桜に興奮している様子が伺える。 


千鳥ヶ淵にボートが出ていないので寂しい。



お堀の道路は一方通行となっていて、行く人がお堀側で桜が見えるようにとの配慮がなされている。いまはまさに桜の満開で、お堀の土手の緑との対比が美しい。

しかし雨のためか、お堀にはボートが出ていないので良い絵にならない。
立ち止ってユックリと写真も撮れないので、100メートルくらい進んだところで戻って来た。


 千鳥ヶ淵緑道は一方通行



(おまけの話)
帰るには早いので来た時と同じ新宿線に乗れば、新宿御苑に行けると気が付いた。
そして新宿三丁目駅で降りた。ここから新宿御苑までは、歩いても数分である。
入口でチケットを買ったら、一般は500円でシニアは割引でも250円だった。

浜離宮恩賜庭園が150円だから、ずいぶんと高いような気がした。
「桜の時期だけ高いのか?」と思い調べてみたら、2019年に200円から500円に一気に2.5倍になっていた。


新宿御苑の入口を入ると、公園が開ける。



相変わらず小雨が降っている。それでも花見の観光客がいっぱい来ている。
ここの公園も外国人観光客の比率が高い。
午前中に行った千鳥ヶ淵とは明らかに違うことがある。

それは千鳥ヶ淵は欧米人が多く、新宿御苑はアジア人が多いことだ。
アジア人には浜離宮は敷居が高いのかもしれない。


見事な桜の木の下で、みんな記念撮影。



入口を入ると、目の前に公園が広がる。左右の遠くまで満開の桜が見える。
芝生を踏んで先に進む。この公園の桜は街路樹と違い、枝が下の方まで下がっている。
だから子供でも手が届く。みんな思い思いに、桜を背景に写真を撮っている。

いつも感じていることだが、アジア系の人達は、みんな写真を撮る時にモデルのようなポーズをとる。
見ているこちらが恥ずかしくなるが、やっている本人は全く気にもしていない。


この辺りは桜の木が多く、人も多い。



桜の木の根元には、枝から落ちた花びらが広がっている。
まだ「絨毯を敷いたよう」までにはなっていないが、「灰を蒔いたよう」になっている。私は桜を背景に自撮り写真を撮ろうと考えていたが、人のいない場所が無い。

池の方にも行ってみたかったが、そろそろ股関節が痛くなって来たので途中で切り上げた。もうそんなに長くは徘徊は続けられないかもしれないと思うと、少し寂しくなった。


桜の木の下は、落ちた花びらで白くなっていた。


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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