
心の伊達市民 第一号
天皇皇后両陛下が6月17日から23日までの日程で、インドネシアを国賓待遇で訪問された。その時のニュースで、私は初めて「ヒレナガニシキゴイ」というものを知った。
インドネシアには「ヒレの長い鯉がいる」ということも、初めて知った。
私はインドネシアに2度行ったことがあるが、1回目はゴルフ、2回目はバリ島の「ケチャック」という伝統舞踊を見るためだった。
今回の天皇ご夫妻の訪問で、ヒレナガニシキゴイが上皇陛下のアイディアから生まれたことも知った。
資料によると、『ヒレナガニシキゴイの誕生は1962年、皇太子時代の上皇さまがインドネシアを訪問した際に、日本にはいないヒレナガゴイを観賞したことから始まった』
『1977年に上皇さまが埼玉県水産試験場をを訪れ、「インドネシアにはヒレの長い鯉がいる。日本の錦鯉と交配してどうか?』と提案されたことで誕生した品種である。
テレビニュースで見た「ヒレナガニシキゴイ」は、確かにヒレが長い。
「これを見てみたい」と思っていたら、なんと皇居東御苑の「二の丸庭園」の池にいると分った。そこで野次馬の私は「行かねば!」と思い、出掛けて行った。
皇居東御苑には私は何度も行っているので「勝手知ったる庭」のつもりでいたが、二の丸庭園の池に「ヒレナガニシキゴイ」がいるとは全く知らなかった。(皇居東御苑は月曜日と金曜日が閉園)
私は東京駅に近い「大手門」から、皇居東御苑の中に入った。
入口で手荷物検査があるが、簡単なものだった。
大勢の外国人観光客が検査の為に、列に並んでいる。
私の見たところでは、日本人はほとんどいない。
検査を終えて、私は一直線に「二の丸庭園」に向かった。
庭園の中心に大きな池がある。
手前には花菖蒲が最盛期を迎えていた。私は池の反対側の石橋の上に行った。
そして石橋の上から池を覗いたら、10数匹の「ヒレナガニシキゴイ」が泳いでいた。
錦鯉に違いはないが、尾が異常に長い。
初めて見ると、慣れていないので少し気味が悪いくらいである。
石橋の右手の方には睡蓮が見えた。
近付いて行ったら、池の中に立て札が立っていて「ヒメコウホネ」と書いてあった。
黄色い小さな花が咲いていた。その下に何かいるらしく、花が揺れている。
しばらく見ていたら、それは1匹の黄色い「ヒレナガニシキゴイ」だった。
岸辺に寄って、頭を岸の上まで出して口をパクパクしているが、なにをしているのか分からない。
しばらく「ヒレナガニシキゴイ」を観察してから、天守閣跡のある広場の方へ行ってみた。こちらにはあまり外国人観光客は来ていなかった。
ほとんどの外国人観光客は個人旅行のようで、お金持ちそうな老夫婦は通訳兼ガイドを連れていた。
もと来た大手門から外へ出ると、続々と外国人観光客が歩いて来る。
きっとなにか外国人用のガイドブックに、「東京で、ここは外せない」なんて書いてあるのだろう。
(おまけの話)
マンションの友人にXさんという人がいる。小柄で痩せていて、年齢は私より1つ下である。1年前くらいから髭を伸ばし出し、話をしなければ水墨画にある仙人のような風体である。
6月のある日、Xさんから誘われた。『三越伊勢丹HDの株主総会に行きませんか?』。そこでお互いに株主であるので、Xさんの誘いに乗って一緒に行くことにした。
株主総会の会場はお台場のホテルなので東京BRTで新橋へ出て、そこから「ゆりかもめ」に乗ることにした。
私が「ゆりかもめ」の改札口を入ったら、Xさんの姿が消えた。
「どこへ行ったのか?」と思ったら、切符を買っていた。彼は『SUICAは持っていない』と言った。株主総会を終えて、東京ビッグサイトまでブラブラと歩いて行った。
昼時になったので、レストラン「サイゼリア」へ入った。
料理とドリンクバーを注文し、私はコーラを取って来てXさんにも取って来るように言った。戻って来たXさんは、水の入ったコップを持って帰って来た。
私は『お金を払ってあるのだから、他の飲み物を取った方が良い』と言った。
そして分かったのである。Xさんは「ドリンクバーとは何か」を知らなかったのである。
食事中のにXさんは翌日の午後に、『カフェに生まれたばかりのメダカを持って行く』と言った。私は『明日は皇居東御苑にヒレナガニシキゴイを見に行くが、一緒に行かないか?』と誘った。彼はメダカ以外に興味が無いようで、一緒に行かなかった。
私が皇居東御苑から戻りカフェに行くと、Xさんは嬉しそうにガラスケースに入った生まれたばかりのメダカを持って来て待っていた。
Xさんは髭を生やしたら、世間から隔離した本当の仙人になってしまったようだ。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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10/15(金) アートで楽しむまち歩き!ムロランアートプロジェクト2021
旧市街地のレトロな街並みで知られる室蘭駅周辺で、アートとまち歩きを楽しむイベントが10月9日から始まりました。 ムロランアートプロジェクト(MAP)。 室蘭の歴史的建造物が期間限定のアートギャラリーに大変身!10月31日まで土日限定で観覧できます。 初日の10月9日(土)に遊びに行ってきました。 まずは本部のある旧室蘭駅舎へ。公式パンフレットが配布されています。 この黄色いパンフレットがまち歩き「MAP」として、道案内をしてくれます。 さっそくまち歩きスタート! 旧室蘭駅舎には室蘭出身のアーティスト・中村岳さんのインスタレーションが展示されています。 初日のこの日、公開製作が行われていました。完成まであと少しというところの製作風景です。 明治45年に建造された旧駅舎の構内に、巨大な立体作品が次第に姿を現してきました。 鮮やかな赤茶色が室蘭の工場風景や鉄を彷彿とさせます。ドームのような不思議な形。設計図はなく、インスピレーションで形を作っていくのだそうです。 国内各地で活躍する中村さんですが、出身地の室蘭では今回が初の本格的な製作・展示となります。完成したインスタレーション、ぜひ生でご覧になってみてください。 続いて、千穐萬歳堂(せんしゅうばんぜいどう)へ。 大正14年に建てられた歴史ある倉庫です。入り口から佇まいというか、存在感に圧倒されました。こういう建物が保存されていることもすごいことだなあ、と思います。 中は改修され、ギャラリーとなっています。 1階は室蘭工業大学山田研究室のプロジェクト、2階は川上りえさんの造形作品が展示されています。木骨石造ということで、石の壁と木の骨組みが独特の雰囲気を醸し出していました。建物とアートのコラボレーション!美術館での展示とは全く違う味わいがありますね。 坂をのぼって次の会場へ。 景色を眺めながら気持ちよいまち歩き!会場間が遠すぎず近すぎず、程よい距離でコースが組まれており、お子さんから高齢の方まで、歩きやすいのがポイントです。 旧丸越山口紙店。こちらも大正時代の建造物です。レンガの壁からロマンの香りが漂ってくるよう!ゆっくり眺められるのは徒歩ならではですね。 古い調度品に溶け込むようにして、岩崎麗奈さんの写真作品が展示されていました。作品と建物、どちらも見応えがあります。普段は入ることができない建物だけに内部を見られる貴重な機会でもあります。 途中にカフェや飲食店が多くあるので、ランチやお茶を楽しむのもおすすめです。昔ながらの甘味処として親しまれる「すずや」に立ち寄りました。若者からマダムまで、幅広い年齢層の女性客が甘いものを楽しんでいました。 MAPにもおすすめリストが載っています。 室蘭プリンスホテルでは、10月8日〜10日の3日間限定でMAP連動企画として「中央町懐古展」が開催されました。来場者はホテルのクラシックな雰囲気の中、昔の写真や映像を楽しんできました。 さて、最後は中央町たのしま横丁(大辻医院跡地)へ。 初日のこの日、オープニングイベントとして大黒淳一さんによる音楽ワークショップが開催されました。街の音を録音して、音楽をつくる一日限りのスペシャル企画。地域の子ども達で賑わっていました。 音楽作りの様子。公式Facebookをご覧ください↓↓ ムロランアートプロジェクトは「室蘭の未来地図をつくる」をコンセプトに3カ年開催を予定しています。 プロジェクト代表の荒井純一さんは 「繁華街だった室蘭駅周辺をコンパクトに歩けるルートを制作しました。室蘭は普段気づかないポテンシャルがたくさんある街だと思います。アートや街歩きを通してそれを発見してもらえたらと思います。」 と話していました。 建物、まち歩き、アートと、いろんな切り口からいろんな楽しみ方ができるところが面白いな、と思いました。古い建物と現代アートがお互いに美しさを引き立てあって、新しい街の魅力が生まれ出てくるような、そんなワクワクする気持ちになりました。 芸術の秋、ご家族やお友達と出かけてみませんか。 各会場では入り口で消毒、検温、記名を行い、感染対策に配慮されています。 Muroran Art Project2021 2021年10月9日〜10月31日 土日のみ開催 12:00〜18:00 入場無料 ※MAPは旧室蘭駅舎で配布されるほか、公式HP(https://muroranart.wixsite.com/website)からダウンロードできます。 主 催 / Muroran Art Project 協 力 / 大町商店会、室蘭工業大学山田研究室、蘭歴建見会 後 援 / 室蘭市、室蘭商工会議所、室蘭観光協会、北海道新聞室蘭支社室蘭民報社、FMびゅー 助 成 /北海道開発協会助成事業 会 場・展示アーティスト :旧室蘭駅舎(MAP本部)中村 岳 | 千穐萬歳堂(海岸町3-2-6) 川上りえ 室蘭工業大学 山田研究室 |旧丸越山口紙店(海岸町2-5-8) 岩崎 麗奈 | 中央町たのしま横丁(中央町1-2-7):大黒 淳一 (10.9日のみ) 詳細・最新情報はこちらからどうぞ ムロランアートプロジェクト muroranart.wixsite.com/website Facebook
むしゃなび編集部
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Shinji