元築地場内市場の跡地の再開発を行う業者も決り、間もなく動き出すだろう。
そこでその前に、整地の済んだ跡地を見ながら、浜離宮恩賜庭園まで歩いて行った。
私の家からここまでは、約1キロくらいである。
陽気の良い時は歩いて新橋まで行くので、工事が始まれば見る機会も増えるだろう。


  再開発地の計画図 



小池都知事が築地場内市場の移転に関して、『豊洲市場は安全だが、安心ではない』と訳の分からないことを言って延期となった経緯がある。その為に環状2号線も元築地場内の地下を通れず、仮設道路を作ったというバカなこともあった。

東京オリンピックの時に隅田川を渡る新しい橋「築地大橋」の橋脚を船で運んで設置する工事を見たが、あれは凄かった。


 「築地大橋」の上から東京タワーが見える。



築地大橋の上に行くと、再開発地が見晴らせる。
いまはほとんど整地も終り、工事の開始を待っている。
写真の手前は隅田川で、コンクリートのある場所は漁船の船着き場だった。
奥に見える大きな茶色の建物は「国立がん研究中央センター」(通称/がん研)である。


 築地場内市場跡地の全景



右奥に少し見えるのは「勝鬨橋」である。
写真では分かり難いが、盛り土の奥が「築地場外市場」となっている。
市場跡地はかなり広大な土地で、都心最後の一等地言われている。


 整地が済んだ再開発地



場内市場跡地は左側の方の5分の1くらいが、環状2号線で分断されている。
環状2号線は跡地の中ほどで地下に入り、汐留で地上に出る。
計画図では環状2号線に蓋をしないようで、陸橋で繋がるようだ。
そちらはホテル、オフィス棟、居住棟なので、平面で繋がる必要もないのだろう。


環状2号線の左側の跡地は、居住区とホテルを計画。



地下道が完成する前の歩道は築地大橋を渡り切ると左右に分れ、左側の歩道は浜離宮の横にあった。現在は解体中なので、右側しか通れない。日影が全く無いので、真夏には暑くて堪らない。

左側は金網が続くが、右側は鉄板で囲われている。
ところどころにあるアクリル板の囲いから、中が見える。
このアクリル板に反射した光が、面白い模様を地面に映すのを見るのも楽しい。


 開発予定地の中を通る仮設歩道



環状2号線の仮設歩道を進むと、新大橋通りに突き当たる。
そこは以前は青果市場のあった場所なので、信号機の標識も「旧青果門前」となっているいるが、歴史が分かりとても良い。
そこを右に曲がれば築地場外市場で、晴海通りと交差する。

左へ曲がれば浜離宮恩賜庭園を過ぎて、新橋~虎の門へと続く。
ここまでが「築地場内市場」の跡地である。


  側歩道の突き当りは「旧青果門前」



(おまけの話)
そのまま帰るわけにもいかず、まだ中央区から支給された無料入場券があるので、浜離宮へ行ってみた。いつにも増して外国人観光客が来ている。
彼等は日本的な庭園を見たいのかもしれない。

いまの季節は花が終り、あまり見るものが無い。
桜が終りソメイヨシノが、青いサクランボの実を付けていた。


ソメイヨシノの「サクランボ」(浜離宮)



そろそろユリノキの花が咲く頃だと思い、近付いて行った。
花は咲いていたが、大木で良く見えない。
潮入の池の「お伝い橋」の袂にある藤棚も、花が終り小さな種の鞘が下がっていた。
中島の御茶屋では、入店待ちの外国人が並んでいた。


 藤棚の花が終り、小さな種が下がっていた。



今年はもう何回も来ているので、少し飽き気味である。
新橋に出てランチにしようと考えて、出口に向かった。
そして松の庭園で動いている、怪しいものを見付けた。
よく見たら「芝刈りロボット」で、ロボット掃除機みたいだが私は初めて見た。

なかなかお利口さんで、刈った場所に来ると、スピードを上げる。
そしてまだ刈っていない場所に来ると、ユックリとなる。
面白くて、いつまでも見ていた。


 自動芝刈りロボット


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北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。

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