心の伊達市民 第一号
【やっと終わった】
5月8日から新型コロナウィルスの感染症の扱いが、2類から5類に変更になった。
これで私には「やっと終った」という、自分だけの義務から解放された。
その理由はそれまでは毎日、夕方に発表になっていた「今日の東京の感染者数」を手帳に書き留めていたからだ。最初にこんなことになると思っていなかったので、「すぐ終わる」と思い手帳に書いた。
それが3年以上も続いてしまい、止めるに止められなくなってしまったのである。
変なことを続けてしまったと思っている。この場合は「継続は力なり」は当て嵌まらない。発表最終日の東京のコロナ感染者数は、「2345人」だった。急に増えた!
【人のいない場所】
都心に住んでいると、「人のいない場所」は全く無い。
1人になれるのは「トイレ」、「風呂」、「寝る時」くらいである。
都会は色々な人がいるから面白いと感じる一方で、雑踏、映画館、食事処、地下鉄、バスなど多くの人と一緒にいるのに、そこでは殆どの人が「1人」である。過疎の土地での孤独とは違うが、大勢の中の1人の方が孤独を感じる。
孤独に強い人と弱い人がいるようで、マンションの友人のXさんは弱い人である。
奥さんを介護施設に入れて1人で生活しているが、話し相手が欲しくて、毎日カフェに行き店員と話をしている。
いつ行ってもカフェにいるから、たまには私も行ってXさんの話し相手になっている。
【コロナを恐れる友人のHさん】
私が育ち、働き、結婚し、引退した場所の小金井市を去って、今年で12年になる。
引っ越した翌日に東日本大震災が起きたので、その日をとても良く覚えている。
その小金井市の友人のHさんは、私のブログを毎日、読んで1週間に1度、手紙で感想を送って来る。
彼はコロナが始まって以来、3年以上も全く町から出ていない。だから電車にも車にも乗っていないのである。外食も全くしない。
ただ家の近くを犬を連れて散歩し、庭の家庭菜園の手入れをしている。
毎日、出歩いている私には彼がどういうキッカケで電車に乗るのか、いまからとても興味がある。
【3枚のチケット】
女房の友人から3枚の無料チケットをもらった。
それは日本橋高島屋デパートで開催中の「琳派、若冲、ときめきの日本美術」と「知られざる文具アートの世界」の2枚と、銀座松屋デパートの「花より男子展」の1枚であった。
私は展示会の3ヵ所を一度に見に行った。「文具アート」は鉛筆画、鉛筆芯の彫刻、段ボール・アートなどユニークなもので面白かった。若冲の作品は以前から好きだったので、とても良かった。「花より男子」は若者向けのマンガの原画を展示してあったが、なんだか良く分からなかった。
「若冲」以外の会場は撮影OKの場所もあったので、いずれブログで紹介したい。
【間違いさがし】
日本経済新聞の日曜日には「間違いさがし」というページがある。
以前はパスしていたが、最近になりボケの確認の為に探してみるようになった。
やってみるとこれが意外に難しく、最初の頃はたった1つを探すのにも苦労した。
最近は慣れて来たので、引っ掛けそうなところの見当がつくようになったので、1つ目は簡単に見つかる。しかしその後が難しい。
やっと3つくらいを見付けて、それでギブアップとなる。全部で9ヵ所あるのだが、これを全部、見付けるには1日がかりになりそうなので止めている。
【ニセ・バンクシー】
私の住むマンション前の道を門前仲町方面に向かうと、中央区と江東区の境に「相生橋」という名の橋がある。
この橋の江東区寄りの橋脚に、バンクシーのような絵が描かれている。
バンクシーの「傘をさすネズミ」の絵に似たようなものであるが、これは似ているが下手である。通り掛かる人も気が付いていないのか、無視しているのかは分からない。
落書きをバンクシーが書けば高額となるが、ニセモノだと軽犯罪になるのも変だ。
【犀(サイ)の角の如く・・・】
なにかで見たが、仏教には「犀の角の如く、ただ1人進め」という言葉があるそうだ。
犀という動物は常に単独行動をしていて、群れないそうだ。
この言葉は「悩みを生み出す多くのことが人間関係に原因があるから、それから離れることが心の成長になる」ということらしい。私は1人も群れるのも、どちらも好きだ。
「生ぜしもひとりなり。死するのも独りなり」と一遍上人は言ったが、現代風には「生まれるのも1人、死ぬの1人」と略されているが、これも「孤独を大切にして生きよう」という意味らしい。長いコロナ生活で、嫌でも1人で行動している私である。
(おまけの話)
バラの季節になった。都心で色々な場所でバラは見られるが、やはり「バラと言えば都電・荒川線」であろう。都電「荒川線」が「バラ号」を走らせているとネットで知り、写真を撮りに出掛けて行った。
もう飽きるほど、荒川線に乗り、バラの写真も撮ったし友人達も案内した。
5月2日から31日までは、バラの季節に合わせて「バラ号」を運行している。
今回はそのバラ号に乗ってみようと思ったのである。
都電「荒川線」は「早稲田」から「三ノ輪橋」まで運行している。
その間の駅は30で、駅から駅までは近い。早稲田から三ノ輪橋まで乗ると、56分も掛かる。発車時には「チンチン」と音を出し、昔のチンチン電車の雰囲気を残している。
都会の中の「小さな旅」である。今回は都バスで「大塚駅」に出て、そこから都電に乗った。
路線にバラが植えられているのは、「荒川車庫前」付近と終点の「三ノ輪橋」が多い。
「大塚駅」から「荒川車庫前」まででも20分も掛かるので、今回はその先に行くのは止めた。
「バラ号」は1両しか無いのでいつ来るか分からない。
そこで行く前にネットで調べてみたら、「都電運行情報サービス」でバラ号の車号「9001」がどこを走っているのかを調べるサイトがあるのが分かった。
ところが、またミスをした。私が行く日に、バラ号の運行情報を調べるのを忘れていた。
現地に着いてから慌てて調べたら、その日は整備の為に「車庫入り」だった。
仕方ないので、沿線のバラと都電の写真を撮って、家に帰ったのである。
相変わらず、バカだねー。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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