心の伊達市民 第一号
ブログ閉鎖中の話題(2014年10月25日)
2日目の朝早く起きると、太陽が出ている。
昨夜は宿への到着が暗くなってからだったので景色が分らなかったが、山の中の一軒宿で、建物も相当に古く、今にも廃墟となりそうな感じがする。
しかし紅葉は素晴らしい。
宿の女将が朝からなにか燃やしているが、その煙が紅葉の中を漂う風景が綺麗だった。
別の部屋で寝ていた連れが起きて来たので、田舎の朝食となる。
食堂の朝食セットを見て、昨夜のお客は我々以外に1組の夫婦だけだと分る。
朝食後はすぐに、観光名所の五色沼に向う。
途中の道路は両側が紅葉していて、撮影するポイントに困らない。
だから車を止めてばかりで、なかなか先に進まない。
かなり早い時間に五色沼に着く予定が、予想外に時間を食い昼になってしまった。
観光案内書に車を止めて、五色沼の最大の毘沙門沼を見に行く。
ここは観光名所となっているので、混むほどではないが観光客が来ている。
私の連れはマンション管理組合の理事であるが、なにか問題が起きているのか、ズ~とスマホでメールをしている。
私は1人で遊歩道を毘沙門沼から赤沼まで歩いたが、大したことはない。
結局、連れは車の中でメールを続けていて、五色沼も見ずに先に進むことになった。
五色沼の見物を終ったころから天気が怪しくなって来た。
小雨が降り出し、紅葉した山々が霞んで来た。
それでも道路脇の紅葉は雨で埃が流されて、かえって綺麗に見える。
どこまでも続くただの田舎道を走る。 紅葉がどこまでも続く。
観光地でもない道路なので行き交う車も少なく、気に入った場所で車を停めて写真を撮る。
福島の田舎町は死んでいるように、人影もほとんど無い。 紅葉だけが素晴らしい。
名も無い峠を下って行くと、前方に雲海が発生しているのが見えた。
素晴らしい景色だ。 東山魁夷の日本画の世界である。
途中で撮影の為に止まることが多く、この日の宿「木賊温泉」に着いた時は真っ暗だった。
だから、どんなロケーションのところに泊ったのかは、朝まで分らなかったのである。
(おまけの話)
2日目の宿は木賊温泉であった。
この字を読める人は少ない。この字は「とくさ」と読み、植物の木賊である。
木賊温泉は鄙びた温泉地で、民宿が3~4軒ほどある地元密着の温泉だ。
私達の泊った宿は「いわなの宿」と言い、いわな料理が自慢らしい。
炉辺での夕食は「いわなの串焼き」、「いわなのサラダ」、「いわなの煮付け」、「いわなのから揚げ」、「いわなの刺身」など「いわな」だらけだ。
炉辺に縄で吊るされた「いわなの焼物」が、素晴らしい飾りになっている。
これは「絵になる」と思い、撮影した写真は、さて皆さんはどう評価してくれるか?
元々が私は川魚があまり好きではないので、いわなの飾りだけで満腹となった。
北海道伊達市に2003年夏より毎年季節移住に来ていた東京出身のH氏。夏の間の3ヵ月間をトーヤレイクヒルG.C.のコテージに滞在していたが、ゴルフ場の閉鎖で滞在先を失う。それ以降は行く先が無く、都心で徘徊の毎日。
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